小国の王女として幸せな生活を送っていたエビータ姫。6年前、ハリ王国の侵略により家族を殺され、娼館に売られた。
母の「生きなさい」という言葉を信じ、母の形見を握りしめ歯を食いしばりながら生きて来たエビータ姫。娼館での名前は「プリシラ」、娼館No.1娼婦の王女になる。
ハリ王国への復讐を虎視眈々と狙いながら、ついにその時がやって来た。
バタリア王国王女・エビータの凄残な復讐劇!娼婦の王女「プリシラ」として、ハリ王国を滅ぼしバタリア王国を再建するために!…
残虐なシーンが力強く表現され、復讐の思いを強烈に感じられる作品。作者・我妻 幸(あづま ゆき)初連載の作品、意気込みが感じられる!今後の展開次第では大化けするかも?
2024年11月15日 第18話-3までポイントでまとめました。無料で読むなら!「まんが王国」「シーモア」人気ライバル2社で無料完璧!!お得がいっぱい! 「まんが王国」 ▸ 「シーモア」 ▸ ガンガンONLINEで一部無料公開中。
【血を這う亡国の王女】一覧表 | |||||||||
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第1話 | 第2話 | 第3話 | 第4話 | 第5話 | 第6話 | 第7話 | 第8話 | 第9話 | 第10話 |
第11話 | 第12話 | 第13話 | 第14話 | 第15話 | 第16話 | 第17話 | 第18話 |
【血を這う亡国の王女】
- タイトル:【血を這う亡国の王女】
- 作者:我妻 幸(あづま ゆき)
- 掲載雑誌:ガンガンONLINE ガンガンコミックスONLINE
- 発行元:スクウェア・エニックス
- 配信開始日:2023年7月
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- エビータ…バタリア王国王女、家族を殺されハリ王国サンミサ娼館に売られる。娼婦の王女「プリシラ」。
- マルセル…ハリ王国国王の三男、太ったアホ面の王子。プリシラに復讐される。
- ジェゴ…サンミサ娼館に現れた元兵士の浮浪者。プリシラの仲間になる。
- ローラ…プリシラが信頼する部下、パトリックを愛している。
- フィッツ・パトリック…第六歩兵隊員、色男でローラの太客。
- カール…サンミサ管轄兵宿舎隊長、プリシラの家族を犯し殺した男。
- アベルとライールの兄弟…サンミサの門番、プリシラの護衛。上官たちから性被害を受けた訓練兵。
- ハリ・ド・レイ…ハリ王国第二皇子、マルセルの兄。
- ブラン…天才医師、ジェゴと3年ぶりの再会となる。
- 父・ダラーリオと娘・フィリア…ジェゴの知り合いの裏稼業父娘。
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1巻
第1話 娼婦の王女「プリシラ」
「先駈(さきがけ)」
バタリア王国で家族と共に幸せに生活していたエビータ姫。6年前、ハリ王国の侵略により家族を殺され、娼館に売られた。
男は皆殺し若い女だけが残された。ハリ王国国王は、サンミサ娼館特別自治区を設け、そこで女たちを家畜のように飼育、娼婦として働かせている。
母の「生きなさい」という言葉を信じ、母の形見を握りしめ歯を食いしばりながら生きて来たエビータ姫。娼館での名前は「プリシラ」、娼館No.1の高級娼婦となった。
今日は、ハリ王国国王の三男マルセルがプリシラを求めやって来た。太ったアホ面、権力はあるが評判は悪く、若い女には相手にされないようだ。
そのマルセルに取り入るプリシラ、何とか気に入られる。そして、娼館を出て街を散歩している二人、そこへ売られて来た女の子が、マルセルの背中にぶつかった。怒ったマルセル、女の子を踏みつけて殺してしまった。血も涙もない残虐な行為に、街中が震え上がった。
娼館に戻って酒を飲み始めるマルセル、プリシラから頼まれていたハリ王国国王一家の名簿を渡す。お姉様たちのお客様になってもらうと説明するプリシア。
マルセルに尽くしているふりをしながら。突然、木槌を持って殴りかかったのだ。気絶したマルセル、裸にされ縄で身体を縛られた。
