【彼は『これ』は復讐ではない、と言った】仇討ちだ！？コミックシーモア先行公開中！

小嶋 龍吉（こじま りゅうきち）は、プロの将棋の棋士を目指す優秀な高校生で、プロまであと2勝と迫っていた。しかし、高校時代6人組のグループに目をつけられ、おもちゃだと過激なイジメを受け、棋士への道を断たれたのである。

小嶋は6人から受けたイジメの詳細をノートに書き、「重要ノート」として保管、復讐のタイミングを見計らっていた。…

そして実は仇討ちだと！？…6つの目がある覆面の男が動き出す。…

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【彼は『これ』は復讐ではない、と言った】一覧表
第1話	第2話～第3話	第4話～第6話	第7話～第9話	第10話～第12話	第13話～第15話	第16話	第17話	第18話	第19話
第20話	第21話	第22話	第23話	第24話	第25話	第26話	第27話	第28話

【彼は『これ』は復讐ではない、と言った】

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第1話 6人組のイジメグループ

小嶋 龍吉（こじま りゅうきち）は、プロの将棋の棋士を目指す優秀な高校生で、プロまであと2勝と迫っていた。

しかし、高校時代6人組のグループに目をつけられ、おもちゃだと過激なイジメを受け、棋士への道を断たれたのである。

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6人組は将棋連盟へは不正をしたと嘘の報告をして、連盟から呼び出された小嶋を行かせないように監禁してイジメを繰り返していた。

6人組は、渡辺 和馬（わたべ かずま）、北井 新一郎（きたい しんいちろう）、大久保 利則（おおくぼ としのり）、渋根 周（しぶね しゅう）、田佐中 優子（たさなか ゆうこ）、和田 数子（わだ かずこ）。

小嶋は6人から受けたイジメの詳細をノートに書き、「重要ノート」として保管、復讐のタイミングを見計らっていた。

社会人になってからも、飲み屋で小嶋へのイジメの話題で盛り上がる渡辺と数子。最初のターゲットに選ばれたのは渡辺和馬である。…

第2話～第3話 ①渡辺和馬、惨殺される

部長からの信頼も厚く、女にもモテる渡辺。多くの女と遊んでいる写真を撮られ、バラまかれた。部長のパソコンに入れたソフトで会社のカネを横領していたこともバレた。

数子の店で、誰かにハメられたと大荒れの渡辺、飲みすぎた。帰り道、誰かから水を差し出され飲み干すと意識を失った。

今、渡辺は地下室で椅子に縛り付けられている。「久しぶり」と、6つの目がある覆面の男に声をかけられる。「重要ノート」を持っている。…

イジメられた過去をノートを見ながら読み出す覆面の男。その日10月19日は殴られ、腹が青く腫れ上がった。昼、弁当を食べていると、ブロックが飛んで来て顔面をかすり、頬を傷つけ弁当を押しつぶした。

当たりどころが悪ければ殺されていた。さらにラー油を目に入れられ激痛で転げ回った。…6人組は笑っていた。

やっと小嶋か？と気づいた渡辺だが、まずラー油を目に入れられる。6人全員に執行すると告げられる。泣き叫び抵抗するが逃げられるはずはなく、口に土や草を突っ込まれ、ブロックで殴られナイフでめった刺しにされ惨殺された。遺体は港区のマンションのゴミ捨て場に捨てられた。

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次のターゲットは北井新一郎、不純異性交遊を目的としている高校のエロ教師だ。…

第4話～第6話 ②北井新一郎、斧で真っ二つ 仇討ち（かたきうち）

渡辺の葬儀で顔を顔を合わせる残った5人。渋根周が「小嶋に殺されたのでは？」と言うと。…思い当たる連中、小嶋にしたことで渡辺は殺されたからだ。渋根は、もし次誰かが殺させればハッキリすると。…

警察では金銭トラブルか？と発表したが、三道警察の山さんは恨みによる犯行だと見ている。

少し不安になっている北井だが、宮山（みやま）という女生徒がお気に入りだ。彼女のイジメの問題に相談に乗り、行く行くは食べるつもりでいる。…

放課後、北井が遊びに行く約束を取り付けようと宮山と話していると。…「きゃあああー」と声を上げる宮川、外に覆面の男が見えたのだ。お化けだと恐怖に慄く宮川、それ以来学校を休むようになった。

