パンデミック・教団・侵略など…時代の出来事を的確に捉え、題材にした現代SF恋愛作品。
高校時代虐められ心に傷を負った女子高校教師・佐久間 悟(さくま さとる)、気が弱くいつも逃げてきた自分に悩んでいる。
2014年のある日、妻・亜希(あき)が不倫していると勘違い、なぜか逃げた。子供時代からの夢・日本一周の旅へ出る。
そして故郷・小田原に戻り、たまに夢で出会う少女?相生 亜希(あいおい あき)と桜の木の下で出会う。そして始まる教師と生徒の禁断の恋が、ウィルス感染して行く世界を救うことに。…
初めて出会った時、相生亜希は彼の優しさに恋して、2014年に何度も何度もタイムリープして佐久間と一緒に戦う。これまでの人生、脇役として頑張ってきた佐久間を主役にするために。
現在、過去、未来、夢などが複雑に絡み込んでくるストーリー、少し考えながら読むと面白いですよ。
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【新しいきみへ】一覧表 | |||||||||
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第1話 | 第2話 | 第3話 | 第4話 | 第5話 | 第6話 | 第7話 | 第8話 | 第9話 | 第10話 |
第11話 | 第12話 | 第13話 | 第14話 | 第15話 | 第16話 | 第17話 | 第18話 | 第19話 | 第20話 |
第21話 | 第22話 | 第23話 | 第24話 |
新海誠氏が「最高の開幕と、万感の終幕。『いつまでも読み続けていたい』と思える漫画に出会えて、幸せです。」と、帯にコメントした名作品。映画化なるか?
【新しいきみへ】
- タイトル:【新しいきみへ】
- 作者:三都 慎司(みと しんじ)
- 掲載雑誌:ウルトラジャンプ
- 発行元:集英社
- 配信開始日:2022年2月
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左から吉本、佐久間亜希、相生亜希、佐久間悟、奥津彩。
- 佐久間 悟(さくま さとる)…文立女学院(ぶんりつじょがくいん)高校教師。無精髭にボサボサ頭の気の弱いオジさん。
- 相生 亜希(あいおい あき)…文立女学院JK。2014年を変えるためにタイムリープしてやって来た。本名「荻野 七緒(おぎの ななお)」
- 佐久間 亜希(さくま あき)…悟の妻、神奈川県警捜査一課・警部。気の強い美人刑事。
- 吉本(よしもと)…佐久間の同僚、女体育教師。佐久間に気がある。
- 奥津 彩(おくつ あや)…荻野七緒の友人、感染症で死亡する。
- ツェルパ・シャンマナップ2世…教団「ツクヨミ」の信者、荻野七緒(相生亜希)と接触する。
- 濱名 正義(はまな まさよし)…佐久間の高校時代、唯一の友達だが。歪んだ劣等感から、パンデミックを起こす。
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1巻
第1話 結の回
佐久間 悟(さくま さとる)、高校教師。2014年、横浜の歓楽街で妻・亜希(あき)が男に肩を抱かれ歩いている現場を目撃。
どうするか考えた末に、なぜか走って逃げた。電車を乗り継ぎ仙台まで。子供のころの夢は日本一周だったと一人喜ぶ。
翌朝帰って来ない夫を心配する亜希。現金は持っていないからと、クレジットカードの履歴をPCで調べると日本全国を旅している、30万以上も使って。
そしてやって来たのが故郷・小田原、桜の木の記念樹の前で立ち止まり、20年ぐらい前に誰かと来たと思い出すが、誰かは思い出せない。
その時、少女からおじさんと呼ばれる。
ダンボールの荷物を集配所へ運ばされ料金を払わされ、食事をご馳走させられ、海辺で話を聞いてもらい、ホテルへ。結局は、妻との出会いを思い出しデキなかったが、結婚指輪を忘れた。
家に戻り優しい妻に触れ、元気になる佐久間。翌日の新学期から担任の職務につく。教室へ向おうと歩いていると、横を黒髪の少女が走り抜ける?妻・亜希の20年前?「きみはまた失敗した」幻覚らしい。…
教室に入ると、昨日出会った少女がいるではないか?相生 亜希(あいおい あき)、佐久間の結婚指輪をしている。驚く佐久間、どういうことなのか?