目覚めたマルセルに、6年前の復讐だと宣告するプリシラ、歯を抜くためのペンチのような道具で、マルシアの性器を切り取った。
泣き叫ぶマルセル、命乞いしながら大声で護衛を呼ぶがすでに遅し、娼館の門番(ゲイなので女には興味がない)に取り押さえられていた。
鬼ごっこだとマルセルの足の縄を外したプリシラ、娼館から出られたらマルセル様の勝ちと挑発する。すると、入り口目掛け豚のように突進するマルセル、入り口を突き破り階段から転げ落ちる。
階下にいる娼婦たちに、プリシラを捕まえろと命じるが誰も聞くはずはない。全員バタリア王国の生き残った女たちだった。
門番に振り回され血だらけになったマルセル、殺してくれと泣き叫ぶ。が、プリシラ、生地獄を味合わせることにした。
一国の王女から、娼婦の王女になったプリシラ。ハリ王国を滅ぼすための血の報復が幕を開けた。…
第2話 サンミサに現れた浮浪者
「疼痛(とうつう)」
サンミサ娼館の女たちの華やかさに誘われて、男たちがやって来る。ただ性欲を満たすために。
今日は、入り口に浮浪者に居座られた。門番が追い払おうとすると、「プリシラという女はいるか?」と聞いて来た。
居座らては、兵士がやって来て中を調べられる思ったプリシラ、表に出る。一目、美しい彼女を見ようと人だかりが出来た。二人の貧乏人の男たち、プリシラの気高さに娼婦のくせに、犯してやると呟く。
浮浪者の男、金貨20枚を見せ相手してくれと言う、名はジェゴ。男の性欲を吐き出させたプリシア、見送りに街へ出る。多すぎるので返そうとすると、兵士で稼いだ全財産だと背を向け去って行った。
娼館に戻ろうと路地の前を通りかかると、二人の貧乏人の男たちに拉致される。そこへ戻って来たジェゴ、二人の男をゴミくずどもと蹴散らした。
礼を言うプリシアに、兵士として人を殺せなくなったから死ぬと言うジェゴ。バカじゃないのと激怒するプリシア「あなた一人が死んでも誰も救われない。」金貨20枚を男に突き返した。二度とサンミサに近寄るなと。
スラコニ帝国、国王からの書簡を預かった兵士。渡す相手は、バタリア国王第一王女エビータ、プリシアだ。…
第3話 サンミサ崩壊計画開始
「鐘声(しょうせい)」
戦地から帰って来た獣のような男達が、群れをなしてサンミサの街に集まって来た。
今日、プリシアが相手する男は40人目、股が痛くて金を返すと言うと殴られ、強引に犯された。
次に並んでいた男が入って来た、スラコニ帝国からの兵士だ、書簡を渡される。亡命を受け入れると書かれている。
夜、プリシアの元に各娼館の代表が集まって来た。「サンミサ崩壊計画」今夜決行すると宣言するプリシア。
掘り続けて来た地下道を通って海に出る、海にはマルセルに用意させた3隻の船が停泊している。向かう先はスラコニ帝国、プリシアの父と親交のあった国である。
全員武装状態で530人、サンミサに残る男たちを一人残らず虐殺、火を放ち街を焼き払い、スラコニ帝国へ亡命する計画だ。
信頼の厚いプリシアの計画に全員が賛成、鐘の音を合図に作戦が始まった!
バタリア王国王女・エビータの凄残な復讐劇!ハリ王国を滅ぼしバタリア王国を再建するために!…
第4話 ローラの裏切り
「嚆矢(こうし)」
各娼館の女たちが、男たちを殺しながらプリシアの元へ集まって来る。「兵宿舎の男たちに気づかれてはならぬ。急げ!」と女たちに命令する。
西側娼館にいる一人の大男を殺しに向かわせる。が、男に気づかれ女たちは皆殺しにあった。
プリシラの腹心ローラも男たちを殺しに街に出たが戻らない。心配するプリシラ、ローラは東側娼館にいた。
愛する男・パトリックを逃がそうとしている。プリシラの作戦を話すと、一緒に暮らそうと言われ心が大きく傾いた。
そして、二人が向かったのはマルセル領サンマリノ、サンミサ管轄兵宿舎。
サンミサの女たちの反乱をカール隊長に伝えた。ローラの裏切り、兵たちがサンミサ娼館にやって来る。…
2巻
第5話 カール隊長、罠にハマる
「焔(ほむら)」
ローラがサンミサ管轄兵宿舎から帰って来た。無事で良かったと安堵の表情を浮かべるプリシラ。作戦か?