イジメをしていた細川（ほそかわ）たちが脅したと思った北井、まだ覆面の男の存在に気づいていない。

優しい先生だと思っていた宮川のところへ、北井がイジメをしていた事実がスマホに通知された。宮川は真実を確かめるため学校へ行くと、北井に好きだと押し倒された。…

三道警察の山さん、渡辺以外の5人からイジメていた事実を聞いて、小嶋龍吉を洗うことにした。

北井に抵抗する宮川だが、顔面を殴られ気絶した。そこへ「北井新一郎」と呼ぶ声が、覆面の男が斧を持って入って来た。

イジメの復讐かと叫ぶ北井に「仇討ちだ（かたきうちだ）」と告げる覆面の男。小嶋ではないのか？「誰なんだー」と叫ぶ北井に、斧が振り下ろされた。頭を真っ二つに切り裂かれ惨殺された。

第7話～第9話 小嶋龍吉と小枝北斗、角松邦正

和田数子の店に大久保利則がやって来た。まだ北井が殺されたことは知らない。「小嶋に殺されたのでは？」渋根に言われたことに脅えているのだ。

小嶋の居場所を知りたい大久保、数子から小嶋の友達だった小枝 北斗（こえだ ほくと）の連絡先を調べさせる。

小枝は小嶋と同じ中学からの友達で、女装を好むジェンダー的な男の子であった。イジメられている小嶋を見て逃げ出したことを後悔していた。

配送業の仕事をしている小枝、ネットで北井が殺されたことを知る。「昨日はちょっと無理し過ぎたかな…」囁く。どいうことか？…

宮川のところへ事情を聞きに行く三道警察の山さんと若手の小野川（おのがわ）。覆面の男について聞かれるが無関心に応える宮川、自分が犯されそうになったからだ。「仇討ち（かたきうち）」のことは伝えた。誰かが小嶋の代わりに殺人をしているのか？…

現在の将棋界、角松 邦正（かどまつ くにまさ）六段が圧倒的な強さでトップに君臨するが、小嶋には勝ち越せなかったと。プロ入りしなかったことが許せないとインタビューに応えている。…

小嶋龍吉の家を訪ねる三道警察の山さんと小野川。両親を早くに亡くし祖母と暮らしていたが、2ヶ月前に祖母を亡くしてから家には帰って来ていない。

数子から小枝の連絡先が分かったと言われ電話する大久保。「お前らのようなクズには必ず罰が下る」と言われ激怒、「ナメたやつは許さねぇ」小枝を狙うつもりだ。

居酒屋で情報屋と飲んでいる山さん、小嶋龍吉のことを口にすると。…情報屋が思い出す将棋だと、角松六段の顔が脳裏を横切る。えっ？覆面の男なのか？…

第10話～第12話 ③大久保利則、薬物で殺される

仕事帰りの北斗、大久保に拉致され、廃墟に連れてこられる。ここは半グレの大久保が拷問するために利用している、病院の跡地だ。

小嶋の居場所を教えろと暴行される北斗、殺すと脅されるが「知っていてもお前なんかに教えるか」。

イジメられている小嶋を見て逃げ出したことを後悔している北斗、殺せと大久保を煽る。そこへ渋根から電話、数子の店へ向かう。

渋根は、警察関係者から「仇討ち（かたきうち）」の情報をつかんでいたが、大久保が着いたときにはいなかった。数子から教えられた大久保、北斗が小嶋の代わりをしていると睨んで、急いで廃墟に戻ったが、北斗はいない。

そこに現れたのは覆面の男、大久保を椅子に縛り付け、落ちていた注射器を大久保の腕に突き刺す。脅える大久保、どうなるのか？

嘔吐しながら、心臓の鼓動が早くなる大久保、覆面の男に腹を思いっきり蹴飛ばされる。次第に意識がなくなり、幻覚が見えて来る。数子が現れ、覆面の男を殺した。…

目が覚めて笑い出す大久保、顔面を踏みつけられる。そして全身をナイフで切り刻まれた。「お前らだけがヘラヘラ笑っていて良いわけがない」。…

第13話～第15話 ④田佐中優子の横暴な裏の顔

田佐中 優子（たさなか ゆうこ）は芸能事務所に所属している。後輩のさおりが、TVドラマの役を掴んだことを妬み、階段から突き落として、大けがを負わせた。

代役に抜擢された優子、マネージャーの三太郎（さんたろう）をこき使う。鈍臭くて間抜けだと、イジメている。さおりは三太郎の彼女で、三太郎は突き落とされた事実を掴んでいた。優子は二人の関係を知らない。必ず仇をとると誓う三太郎であった。…