テレビから新型インフルらしき感染症が流行していると。…
第2話 堕の回
不安なになった佐久間、廊下で女体育教師の吉本とすれ違いざま、頑張りましょうと励まされる。吉本は佐久間に好意を持っている。
科学室で翌日の授業の用意をしている佐久間、昨日のことが公になったらと苦悩している。
そこへ現れた相生亜希、「奥さんは元気ですか?指輪要るね…」話をしようと言う佐久間にキス、いきなりネクタイを掴み「返さない!」と佐久間を突き飛ばす。
「私は好きになったもの絶対に手放さないの。何度生まれ変わっても。」不思議なことを言う魔性の少女・相生亜希。
「新しいきみ」と書かれたボロボロになったノートが、カバンから見えている。生まれ変わり?タイムリープなのか?
「指輪を返して欲しけりゃ何でも言うこと聞いてね」完全に手懐けれた佐久間である。…
第3話 起の回
疲労と苦悩が続く佐久間、妻・亜希から仕事辞めちゃえばと的確な言葉で助言された。
学校一人窓から外をボ~っと見ている佐久間に「オレオレ、10年後の未来からやって来た…」骸骨の人体模型で戯けて見せる相生亜希。
二人で理科室に模型を返しに行く。高校の時、将来何になりたかったと聞かれた佐久間、黙っていると「大学の研究者とか?」正解。事情があって教師を選んだが、冴えない教員になってしまったと嘆く。
相生亜希、10年以上よく頑張ったと慰めるつもりで抱きつくが、突き放される。
そして、意味不明な言葉を発する。「冴えない教師が、最後の最後で世界を救うこともあるだろうぜ…」
不思議な顔をする佐久間、その前の机に、目をつぶり股を広げて座る相生亜希。指輪を奪い返すチャンスだと襲いかかると、抱きつかれ「ホテルの続きして…」。佐久間、突き飛ばし走って逃げた。
第4話 魃(ひでり)の回
翌日は雨、なぜか?相生亜希は欠席、少しだけ肩の荷が降りた佐久間である。
帰宅途中、妻・亜希から遅くなるとメール、佐久間亜希は神奈川県警捜査一課の刑事なのだ。吉野家でも行こうかと繁華街に入る佐久間。男二人にナンパされている相生亜希を発見、声をかけて追い払う。
心配な佐久間、家まで送ると付いて行くと騙されスカイガーデンに連れて来られた。夜の展望台、カップルだらけだ。
さらに身体を密着され困惑する佐久間の下半身、無邪気に好きだと言う相生亜希、ついに自分から抱いてしまった佐久間。
「明日世界が終わるとしたらどうしたい?」「私は最後の最後まで先生と一緒にいたい。」本気の相生亜希に心が動く。
全国に拡がりつつある感染症、横浜で3件目の死亡者が確認された。佐久間亜希はその現場に向かう。その途中、佐久間の腕にしがみつく相生亜希を目撃する。…
2巻
第5話 星の回
ホテルに入った佐久間と相生亜希。積極的な亜希に戸惑う佐久間、初めてだから優しくしてと言われ、亜希を可愛いと思う。そして二人は結ばれた。
妻以外の女性と初めて関係したと言う佐久間。「昔の自分は嫌いだった、弱くて逃げてばかりで。…今少し強くなった気がする」と。
そこへ、ドアをノックする音が。不安げにドアを開けるとガスマスクをした従業員らしき男が、「臨時休館にするので、21時までに退出してくれ」と言われる。ガスマスクをしている、どういうことだ?妙なマークが入っていた。
突然、旅行していたことを聞かれた佐久間、仙台・京都・大阪・高知・鹿児島…最後に小田原と応える。
この順番は?…
高校時代虐められていた時の友達と、あいつらを滅ぼすならどこからがいいと聞かれた佐久間。目の前に置かれた旅行パンフレット順に応える。地域を滅ぼすことで、自分を苦しめて来た奴らに復讐しようという考えだった。