全員で地下坑道に入り始める。サンミサの4方向から火を放つ!鐘を鳴らす。
サンミサをプリシラによって追放された浮浪者・ジェゴが、炎を見ながらプリシラを心配している。この男が脱出の力になってくれるのでは?
最初は自分が出る程ではないと高を括っていたカール隊長、燃えるサンミサに激怒する。ローラから火を点けることは聞いていなかったパトリック、ラジル山旧鉱山跡地を通過するはずだと報告する。ローラとパトリックの待ち合わせ場所だ。
ラジル山旧鉱山跡地で待ち伏せする作戦を立てたカール、急ぎ兵を集め馬で向かう。
待ち合わせ場所、ローラだけがやって来た。他に女たちがいないことに驚くカール、パトリックが口を割らせようとするが。そこへサンミサの門番が現れ、こん棒でパトリックへ一撃、ブチのめした。
坑道の入り口を爆破して、プリシラが登場!逃げ場を失ったカール、プリシラの罠にハメられたのである。
ローラが裏切りを演じ、太客・パトリックを使って、カールを出兵させる作戦を立ていたのだ。カールにされた屈辱の仕返しのために。…
「目には目を、歯には歯を」プリシラの復讐は続く。…
第6話 カールへの復讐
「暗黒(あんこく)」
6年前サンミサ娼館に連れて来られたエビータ王女、プリシラと名前を付けられ、最初に相手をさせられた客がカールであった。この男は母娘を犯し、母は殺されていた。
屈辱に晒され死のうと思ったが、自分が死んでも誰も救われないことを悟ったプリシラ。カールに復讐することを思い続けて来たのである。
門番の攻撃をかわしたカールだが、プリシラとローラに網で生け捕りにされ大きな落とし穴に放り込まれた。カールの部隊の一時足止めに成功したが、もうすぐ500人の大部隊がやって来る。
港に出る別の地下坑道を逃げている女たち、行き止まりに遭遇してしまう。洞窟が崩壊している!カールの仕業か?
プリシラに性器を切り取られ生地獄を味わされているハリ王国国王の三男マルセルも動き出した。
プリシラたちは港までたどり着けるのか?
第7話 新たな生命の誕生と浮浪者・ジェゴの援護
「光芒(こうぼう)」
先頭から迂回している時間はない。岩を破壊するのに火薬が必要になり、最後尾のプリシラの元へ火薬を取りに走るミリア。ここには破水している女もいる。
狭い坑道、門番がケガをしているローラを背負いたいが無理。その場に置いていくように頼むローラに、「私の侍女であっても今は親友だ。一緒に脱出する!」と力強く励ますプリシラ。ローラに肩を貸し進む。
火薬をもらったミリア、門番の二人の男と先頭へ走る。急ぐため鉄の仮面を外し投げ捨てた男は、アベルとライールの兄弟。二人とも顔半分に火傷の傷がある。もともと訓練兵だったが、上官たちから性被害を受け、逃げるためにわざと醜い顔にしたのである。
そして岩を爆破、石を掻き出すアベルとライールの兄弟。坑道に光が差し込む、開通する。同時に女の子が生まれ、セクメト(力強き女神)と名付けられたが。直後に母親・ミランダは息を引き取った。悲しみに包まれるが、もう泣いている時間はなかった。
アベルとライールの兄弟が先頭になり坑道を出ると、カールの兵たちが銃を構えている。絶体絶命かと思われた瞬間、高台からカールの兵を銃撃する男がいるではないか!アベルとライールの兄弟も兵を槍で蹴散らす。
サンミサをプリシラによって追放された浮浪者・ジェゴが助けに来てくれたのだった。…
第8話 浮浪者・ジェゴが仲間になる