大久保と連絡がつかずイライラしている優子。数子はもしかして殺された？と思っているが。…私は女優、あんた達とは違うと数子をバカにする。

優子は、100%オレンジジュースを常飲している。そこに目をつけた三太郎、殺すためオレンジジュースに薬を混ぜて優子に渡したが。…口に入れる寸前、ヌルいと床にぶちまけられた。

さらに自分のシャツで吹けと三太郎をイジメる。屈辱的な三太郎、笑顔でこなし次の作戦に入る。夜、社長から呼ばれていると。…

社長室、あんたの給料を稼いでいるのは女優の私だから、ちゃんと役に立てと三太郎をバカにする優子。後ろでゆっくりネクタイを外し優子の首を締める三太郎だが、催涙スプレーを優子に吹き付けられ目が見えなくなる。

さらにゴルフバッグからクラブを持ち出し、三太郎の頭を何度も何度も殴打する優子。正当防衛だと、とどめを刺そうとした瞬間、覆面の男が優子の顔面にパンチを浴びせる。

優子は催涙スプレーで応戦するが、逆にクラブで頭を殴打され鼻血を吹き出し気絶する。三太郎は、さおりのため殺そうとしたと言いたかったが。…

覆面の男「救急車を呼んだ、この女に覆面の男と間違われ襲われた」と言えと。…優子を連れ去る覆面の男であった。…

第16話 ④田佐中優子の顔面を焼く

大久保が隠れ家にしていた病院の跡地に優子を運び込んだ。大久保の死体を見て恐怖に慄く優子。小嶋なのか？と皆と同じことを口にする。硫酸のような薬品を見せ、まず死んだ大久保の顔にかけると、顔が焼け焦げた。

壁に鎖で施錠されている優子、「ヤメテー」と叫ぶ。「イジメには加担していない、見ながら笑っていただけだ」と実行犯ではないことを強調するが。…「お前は、さおりさんと三太郎さんにも許しがたい行為をして来た」と顔面を焼かれたが、まだ殺されてはいない。…

山さんと小野川がファミレスで食事している。大久保が行方不明で3番目かと話す小野川、いつもになくやる気になっている。イジメを受け、棋士への道を断たれた小嶋に同情しているとも口にする。小野川も仇討ちしたいらしい？…

「捜査の基本は犯人目線だ」と気を引き締める山さん。そして「一番人の心を壊すのは笑い声だ、幸せの象徴だから」と。…笑っていた優子こそが、最低最悪な悪魔ということになるのであった。…

第17話 ⑤和田数子も拉致される

和田数子の店に渋根周が来ている。ニュースでは、田佐中優子がマネージャーを襲って逃亡中と流れている。渋根は、オレに連絡がないのはおかしいと言う。数子は小嶋龍吉の影に怯えている。

消されたと見ている渋根、「恐らく生き残っているのは数子と二人だけかもな」…突然、数子に結婚指輪を渡す渋根。特に好きではなかったはずだが？そして土曜日にデートの約束をした。

喜んで待ち合わせ場所に来た数子、人気のない暗い路地だ。覆面の男が現れ数子を拉致、優子を監禁している所へ連れて行く。大久保の死体に驚き、焼かれた優子の化け物顔に悲鳴を上げる。

鎖を外してやれと鍵を投げ入れる覆面の男、鉄格子の外にいる。鍵を外し醜い顔になった優子に、渋根にもらった結婚指輪を自慢気に見せる数子。嫉妬心が渦巻く中で、大久保の死体を指差す覆面の男。ナイフで優子を殺れと命令する。

恐る恐るナイフを手に震え出す数子。…「言うこと聞いたら、私は見逃してくれる？」この状況、殺し合いをさせ二人まとめて片付けようというのか？しかし、数子を誘った渋根の行動が気になるが？…

第18話 角松六段の秘密

「ごめん、周が待ってるから」自分が選ばれた女だと優子に強調する数子。「選ぶのは私だ、勘違い女が！」と逆上する優子、数子をボコボコに殴りつける。ナイフを取り返そうとする優子、腹を刺される。…