友達はそれをメモしている。そして友達は言い放った、小田原城は難攻不落と言われた「生き残った人は小田原で最終決戦をする。」と。
その時、巨大なこと座流星群が海にドーンと落下した。新しいきみと昔のきみの戦いが始まったと言う相生亜希、「私は何度だって先生を変えに行く!脇役から主役にするために。」
そして、テレビのニュース、市中感染症が確認された都市は「仙台・京都・大阪・高知・鹿児島そして横浜…」。
文立女学院職員室、女体育教師・吉本の鼻と口・耳から血が吹き出し止まらない。すぐに救急車を要請するが無理だと断られ、同僚の教師が車で病院へ担ぎ込む。数日前、同僚の小林先生も同じような症状で亡くなっていたのだ。
第6話 躯の回
女体育教師の吉本が入院している病院に、佐久間亜希が事情を聞きにやって来た。突然、弁当を食い出す。
佐久間の妻だと知った吉本、先にウィルスについて質問する。ウィルス名は「エフ」意味は大洪水、発症から3日後の死亡確率9割弱、生存率12%、特効薬はない…人為的に拡散されたと。
減圧室に隔離されている吉本、絶望の表情に目には涙が「真面目に生きて来たのに…」。そして、学校に相生亜希という変な生徒がいると教える。彼女の夢にも入り込んでいた。
ホテルを出て、街に出た佐久間と相生亜希。至るところで爆発が発生、逃げ惑う人たちがパニックに。戦場のような地獄絵図を目に、二人は必死に逃げる。
第7話 夢の回
吉本の容態が悪化、救急救命室に運ばれる。その途中、医師から割り箸の袋を渡された佐久間亜希。遺書のようなが走り書きが「また失敗した…?」意味がわからない。
学校に逃げ着いた佐久間と相生亜希、他にも避難して来ている人たちがいる。職員室の電話が鳴る、吉本の母親から、亡くなったと伝えられる。
頑張って自分を励ましてくれたことを思い出した佐久間、もう居ても立ってもいられず、立ち上がる。まだ見ぬ敵に戦いを挑むために、同僚・及川の車を借り街へ飛び出す。後部座席から相生亜希が顔を出す。
横浜の次はどこだと聞かれた佐久間、あのパンフレットの順番を思い出した。東京だ!…
第8話 轟の回
東京に入った二人、過去に来た2014年の悲惨な東京を思い出す相生亜希。犯人は、シンボルマークンの入ったケースを持っていると説明する。佐久間が会ったホテルの従業員らしき男のガスマスクに入っていた奇妙なマークと同じだ。
神奈川県警・佐久間亜希、吉本から教えられた相生亜希を調べろと部下に命じた。本名「荻野 七緒(おぎの ななお)」と判明した。
横浜の状況が伝わり、大勢の人が押し寄せパニッになっている新宿駅、そしてヘリが西新宿方面に墜落。過去の記憶から犯人を思い出そうと必死になる相生亜希。
そのとき佐久間は見つけた!横断歩道の真向かいにいる、ガスマスクをしケースを持つ犯人の姿を。赤信号を一目散に駆け抜ける佐久間だが、時すでに遅し、犯人はウィルスをバラ撒いている。…
3巻
第9話 壮の回
佐久間亜希、荻野七緒の母親から話を聞く。急に老けた表情になり、横浜の難関校に合格、下宿すると出て行くとき「絶対に失敗しないから…」。それから行方不明だと。…
車道にはたくさんの車が横転し、砂塵が舞い上がっている。死を覚悟した佐久間、さまざまな思い出が走馬灯のように流れる。が、無事だ生きている!相生亜希に引きづられ歩道へ。
相生亜希に避難しろと告げる佐久間、ローファーでぶん殴られる。微笑みながら、教師は生徒を守るのが仕事なんですよと一生懸命強がる。「誰からも褒められないのに、大好きすぎる」と泣き出す相生亜希である。
そして新宿駅構内を駆け抜ける二人、佐久間が犯人を発見し追跡するが、線路に飛び降り反対ホームに逃げられる。