「焼尽(しょうじん)」
ジェゴがカールの兵たちを蹴散らしてくれた。プリシラに会いたいと言う。アベルとライールの兄弟は、サンミサで門番として、浮浪者・ジェゴを追い払おうとしたから面識はあるが。…信用できるかはわからない。
ジェゴは、戦場でたくさんの兵士を殺し、その償いとして死のうとしていた。死ぬ前に最高の娼婦・プリシラを抱いたが、…「あなた一人が死んでも誰も救われない」プリシラから一喝され、人を助けるために生きることにしたのであった。
一刻の猶予も許されない状態でミリアたち女は決断した。先発組としてジェゴに入ってもらうことにした。
ローラに肩を貸しながら進むプリシラ、サンミサに残った娘たちを心配する。外は雨が振り出すが、サンミサ娼館特別自治区は燃え続ける。
最低限の生活を保証してもらうために娼婦として残る者、プリシラに付いて行く者たちが最後の別れを惜しんでいる。また会えることを約束しながら。…そして男たちは全員死亡、サンミサ娼館特別自治区はすべて焼失した。
海が見える場所まで到達した先発組、カールの兵たちに待ち伏せされ銃撃される。
ジェゴとアベルとライールの兄弟、三人の男たちが女たちを守るために立ち向かう!…
第9話 カールの兵、全滅
「闘諍(とうじょう)」
ジェゴとアベルとライールの兄弟が女たちの盾になって、カールの兵たちと戦っている。
百戦錬磨のジェゴ、カールの兵たちにも名を知られていた。我先にと押し寄せるカールの兵たちに手を焼くジェゴだが、アベルとライールの兄弟の応戦のおかげで、全滅させた。
橋を海に向かって進む女たち、一人の女が胸を撃たれた。必死に支えながら港に到着したが、船は来ていない。どうして?不安に怯える女たちである。崖の上から一人の兵士が監視している、カールの兵か?
プリシラに支えられながら進むローラ、途中で吐き気をもよおす。どうやら妊娠しているようだ。…
第10話 スラコニ帝国使者から無常の通告
「追躡(ついじょう)」
プリシラとローラのもとへ後発組の女たちが合流した。これで少しは安心か!?
港に到着した先発組の女たちの所へ、崖の上から兵士が降りて来た。スラコニ帝国の兵士だ、船の場所まで案内すると。…洞窟に連れて行かれた3人の女たち。残りの女たちは、撃たれた女を看病している。
そこへ、カールの兵を全滅させたジェゴとアベルとライールの兄弟が合流。ジェゴが女の傷口の止血した「生きることを諦めるな!」と、勇気づける。
洞窟でスラコニ帝国の女性の使者から、エビータ王女(プリシラ)はなぜ来ないと問われた女たち。遅れているから、出航まで3時間くれと頼むが。…こちらもリスクを負って亡命を受け入れるのだから、出航予定時間に出発すると告げられた。
港へ向かう女たちは、無事亡命出来るのだろうか?…
後発組の女たちが橋を渡っていると。…死んだと思われていたカールが現れた。「プリシラはどこだー!」親子を捕まえ、なぶり殺しにしようとしている。そのとき崖の上から、石がカールに命中!石を持ったプリシラと女たちがカールを狙う。…
次々に命中する石に、倒れたカール。もう身動き出来ない。過去の怒りに打ち震えるプリシラ、カールの身体に何度も何度も剣を突き刺す!最後は顔面に、とどめを刺した。
この惨状を崖の上から見ている兵士たちが!カールの兵士か?…
乗船時刻が迫る中、急ぐプリシラと女たちだが。…濁流で橋にヒビが入り始める。…
3巻
第11話 いざ、最終決戦へ!
