【ムシバミヒメ】「テセウスの船」東元俊哉の新連載！コミックシーモア先行公開中！最新話は「くらげバンチ」

「テセウスの船」の東元俊哉（ひがしもととしや）が2024年5月新連載開始！同居人サイコホラー【ムシバミヒメ】。

小説家志望の大学3年生・田中愛（たなかあい）、同い年の山口美羽（やまぐちみう）とルームシェアを始める。美羽と同居していることに、日に日に違和感を感じるようになる愛。…自分の身体にも恐怖が迫って来る。

美羽の同居人・林由里子（はやしゆりこ）は出て行ったというが？…近くで残忍な殺人事件があり、身元不明の遺体が発見される。…

初っ端で犯人が見えてきそうですが？…「テセウスの船」のように大どんでん返しが続くんでしょうね！おすすめ！

シーモア ▸ 先行配信中！ 2024年111月14日 #13まで、見どころと登場人物をポイントでまとめました。「シーモア」11/30まで単話版3冊無料 ▸ 「くらげバンチ」で一部無料公開中。

【ムシバミヒメ】一覧表
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#11	#12	#13

【ムシバミヒメ】

【ムシバミヒメ】

「くらげバンチ」

タイトル：【ムシバミヒメ】（むしばみひめ）
作者：東元俊哉（ひがしもととしや）
掲載雑誌：くらげバンチ
発行元：新潮社
配信開始日：2024年7月

【作品内容】
小説家志望の大学3年生・田中愛、同い年の山口美羽とルームシェアを始める。しかし美羽と同居していることに、日に日に違和感を感じるようになる。

自分の身体にも恐怖が迫って来る。美羽の同居人は出て行ったというが？近くで残忍な殺人事件があり、身元不明の遺体が発見される。…

【ポイント】
ルームシェアする同居人に違和感を感じながらも、小説のモデルにしてしまった主人公。小説が現実に？…

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「テセウスの船」

1989年6月24日、北海道・音臼村の小学校で児童を含む21人が青酸カリで毒殺される「音臼村無差別殺人事件」が起きた。犯人として村の警察官だった佐野文吾が逮捕された。

28年後、佐野の息子・田村心は無罪を主張する父親の冤罪の可能性を感じ独自に調査を始める。事件現場を訪れると突如濃霧に包まれ、1989年にタイムスリップしていた。

父・佐野文吾と出会った田村心は、彼の人柄に触れ心の変化を感じる。過去と未来を変えるため、音臼小の教師になることを決意する。現代では死刑囚である父・佐野文吾と共に村を守るために奮闘するが、村では異変が起こり始める。

1989年6月24日事件当日、21人が毒殺される未来を変えるために、心と文吾は警戒心を高め、持ち物検査や飲食禁止を実施する。心は行方不明の和子と鈴を探し、音臼岳の小屋で殺人鬼と対峙する。その結果、一連の事件の異様な動機を知ることになるのであった。

「まんが王国」 ▸ 「シーモア」 ▸

2020年1月期日曜劇場「テセウスの船」

#1 ヤドリギの二人

冒頭シーン。大雨の中、車から出て来たカッパを着た男。既に死んだと思われる女性の顔をハンマーで打ち砕いている。そばにやって来た狐に「食べる？」目玉を転がす。…

2日後、この女性の遺体は北海道白老郡白老町の湖に釣りに来ていた人が発見、警察に通報された。遺体は路上から転げ落とされたのだ。

ベテラン刑事・丘田（おかだ）と若い馬場（ばば）が現場で検証している。

遺体は身長160cm前後、他殺と断定。所持品と衣服はなし。身元を隠すために顔面は潰され、髪を切られ、首に絞められた痕、歯を抜かれ指紋も焼かれ、腹部に古い手術痕がある。身元確認にはDNA鑑定だけが頼りのようだ。…