小嶋には勝ち越せなかったとインタビューに応えた角松六段。これを面白くないと思っているのがライバルの倉科（くらしな）六段、特に怪しくはなさそうだが？…

当時、監禁されていた小嶋。将棋連盟の呼び出しに来れず、対局できなかったことを思い出している角松六段。…実は後日、ロッカーの荷物を取りに来た小嶋と会っている。

そして「重要ノート」を持ち、覆面をしている小嶋と対局しているのだ。このことは、誰にも話していないのであった。…

第19話 渋根の弟・恭介登場

指し手に違和感を感じだす角松、彼は小嶋じゃないと思い始める。「負けました」と潔く敗戦を認める小嶋に「お前は誰だ？」…

地下駐車場にいる渋根、そこへ高校生の弟・渋根 恭介（しぶね きょうすけ）が現れる。父さんが心配していると口にしているが。…

これまでに不祥事を2度起こし、父親にもみ消してもらったことを言われた兄・周。「父さんのカネで自由に暮らしているくせに、父さんへの感謝が足りない。」と煽られ、上着の胸ポケットから拳銃を抜く。

恭介のボディガード3人が周に拳銃を突きつける。この場は収まり、去る恭介「これ以上、父さんを心配させないでね」この兄弟は憎み合っているのだ。…恭介の目的は何なのか？…

第20話 渋根が数子を助けに？

渋根は、大久保が隠れ家にしていた病院の跡地へ向かう。刑事の山さんと小野川が尾行していたが、見失ってしまった。

優子を殺した数子、覆面の男に約束通り鉄格子から出して迫る。「約束なんかした覚えはない」と撥ねつける覆面の男。すると土下座して謝りだす数子。小嶋龍吉をイジメたことを、「心から反省しています。…」と。…

鉄格子の鍵を開け中に入って来る覆面の男、助けられると思った数子だったが。…「これは仇討ちだ」手には斧を持っている。「苦しまないように逝かせてやる」。

「仇討ち？」意味が分からず殺されると思った数子、優子を刺したナイフを拾うと。…リモコンのスイッチを入れる覆面の男、数子の手に電流が走りナイフを離した。片手で数子の首を締める覆面の男、その背後に渋根が拳銃を構え立っている。…

第21話 小野川の殺意

1年前の小野川、殺人事件を捜査中。山さんから「罪を犯す人間の気持ちを考えろ」と叱られた。学歴は優秀なのだが、安易に考える癖があり間違った推理をするのが多かったのである。

渡辺和馬が惨殺されたときも、恨みを持った犯行だと理解することが出来なかった。

事件を調べて行くうちに、龍吉がイジメられていた事実に直面した小野川。イジメをしていた6人組への憎しみが湧き上がり、彼自身も殺したいと思うようになって行く。殺す側の気持ちが理解できるようになった。

「人を殺したいと思う人間の気持ちが、やっと分かった」と妹に話す小野川。彼の顔は、覆面の男のマスクのような恐ろしい表情をしていたのである。…

第22話 「重要ノート」の間違った「要」

「将棋連盟時代の話」
強い小嶋に憧れる角松と倉科。小嶋の「重要ノート」が気になってしょうがない先輩の倉科、頻り（しきり）に見せろと迫る。…

6人組のイジメの内容を「重要ノート」に書き綴る日々、家に帰るとお婆ちゃんは疲れたから休むと。…自分の部屋にある「重要ノート」にメモ書きが、重要の「要」が間違っていると。…亜の下に女と書いていたのだ。

お婆ちゃんが書いたのか？イジメのことを知っているのか？小嶋はいつも「重要ノート」持ち歩いているはずだが。…もしかして2冊あるのか？…

現在、車で移動中の角松六段に、「重要ノート」の表紙の画像が送られて来た！誰だ？…

渋根に背後から拳銃を突きつけられた覆面の男、数子の首を締めながら「死んだんだ、お前らのせいで」何のことなのか？対峙する二人どうなる？…

第23話 数子、惨殺される

渋根がここに辿り着けたのは、数子にあげた結婚指輪にGPSが仕組まれていたから。最初から、数子を餌に覆面の男を誘き寄せる作戦だったのだ。

GPS発信機

GPS発信機を車やバッグに設置すると、その場所をPC・スマホなどで位置確認できます。GPSを使用する目的は、浮気調査/営...