「倒壊(とうかい)」
女たちは橋を渡り急いで港へ向かう。最後尾でカールの兵の追跡に備えるプリシラ、ローラにペンダントを託す。バタリア王国王女の印、これを持って女たちを先に乗船させろと。
命に従うローラ、スラコニ帝国の使者へ伝え認められる。出航予定時間の変更に首を縦にふることはなかったが。…「プリシラ様を待たぬなら、下船する」という女たちの強い意志に折れ、出航予定時間を延長することになった。
倒壊寸前の橋でプリシラたちを待つ、ジェゴとアベルとライールの兄弟。プリシラたちを通し、追跡してくるカールの兵を迎え撃つ!いざ、最終決戦へ!…
ライールがカールの兵を引き付ける。プリシラたちを護衛するアベル、急いで橋を進む。敵の兵の数が多すぎて太刀打ち出来なくなったライール、2本の槍で刺される。
そこへ一人の女がナイフを持って助けに向かう。敵が女に襲いかかる寸前、ライールが左手で敵を突き飛ばしたが。…左手を剣で切断された。
それでも倒れないライール!焦る敵の兵。そのときバキバキと大きな音が、橋が崩れ出した。このままでは、全員濁流に飲み込まれる。…
ライールは大勢の敵の兵を道連れに、プリシラたちを護ってくれた。悲しんでいる時間などもうない。
プリシラの足元が崩れかけ、ジェゴが走る!彼女の右腕を必死に掴んだ!仲間たちがジェゴ掴み、必死に引き上げた。…
第12話 出航間近
「激浪(げきろう)」
ジェゴに助けられたプリシラたち、もう時間がない!港へ走る。
港に停泊している船内では、ケガ人の手当が行われているが。…医師が警笛を鳴らす!早くちゃんとした施設に連れて行かないと命が危ないと、出航を促す。
天候も悪化して来て、船は錨(いかり)を上げ始める。ローラが待ってと必死で頼むが、…兵たちは船が保たなくなると作業を急ぐ。そこへギギギ…帆のロープが切れる音が響き出す。…
帆のロープが切れた!帆が飛ばされそうになりロープを必死に掴む兵士たち、ローラたち女も加勢して何とか帆を固定した。
海は荒れ、これ以上待てないと判断したスラコニ帝国の使者、出航を命じる。プリシラの到着を待てずに出航した船内、苦渋の決断に胸が痛むローラたちであった。…
港に到着したプリシラたち、ジェゴが空砲を鳴らすと、救命船が来てくれた。スラコニ帝国の使者は、プリシラたちをやはり見捨てなかった。
残された全員が、船に乗船することで話をまとめたプリシラだったが。…茂みの中から、カールの兵の残党と思われる少年兵が、ナイフを持ってプリシラ目掛け突入して来る。あっ!プリシラが刺された!…
第13話 プリシラ斬りつけられる!
「叫喚(きょうかん)」
ジェゴが少年兵たちに銃を向ける。「殺さないと約束するから、手を離せ!」対話を求めたが。…「このまま逃げたら軍を追い出される。だから一人でも多く殺す!」と、息巻く。
プリシラを人質に逃げようとしている少年兵たち「自分たちが見えなくなるまで動くな」。すると、産まれたばかりの赤ん坊・セクメトが大声で泣き出す「おぎゃあああー!」
動揺した少年兵、プリシラを掴んでいた手が緩む。その隙に少年兵の脇刀を抜き取ったプリシラだが。…また斬りつけられた!アベルが遂に立ち向かう!…
ジェゴも懇親の力で少年兵をぶん殴る。気絶寸前の少年兵にプリシラが尋ねる。「なぜ兵士になったのですか?」
カネを稼ぐために始めたが、身分の高い奴らに横取りされる。慰み者にされる。…少年兵になったことをかなり後悔している。
故郷で畑を耕して暮らせと諭すプリシラに、カール隊長が怖いから兵士をやめられないと言う少年兵。カールは私が殺したと言われても、「股を開くだけで稼げる娼婦に何がわかる!早く殺せ」と、開き直る。
3人の少年兵を母親のように抱き寄せるプリシラ。「故郷に帰っても大丈夫だ。人を殺さなくても家族は守れる。」泣きながらプリシラに抱きつく少年兵たち。彼らの罪を許し解放した。
「良かったのですか?」皆に声をかけられたプリシラ、倒れた。…
プリシラたちが来ないのを心配しているローラ。船は悪天候に煽られ、岩に衝突してしまう。水が船内に流れ込み、負傷者を移動させて、補修作業が始まる。