場面が変わって北新大学。文芸サークル部に所属する田中愛（たなかあい）、小説の新人賞を目指しているが落選続きで経済的にも苦しい。

苫小牧市内で引越そうと、ルームシェアの募集サイトで部屋を見つけた。同じ大学だという？山口美羽（やまぐちみう）とルームシェアすることになった。偶然にも、同居していた女性が出て行ったらしい。

窓からはヤドリギという寄生植物が見える。高い樹の上にある緑色の丸い鳥の巣みたいな植物で、自分で光合成して栄養分を作り出し、樹木の枝や幹に寄生して、水分・栄養分をもらって成長している。幸運をもたらす植物だとも言われている。

愛はヤドリギの幸運にすがりたいと思ったのだが。…

ある日ポストに林由里子（はやしゆりこ）宛のハガキを見つけた愛。前に住んでいた女性だと教えられる。スマホ2台所有している美羽、1台はカメラ用だと言うが？…ヒビが入っている。落とした？

深夜、愛の部屋に忍び込んで来る美羽。愛の身体のニオイをクンクンと嗅いでいる。股を広げられ違和感を感じた愛、ふと目覚める。…

#2 同じだね

冒頭、悪夢で目覚める馬場。先日の女性の死体と子供のとき見た母親の死体のシーンが重なる。…

女性の遺体は司法解剖されたが、DNA鑑定の一致する人物は見つからなった。不可解なことが一つ、被害者の膣内からボタンとプラスチック片が見つかった。ベテラン刑事・丘田が頭を抱える。サイコパスの犯行だ。…

愛と美羽、今日は愛のバイト先の居酒屋に飲みに行く。美羽の顔に見覚えのある親方「愛ちゃんの友だちか？」なぜか？作り笑顔でちょっと引きつっている。

大学3年で同じ年の愛にいつも敬語で話す美羽。なぜ？と聞かれ自分は下人（げにん）だと言う。15のとき膣が痛み出し魚の腐った臭いがして病院に行くと、プラスチック片が発見された。父親に悪戯され育ったからだと。…

自分を卑下している美羽に、私たちは対等の友だちだと励ます愛に涙する美羽であったが。…

そして、美羽の話は小説のネタになると書き始めた愛だが。…今日はとても眠い、睡眠薬入のコーヒーを飲まされていたのだ。眠っている愛のスカートを捲りあげ下着を脱がす美羽、ボタンを手に持っている。「これで、同じだね。」…

#3 シェアしようね

被害者の膣内からボタンとプラスチック片が見つかった件で、産婦人科を訪れている刑事の丘田と馬場。主な症状は異臭と腹痛だと教えられた。腹部に手術痕のある患者を診察したことがあるか？尋ねたが、該当者はいなかった。

朝ハミガキをしている美羽。突然、愛の歯ブラシも使い出す。そして日用品をシェアしようと愛に提案、快く受け入れられた。

日用品のシェアを承諾してから、美羽は愛のマネを始める。同じマニュキア、同じ文芸サークル部、信じられないことに愛の化粧品も勝手に使い出す。

文芸サークル部で歓迎された美羽。愛から同級生の吉岡大輔（よしおかだいすけ）を紹介され、妙にうれしそうである。大輔もシェアするつもりらしい。…

大輔から映画に誘われた愛、着ていく服で美羽に「ミニとロングどっちがいい？」相談するとロングスカートを勧められた。

デート当日、駅前の待ち合わせ場所。二人の前に美羽が現れる。愛のミニスカートをはいて、「何で勝手に！」驚く愛。美羽の異常な行動は、どんどんエスカレートして行く。…

#4 一緒に暮らせない

愛は大輔と初めてのデートだったが、美羽の行動に苛立ちあまり楽しめなかった。アパートに帰ると、今度は愛のホクロを真似ている。左目の下にあるホクロ、愛にとってはコンプレックスになっているのだ。