ウィルスを撒いた犯人を捕まえてと大声で叫ぶと。犯人「変わったな悟…」、自分の知り合いだったことにショックを受けた佐久間、膝から崩れ落ちる「失敗した…」。
反対ホームから電車に乗り込み逃げる犯人。失敗したと思われたが、出遅れた相生亜希が乗り込んだ。…
第10話 廻の回
傘で犯人を威嚇している相生亜希。スマホで佐久間に電話をかけ、スピーカーで状況を実況中継している。それを聞きながら車で電車を追跡する佐久間。
痴漢だと叫びながら助けを求めるが、みんな傍観している。次の瞬間、相生亜希の腕を取り床に叩きつけ、馬乗りになって首を締めている犯人。
「もし死んだら、また小田原の桜の木の下に帰って来るから、…」相生亜希の声に、助けを求める佐久間「変われない人間が今の境遇を嘆いても、それで守れるのは何も出来ない弱い自分だけだ。…」相生亜希のスマホから聞こえた言葉に発奮した男たち、犯人を取り押さえに行く。
亡くなる前に吉本から渡された走り書きの意味を調べている佐久間亜希。
「私達はまた失敗した。それでも私達は何度も繰り返し立ち上がってきた。無数の失敗の足跡をたどれ。」相生亜希が夢に現れ残させたメッセージに違いないと判断、彼女に会いに行く。
第11話 鳳の回
電車は中野駅で停車、ドアが開いた瞬間に犯人に逃げられた。駅の階段を駆け上がる佐久間、ガスマスクを外した犯人とすれ違うがわからなかった。
相生亜希が追ってくるが、完全に見失ってしまった。
2014年には81回来ていると言う相生亜希、これから起こることを佐久間に説明する。81回も来ているから、実年齢は佐久間より上になる。
「荻野七緒」として高校に通っていたとき、一度はウィルス感染症で友人・奥津 彩(おくつ あや)と母親を亡くし、自分も死んだ。一度は、母親が死んだ。…
第12話 承の回
一度学校に戻った二人、多くの人達が感染して死亡、自衛隊によって校庭で火葬されていた。同僚の教師・及川も。…
鼻から血を流す佐久間と相生亜希も感染している。教室でこれで終わりだと言う相生亜希、死を覚悟する。どうにかならないのかと噛みつく佐久間。
前回の2014年に来たとき、先生がこの戦いは「新しいきみへ」プロジェクトと命名したと言われ、「諦めないで、あなたならきっとできる」教師らしい言葉に笑う相生亜希である。
初めて佐久間と出会ったことを思い出す相生亜希。絶望して泣いている所に現れた佐久間、「ラジオでも聞きますか?落ち着きますよ」と話かけ、飲み物を渡してくれた。とても優しかったのだ。
佐久間と口づけを交わし、結婚指輪を教壇の机の上に置き、一人教室から出て行った。
喋りだす佐久間、「辛くても孤独でも、何度でも僕を使ってください。僕はあなたの担任ですから。また、笑って桜の木の下で会いましょう。」…ドアの外で座って聞いている相生亜希、涙が止まらない。…
4巻
第13話 継の回
中学生の荻野七緒(相生亜希)、文立女学院の校門前に立っている。佐久間に会いたくて、でも今は接触してはいけない、顔を見るだけで去る。
荻野七緒は、母親に回転寿司で高校合格祝いをしてもらっているが、元気がない。失恋でもしたかと突っ込まれ、本当なので涙が溢れる。「堂々と未来を選択して、後悔せず生きるのみ」母親の言葉に勇気をもらい笑顔になる。
2014年を何度も訪れ死んでいる荻野七緒。「新しいきみ」と書かれたノートにすべてを記録している。
今日は京都に来ている佐久間、写真を取ってもらうと、ガスマスクの男が写っていることを知っている荻野七緒。先回りして待つが、ガスマスクの男が見当たらない。
上を見上げるといた、出現する場所が違う。慌てて向かって、消化器を投げつけ体当たりすると、前のめりに倒れた。すかさず喉元にスタンガンを突きつけ、マスクを剥ぐと何と女だ!