プリシラは斬りつけられ、船は傾き出した。不運はまだ続くのか?…
第14話 ローラたちのいる船へ
「飛躍(ひやく)」
傷ついたプリシラを乗せたボートは、ローラたちのいる船へ向かって漕ぎ出す。
荒れた海、プリシラたちに気づいた本船から縄ばしごが投げられる。命綱を付けたアリアがボートから縄ばしご目掛けて飛んだ。…
しかし何度飛んでも、海に叩きつけられる。本船からの縄ばしごが風に流されるからだ。そこで本船側のエマ、自分が重りになると縄ばしごに身体を縛り付け海に飛んだ。
ボート側のアリアもエマ目掛けて飛んだ!二人のタイミングが見事に合致、本船とボートは繋がれたのであった。…
全員が本船に乗り移った。すぐに船医がプリシラの傷の具合を診るが。…「助けられない。俺の腕では無理だ。船には設備もない。」…
今すぐ、設備があって、腕の立つ医者でなければ助けられないと女たちに説明する。
せっかく船まで辿り着いた女たち間で、意見が割れる。戻って医者を探す、しかし兵に見つかる。どうせ助からないなら、このまま。…
するとジェゴ、「こいつは俺がもらう」女たちに銃を突きつける。船を降りるつもりなのか?…
第15話 プリシラとジェゴ、治療のため船を降りる
「跪拝(きはい)」
船からプリシラを降ろすと宣言するジェゴ、助ける術があるのか?反対する女たち、助かる可能性が低いなら安らかに眠らせてあげたいと頼む。
船の兵士たちは、反乱が起きたとジェゴ目掛け銃撃体制に入る。それに気づいているジェゴ、自らが銃を発砲して仕掛ける。
ジェゴ目掛け剣を持って突進する兵士たち、女の一人ロザリアも突っ込む。すると、アベルがその前に立ちはだかりジェゴを庇う。…彼の任務はプリシラを守ることだが?…
サンミサの外の世界を知っているジェゴ、どうやら腕の立つ医者を知っているらしい。だからアベルは彼を庇ったのだ。
プリシラの側に歩み寄るローラ、彼女に付いて行きたいが身重のからだ。気遣うプリシラ、ローラのお腹に手を当てかすかに微笑む。「付いて来るな」と。…
ジェゴの行動を理解した女たちのリーダーレイラ。水と食料、そしてジェゴから預かっていた金貨20枚を差し出した。プリシラの無事とまた会えることを願って。…
女たちの行動を静かに見ていたスラコニ帝国の使者が立ち上がる。「この者たちは我々が必ず守ると誓う!」…
女たちは、はしごを降ろし荷物をボートに積む。そして全員跪きながら「もう娼婦の女王ではありません。我らが王、エビータ様!」。
「必ず守り通す。そして再び会わせる!」そう言い残して、ジェゴはプリシラを乗せ荒海へ漕ぎ出すのであった。…
第16話 ハリ王国第二皇子 ハリ・ド・レイ(マルセルの兄)
「艱険(かんけん)」
陸地に上がったジェゴ、プリシラを背負って、ボーグ峡谷を目指し走る。森の中で馬と一人の兵士に出会う。兵士はジェゴと戦い敗れたが、殺されなかった。
屈辱的だったが、内心では命拾いしたことに恩義を感じていたのであろう。馬を貸せと言われ、快く馬を貸す兵士の男気。「礼はいい。次に会ったときはお前を殺す」。そう言い残して去って行ったのである。…
まだ火事が鎮火しないサンミサ娼館特別自治区。兵士たちが片付けに追われている。首を切られ焼け焦げた遺体が、争いがあったことを示している。
娼婦として残った女たちは全員捕らえられた。そこへハリ王国第二皇子 ハリ・ド・レイ(マルセルの兄)が、現場を見にやって来た。
娼婦たちをもう少し丁寧に扱えと兵士に命令、戦場で兵士の相手をさせようとしている。本当のことを話してくれるなら、丁重に扱うとカマをかけると。…
一人の娼婦がマルセルが逃げるのを見たとレイに話した。…マルセルはまだ生きているはずだが、娼婦たちの運命は?
もしもの時に備え、プリシラがそう言えと教えていたのだ。なぜならレイはマルセルの領土を欲しがっていたから、嘘であっても信じると。
そしてレイは娼婦の言うことを信じ、身の安全は保証された。今後レイはマルセルを処刑するのだろうか?