さすがに感情を抑え切れなくなった愛、これまでの美羽の行動を責める。「もう一緒には暮らせない」と。「愛さんに憧れていたから、…ゴメンナサイ…」深々と頭を下げて謝罪する美羽。

少し落ち着いてから、愛から言い過ぎたと言われ笑顔になる。そしてデートのことを根掘り葉掘り聞こうと喋り出す。もうウザいと感じた愛、シャワーに入ると逃げた。美羽のホクロはタトゥー、消せないらしい。

刑事の馬場は、身元不明の女性のことを聞き込みしている。今日は病院だけではなく北新大学へ。歩きスマホの愛とすれ違いざまちょっと肩が触れたが。…

実はこの女性、愛ではなく美羽。外見は完璧に愛になっている。…ヤバい予感が、…そこを大きなサイレンを鳴らした消防車が走り去る。…

#5 彼女は変わった

バイト先の居酒屋、親方に美羽のことを知っているのかと尋ねる愛。すると、ピザのデリバリーで来た子で覚えていたと言う。地味でボソボソ喋る子だったから印象に残っていたと。

でも愛と来たときは、ちょっと雰囲気が変わっていたとも。…みんな「美羽は変わった」って。…

美羽のことを題材に小説を書いている愛、出版社の編集者から好感度の評価をもらった。今度はイケそうか？…

美羽は外出中、小説のこともあり好奇心から部屋を覗く。愛と同じようなウイッグを発見、さらに愛の筆跡を練習しているノートが。…

そこには顔面を潰された全裸の女性のスケッチも。怖くなる愛、するとドアがきしむ音が。…美羽が帰って来たのか？…

#6 別人みたいだった

慌ててベッド？に隠れた愛。ドキドキで美羽がいなくなるのを待った。

美羽のもとを訪ね、母親がやって来た。新しい同居人・愛に挨拶するためだ。愛は外出中、風邪を引いているとマスクで応対する美羽、部屋には入れなかった。

美羽の顔を真剣に見つめる母親、この娘は美羽じゃないと気付くが。…また来ると言ってそのまま駅へ向かう。

その場を目撃した愛、「美羽のお母さんですか？」と声を掛ける。挨拶すると、美羽は別人だと言う母親。「美羽のお腹には子供の頃にした手術の痕がある…」と。

身元不明で発見された遺体の腹部には、手術痕があった。…遺体は美羽なのか？愛の前に住んでいた女性・林由里子が美羽になりすましているのか？…

美羽をモデルに小説を書いていることを大輔に話した愛。せっかくのチャンスだから、公にはしたくないと大輔に言ったが。…

#7 手術の痕

愛は帰ると静かにドアを開け、すぐに風呂場の脱衣所にある洗濯かごの中にスマホを録画状態で仕掛け、風呂を沸かす。

愛の帰りが遅かったことを心配している美羽だが。…それより電話に出なかった愛に不信感を持っているのだ。

食事当番の愛、先に風呂が沸いていると美羽に勧める。素直に応じる美羽、風呂場の脱衣所で服と下着を脱ぎ裸になる。

スマホの録画を確認するため、静かに風呂場の脱衣所に忍び寄る愛、スマホを確認する。美羽のお腹が写った画面に手術の痕はなかった。…

そこへ美羽が風呂から上がって来た。慌てる愛、レシピを調べていたと。…美羽は美羽ではない！誰なのか？…

#8 どこ行くんですか？

自分の部屋に戻った愛。カーテンを開けると窓に手跡（しゅせき）を発見する。誰かが外から愛の部屋を覗いているのだ。

もう耐えられないと心を決めた愛、荷物をまとめ玄関まで行くと「どこ行くんですか？」美羽の声が。…

買い出しに行くと外に出ると、猛吹雪。その中を追ってくる美羽、パジャマにサンダルで「愛さん、愛さん…」顔はまさに化け物だ。…

そこへ一台の車が猛スピードで、…愛を轢いて走り抜けた。