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覆面の男は、数子の首を締め上げながら、斧を突きつける。数子は渋根が助けに来たと思っているが。…次の瞬間、蹴り飛ばされた数子は渋根の銃弾を3発浴びる。

そして覆面の男へ向く銃口、斧が渋根目がけブーメランのように飛んで行く。盾にされる数子に斧が突き刺さる。覆面の男が渋根に飛びかかり馬乗りになる。そして銃を押さえつけ発射させ弾なしにする。

覆面の男を蹴飛ばし逃げる渋根、まだ生きている数子が覆面の男の脚にしがみつき助けを乞うが。…容赦なく斧は数子に振り下ろされたのである。…

第24話 渋根「勝負あったな！お前が悪いんだよ」…

暗い山中を駆ける渋根、覆面の男を警戒して木の影から拳銃を構えている。そこへ斧を持った覆面の男が襲いかかる。

間一髪躱した渋根、拳銃を跳ね飛ばされ、覆面の男と取っ組み合いで殴り合う。はぁ～はぁ～息を切らしながら再び拳銃を手にした渋根。覆面の男に銃を突きつける「勝負あったな！お前が悪いんだよ」。…

そして、渋根を追跡していた刑事の山さんと小野川が血の着いた足跡を発見する。近くから銃声も聞こえる。…6人目への仇討ちはどうなる？…

第25話 山さん撃たれ、渋根は逃げる

覆面の男に拳銃を突きつけている渋根。「お前は小嶋龍吉じゃないだろ！」殺して確かめてやると拳銃を発射する。

刑事の山さんが覆面の男を庇い押し倒す。小野川が渋根を押し倒し、何度も何度も顔面を殴りつける。そして拳銃を出して渋根に突きつける。

覆面の男に「小嶋龍吉、お前の味方だ！」本気で拳銃を発射しようとしている小野川。山さんが止めに入ると、渋根が拳銃を拾い発射した。

山さんに命中、逃げる渋根。山さんを背負い、覆面の男に小野川が声をかける「警察は、小嶋龍吉を追っていない。」「追っていたのは俺達だけだ。早く渋根を追え！」もう俺達は追わないと涙目になる小野川「決着をつけて安心に暮らして欲しい」と。…

覆面の男は誰なのか？…

第26話 渋根、気絶する

山中、渋根を追う覆面の男だが。…見失い、喉元に拳銃を突きつけられる。しかし、覆面の男は発射された銃弾の数を計算していた。渋根の性格上、マガジン入れ替えは1回だけと想定して。

「その銃はもう空だ」と言われた渋根、焦りの表情から発射すると。…「カチン」同時に覆面の男のパンチが炸裂！吹っ飛ばされる渋根、殴り合いの末、気を失ってしまう。

夢を見ている渋根、少年時代に父親から言われた言葉を思い出す。「人の上に立つ人間に必要なモノは何だと思う？」…

第27話 渋根、角松に負けて将棋を辞めた

父親の教えは「敵を作ること」だ。組織の膿を排除し、人々に一致団結するように命令する意味なのだが。…それを勝ち続けることが「敵を作ること」だと、渋根少年は理解していたようだ。

少年時代から何をしても一番で優秀だった渋根。勝ち続けたが、…初めて負けたのが将棋。角松邦正に、たった16手で。将棋を辞めると父親に言うと、…それ以来、家族として相手にされず孤独を生きることになったのだ。

将棋に負け、それを今でも恨んでいる渋根、覆面の男に「お前らのせいだろが…全部」…男は角松なのか？

第28話 渋根、刺される

高校時代の龍吉、「重要ノート」に角松との勝敗を記入していた。それを渋根たちイジメグループに見られる。ショックを受けた渋根、「俺はたった16手で負けたのに。」…龍吉は角松に勝ち越している。

龍吉はズルしていると決めつけ、イジメを始めたのだ。

気を失っていた渋根が目覚めた。「俺は人の上に立つ人間なんだ！」と叫びながら泣き出す。「くだらない」と木の枝をへし折り、「愚か者、死ね！」と、渋根の首元に木の枝を突き刺したのだ！…

これで、6人組への仇討ちは終わったのか？…

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