第14話 面の回
この女、SNSで男に誘われここに来た。ガスマスクは、教団「ツクヨミ」の信者の制服だと応える。首から下げているネックレスのマークが、ガスマスクの男が持っていたケースのマークと同じだ。
この教団にガスマスクの男がいると確信した相生亜希(荻野七緒)、入信したいと女に言う。女、スタンガンを渡したら教団に連れて行くことで合意する。
この女、ツェルパ・シャンマナップ2世。京大に入ったが、病んで教団に入ったと言う。二人で新幹線に乗り、東京の本部へ向かう。
相生亜希は彼女の紹介で中に入れてもらう。そして、立ち入り禁止の道場を見つけ突入する。ガスマスクを付けた人々が眠っている。そこへ現れた教祖、目がロンパリ(斜視)のへんちくりんな顔の爺さん、車椅子に乗っている。
ガスマスクの男のことを尋ねると、ここに来て「今年人類が滅ぶ」と言ったと。…
第15話 迦(か)の回
1月にやって来てすぐ帰ったが、「ツクヨミ」のマークの入ったケースを持っていた。この男のことは、これ以上わからなかった。
そして、信者のことを話し出す教祖。今眠っている信者たちは、同じ少女が登場する夢を見ている。
その少女が、人類の夜道を照らす月読命(ツクヨミ)だと信じていると語る。結局オカルトだと吐き捨て帰ろうとする相生亜希(荻野七緒)。教祖の付き人の号令で、全員が目覚めマスクを外す。
相生亜希を見て驚く信者たち、彼女が人類を救ってくれる「ツクヨミ様」だと。少女バンザーイの大合唱が始まる。
ガスマスクの男がツェルパ・シャンマナップ2世を誘き出したと思った相生亜希「もう失敗している。…」
別の2014年、小田原の自宅で髪型を気にする荻野七緒(相生亜希)。母親、男に会いに行くと確信する。
桜の木の記念樹の前で待っている彼女、佐久間とまた会えた。泣きそうになるぐらい嬉しい荻野七緒(相生亜希)、満面の笑顔で「おじさん、ダンボール運ぶの手伝って!」…
第16話 屡(しば)の回
「最近、幻覚みたいなものが見えるんですが…初恋の人ですかねぇ~」話かける佐久間。泣きながら大笑いする荻野七緒(相生亜希)に微笑む。
ダンボールを集配所に運び、食事をして、海辺で話をする二人。突然立ち上がり、街を歩き回る佐久間、昔の景色が残っている場所を探し出す。
結局、桜の木の記念樹の前に戻り、昔学校があったと言う。「先生ー」とうっかり口にした荻野七緒(相生亜希)、また失敗したと思う。
すると、佐久間「幻覚に出てくるのはあなただ、前世で戦友だったかもしれませんね。」嬉しくなってまた泣き出す荻野七緒(相生亜希)である。
公園のベンチに座りながら、当時一人友達がいたと思い出す佐久間。まるでもう一人の嫌いな僕だったと。…
5巻
第17話 碧の回
佐久間の高校時代。
1995年春、城址公園で猫や犬が殺される事件が発生。周りから、おとなしい佐久間が犯人だと疑われる。そして壮絶な虐めを受ける。
その時、声をかけてきた男、名前を思い出せずに卒業した学校に向かう二人。
教祖からの指示で、その様子を撮影しているツェルパ・シャンマナップ2世。二人の後ろに怪しい人影が…誰だ、犯人か。
卒業アルバムを借りてわかった、その男の名前は濱名 正義(はまな まさよし)、大柄でメガネをかけている。
これまでに辿り着けなかった2014年、俄然張り切る相生亜希(荻野七緒)である。
第18話 険の回
濱名正義をネットで調べるが、何もヒットしない。そこへ佐久間から連絡が、聞き耳を立てている母親の姿が笑える。
翌日、県庁脇の公園で待ち合わせ。妻の亜希を同伴され、苦手な奴が来たと囁く相生亜希(荻野七緒)。
ウィルスがバラまかれている事件の犯人が濱名正義ではないかと話し出す。暫く沈黙する佐久間亜希、どうせ作り話だと、本音を聞き出すためにカマをかける。
怒った口調で喋りだす相生亜希「2014年には何度も来ている。何度も何度も死んで、振り出しに戻される。しかし、先生の協力のおかげで先に進んでいる。…」
「警察もパンデミックの情報が欲しいでしょ!」納得した佐久間亜希。2004年に濱名正義は死んでいると資料を見せる。身体の破損が激しく、持ち物だけから推定されたと。さらに、最初のウィルスの犠牲者だと、だから濱名正義は間違いなく生きていると説明する。
「頼るやついなさそうで、可愛そうだからな?」警察も全面的に協力してくれることになった。
第19話 人の回
横浜の状況が伝わり、大勢の人が押し寄せパニッになっている新宿駅。警察が駅を封鎖、総動員で濱名正義を探している。
そして、ついに発見した佐久間亜希、拳銃をかまえ「カバンを置け!」足元へ威嚇射撃する。ビルの屋上にいる相生亜希(荻野七緒)、送られてくるモニターから濱名正義の顔を脳に焼き付ける。新しい私につなげるために。
次々に野次馬が集まり、もう銃を発射できる状態ではない。すると、ウィルスをバラまき始める濱名正義、ほくそ笑みながら去って行く。この2014年も失敗なのか?