馬はもう無理だと判断したジェゴ、プリシラを背負ったままボーグ峡谷の崖を必死で登り始めるのであった。…
途中何度も休憩しながら、満身創痍の果てに辿り着いた山の頂、ジェゴはプリシラを背負ったまま倒れた。そこに現れた虎を従えた男、この男が医者なのか?…
第17話 天才医師ブラン
「再会(さいかい)」
金貨50枚の賞金で指名手配されたマルセル、必死で逃げまわっている。プリシラを恨みながら。…捕まるのは時間の問題か?
虎を従えた男の名はブラン、ジェゴと3年ぶりの再会となる。どうやら天才医師、プリシラの手術を金貨10枚で引き受けた。
傷口の縫合手術は成功したが、輸血が必要になりジェゴの血をプリシラに送ることになった。この時代、血液型の存在まで知られておらず、成功するかどうかは神に祈れとブランは言った。
一夜開け、ジェゴは街へ買い物に出たが。…ブランは帰りが遅いと心配している。そこへ二人組の強盗が現れ治療中のプリシラを襲おうとしている。すると「バキ」っと音が。…ブランの虎・チョチか?
やはりチョチが強盗を食い千切りプリシラを守ってくれた。ジェゴ街へ向かう途中、馬を譲ってくれた男の死体に遭遇、別れを告げた。
街へ着くとフィリアという知り合いの娘に声をかけられる。サンミサでマルセルが金貨50枚の賞金で指名手配されたことを教えられる。注意しろと。…
スラコニ帝国へ向かう船が沈没する悪夢で目覚めたプリシラ。連れて来てくれたジェゴに感謝する。
「ぜ私に近づいたのか?」と尋ねられたジェゴ、「ハリ王の命令で捕らえるよう指示を受けていた」と応えるが。…結果的にプリシラを守って命まで助けたジェゴ、なぜ王の命令に逆らったのか?…
第18話 回復へ向かうプリシラ
「寧静(ねいせい)」
プリシラがエビータ王女として育ったバタリア王国には、10年に一度しか咲かない花があるらしい。
ハリ王はその花を求めバタリア王国を侵略、王族しか知らないから生き残ったエビータ王女を捕らえたかったと、ジェゴから聞かされたプリシラ。「そのような花は知らない」と、言葉を濁す。
ジェゴと同じように指示された者が他にも何名かいるらしい。ジェゴは兵をやめて、自分はこの国の王に忠誠を誓った訳でないと言う。だから命には従わず、兵に追われる女たちを助けようと思ったと説明する。
そこへ、街で遭った娘・フィリアが父・ダラーリオを連れてやって来た。ジェゴが呼んだのだ。荷馬車でプリシラを温泉に運び、傷を癒やしてもらうために。…
フィリアと温泉に入りなが髪の毛を整えてもらうプリシラ。虎のチョチも仲良くお湯に浸かっている。名前を聞かれエビータと応える。「ジェゴ、あいつは平気で仲間を殺す奴だ」親父たちが言っていたとプリシラに教えた。
温泉から出てブランにジェゴのことを尋ねるプリシラ。信用して大丈夫なのか不安になっていると。…
ブラン、山頂から僅かに見える遠くの海を指差し「ジェゴは肋骨を折られ出血しながら、君を背負い灼熱の中を歩き、この崖を登って来た。そして自分の血を君に分け与えた。命令だか何だか知らないがそれが事実だ。」…
プリシラの瞳は、海上を照らす太陽を真っ直ぐに見つめている。どうやら心が決まったようだ。…
ここではエビータと呼ばれているプリシラ。傷も良くなり、今日は全快祝で飲み会となった。
ダラーリオと娘・フィリアの父娘、血は繋がっていないのだが、取っ組み合いの喧嘩する大の仲良しである。フィリアはジェゴが好きらしい。
ジェゴと二人で話をするエビータ、これまでの感謝の気持ちを精一杯に伝える。寡黙なジェゴ、本当の気持ちを言えず「髪短いのも悪くないな」と照れている。そこにやって来たフィリアと虎のチョチ、この娘たちも大の仲良し「楽しんでますか~」と声をかける。
翌朝、これ以上大切な人を巻き込みたくないと、エビータは寝ているジェゴに別れを告げ出て行ったのである。10年に一度しか咲かない花を知る憎きハリ王と戦うために!ジェゴもエビータのために戦うのでしょう。…
- タイトル:【血を這う亡国の王女】
- 作者:我妻 幸(あづま ゆき)
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