次の瞬間、ウィルスの煙の中から現れた佐久間亜希。死を覚悟した「自分らしく生きる!」と、強烈な右の回し蹴りを濱名正義の顔面にヒットさせる!…
第20話 鉄の回
地面に倒れた濱名に跨り、ガスマスクの上から拳銃を突きつける佐久間亜希。何を思ったのか?餞別だと自分のタバコを濱名のシャツのポケットに入れる。
「友達だったじゃねぇのかよ」と話かけられても無言の濱名。その近くに民間人が入り込む、警察官が危険だと銃を空へ威嚇発射。その銃声に気を逸らされ、後ろを振り返った佐久間亜希、濱名に腹をナイフで刺された。
刺されたことに気づいた警察官が、濱名のガスマスクを銃で直撃した。が、拾った佐久間亜希の拳銃で射殺される。
次の瞬間、最後の力を振り絞った佐久間亜希。の左足にタックル、マスクを剥ぎ取る。口を塞ぐ濱名、意識が遠退いていく佐久間亜希を振り切り逃げた。射殺した警察官の装備に着替えて、そのままパトカーで。向かうは小田原か?
映像が届かなくなり焦る佐久間と相生亜希(荻野七緒)、現場へ直行する。亜希を発見した佐久間たち、無意識に「ラーメン食いに行くぞ~」と言われ安心した、生きていると。
亜希が好きなタバコを吸わせようと、コートを探すが見つからない。携帯もない。そう、さっき濱名のシャツのポケットに入れたタバコには携帯も入っていたのだ。
すぐ自分のガラケーを開く佐久間、イマドコ通知が!亜希のGPS位置情報だ。濱名に逃げられた場合に備えた、亜希の抜け目のない作戦が功を奏した。
亜希のバトンを引き継いだ佐久間、「僕はもう逃げない!」今度こそ、2014年に決着をつけるのか!?…
6巻
第21話 皆の回
用賀から東名高速へ激走する濱名、シャツに仕込まれた亜希の携帯に気付いた。ここで位置情報は途絶えた。
考えを巡らす佐久間、わかった「小田原しかない!」
パトカーを盗んだ佐久間、相生亜希(荻野七緒)のスマホの指示通り小田原へ向かう。が、大渋滞にハマる。路肩を爆走して行くと警察が道を封鎖している。
そこを通りかかるマナップと教団「ツクヨミ」の信者たち。相生亜希が大声でマナップを呼ぶ「マナッぺ!」。彼女たちが封鎖している警察車両を反対側に押す。路肩が空いた、車一台分ギリギリ、その隙間を突き抜けた佐久間たち、小田原へ行ける。
車中、19年前の4月に濱名と話したことを相生亜希に教える。「日本中にウィルスをバラ撒いて…二人でまた流星群を見よう」と約束した。でも先生は何もしていないと言われた佐久間だが、責任を痛感している。
濱名は、阪神大震災 、地下鉄サリン事件があった19年前の1995年の続きにいると言う。「どうすれば次の2014年を救えるのか?」濱名に事件を起こさせないという正解にたどり着く必要がある。皆でつくった最大のチャンス、自分達以外に最後の一人の力が必要だと強調する佐久間。
亡くなったはずの吉本、この2014年は病院に隔離されている?…彼女が最後の一人なのか?
第22話 誼(ぎ)の回
小田原にたどり着いた佐久間と相生亜希(荻野七緒)。全員ウィルスに感染している。あと生きられる時間は恐らく1・2時間だ。
自分のガラケーをスピーカーにして、相生亜希のスマホと通話できるようにした佐久間。一緒だと濱名に警戒されると彼女に告げる。新しいあななたにつなげるために一人で行くと。
小田原中を探し回る佐久間、通っていた高校の校庭で濱名を見つけた。後ろから声をかけると、歩み寄って来る濱名、笑顔で佐久間に抱きつく。
予想もしていない行動に驚く佐久間、濱名は再会できたことを喜んでいる。街中を歩き回り昔を懐かしむ二人、桜の木の記念樹にたどり着いたとき。
濱名「きみが羨ましかった。…」、佐久間自身は冴えない教師になったと卑下していたのに。19年前の4月、「日本中にウィルスをバラ撒いて…二人でまた流星群を見よう」と約束したことを変えられなかった濱名。自分のしたことを後悔している。本当は佐久間のように別の人生を選択したかったのである。
佐久間亜希から奪った拳銃をこめかみに突きつける。「とめてー!」と叫ぶ相生亜希。「友達だったんじゃねぇのかよ!」佐久間亜希に言われたことを思い出す濱名、「さよなら悟」と囁く。引き金を引くのか?…
第23話 転の回
濱名に体当りする佐久間、自殺を止めた。「おまえは卑怯だ!」「すべてを知っているおまえだけが、終わろうとするなんて!」。…
「虐められ仲間外れにされ、居場所を失った俺はどうすれば良かったのか?」と、佐久間に問う濱名。
「そんなこと知らねー」と怒鳴りつける佐久間。自分だって同じだったけど、誰かが声をかけてくれたおかげで少しは変われたと。そして、「もっと早く会いに来れなくてごめん」。
佐久間の言葉に頷く濱名。高校時代、最初に俺に声をかけてくれたのはきみだったと感謝して礼を言う。
相生亜希(荻野七緒)が2014年を変えるために、何度もタイムリープして来ていることを説明する佐久間。「1月9日には戻ってしまうから、…」二人は呼吸が苦しくなりそのまま倒れる。佐久間、最後に「次の2014年に行ったら、すぐに濱名のところへ…」
この状況をスマホで聞いている相生亜希、佐久間に勇気をもらい多くの人たちに支えられた来たことに感謝し涙する。何度も出会いと別れを繰り返して来た2014年、「今度は孤独じゃなかった!」。出会った全員が私の中で生きていると心強く感じている。
2014年1月9日当日、桜の木の記念樹のもとへ走る相生亜希。今回で2014年を変えることが出来るのか?…
最終話
桜の木の記念樹の前で濱名を見つけた相生亜希(荻野七緒)。
「仙台・京都・大阪・高知・鹿児島」…佐久間と地域を滅ぼすことで復讐しようとしていた順番を大声で言う。
佐久間の知り合いであることがわかった濱名、驚きながら逃げようとする。このとき濱名は、まだパンデミックを起こしてはいない。
2014年に何度もタイムリープして来ている相生亜希、未来の濱名から伝言を預かって来たと。「今日はちゃんと会いに行け!それで答えがでるはずだ」。
この言葉にうなだれる濱名、勇気がなかったと。そして「もっと早く会いに来れなくてごめん」と言って、未来で亡くなった佐久間のことを告げた。
意を決した濱名、佐久間と会う。高校時代のように話せたことで、ウィルスをバラまくことを止めた。今度の2014年、パンデミックは起きなかった。
2004年開発したウィルスを実験するために人を殺したと神奈川県警に自首、逮捕された。
10年後、25歳になった相生亜希。荻野七緒としての人生を生きて来た。東京で一人暮らしをすることになり、ダンボールの荷物を持って桜の木の記念樹の前を通ると、佐久間悟が歩いて来た。2014年は無限だった。
涙があふれうずくまる相生亜希に、ちょっと老けたオジサン佐久間が声をかける「あなたどこかで?…」。「荷物運んで下さい」と頼む相生亜希、ガラケーからスマホを使うようになっていた佐久間に驚く。
「前世では戦友だった」と、初恋の人・佐久間に満面の笑みで話しかけるのであった。
- タイトル:【新しいきみへ】
- 作者:三都 慎司(みと しんじ)
- 掲載雑誌:ウルトラジャンプ
- 発行元:集英社
- 配信開始日:2022年2月
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