刑事の馬場が家に帰りポストを開けると、誰かの手跡が押された紙が入っていた。子供のとき見た母親の死体と重なるが、思い出せない「何だこれは？」…

そこへ警察から人身事故発生と連絡が、女性の意識はなし。…愛は殺されたのか？…

#9 ただいま

結婚を控えている馬場、婚約者に子供のとき車椅子の母親が殺された話をする。しかし事件のショックで記憶障害になり、余りよく覚えていないという。

犯人は未だ捕まっていない。馬場は、なぜか？先日の身元不明の殺人事件と母の殺人事件を重ねている。

緊急搬送された愛、左足の骨折で助かった。病室で、両親から美羽が119番してくれたからだと教えられる。

見舞いに来た美羽、画面がヒビ割れた愛のスマホを覗きたくて、持ち去り修理に出そうとしたが、本人じゃないので無理だと断られる。

愛のスマホは電源が入らなくなっている。美羽は、カメラ用だと画面がヒビ割れたスマホを所有している。…

美羽が怖い愛、しばらく実家で過ごすと伝える。さらに入院するのが初めての愛、美羽に入院や手術の有無をさり気なく尋ねると。…昨年、手術痕を消したと応える。本当なのか？…

正月、美羽も登別の実家に帰る「ただいま」。…恐ろしいことが起こりそうな予感が？…

#10 会わせてあげる

実家に帰った美羽、母親・山口佳代（やまぐちかよ）から出かけるからとドアを開けてもらえないが。…鍵を開けて中へ入る。

壊れた愛のスマホは、母親が新しく購入して、無事データも移行できた。心配になり、すぐ美羽の母親に電話するが出ない。美羽と口論している「美羽の真似は止めて！あんた誰？」…

病室の愛、テレビのニュース「身元不明で発見された遺体の腹部には、手術痕があった。…」。美羽の母親の話、愛の前に住んでいた女性・林由里子など、これまでの多くの経緯から美羽は美羽ではないと確信する。

そこへ同じサークルの吉岡大輔が見舞いに来た。吉岡に頼んでどこかに出かける愛、美羽の実家に向かうのか？…

佳代に警察に通報すると言われ、一緒に来ていると窓の外を指差す美羽「ずっと遠くだけど…」。佳代が窓を見た瞬間「あいつは私になって死んだ」、ハンマーを振り上げ佳代を殴打する。「今、会わせてあげるね」…

美羽になりすましているのは、林由里子なのか？身元不明の殺人事件と刑事・馬場の母の殺人事件の犯人は同一犯なのか？…面白くなりそうですねぇ～

#11 あなただけじゃないんですか？

愛と吉岡は、美羽は別人ではないかと苫小牧警察署に相談に来ていた。調べて欲しいと頼むが、「あなただけそう思っているでしょ？」何も事件性がないと断られる。

帰りの通路で馬場から声をかけられる「どうかしましたか？」。美羽の母親・山口佳代から聞いた手術痕の話から始まり、身元不明で発見された遺体に、腹部の手術痕があることを結びつけ、美羽は成り代わりではないかと相談した。

身元不明事件を担当している馬場、辻褄が合うと話を聞き、連絡先の名刺を愛に渡した。そのころ美羽の母親は、美羽を名乗る女に自宅で殺されていた。

美羽に電話して母親の住所を聞いてくれと言われた吉岡だが。…これ以上かかわらない方がいいと注意すると。小説のためにも調べたいと意気込む愛である。

まず、大家の小津（おづ）に電話して、林由里子の電話番号を聞いた。そして公衆電話からかけた。美羽が出るのだろうか？…「はい…」

#12 山口美羽じゃない

「林由里子さんでしょうか？」「はい」美羽の声ではない。美羽のルームシェアの田中愛だと名乗り、美羽のことで相談したいと申し出る。直接会うこになった。　

待ち合わせ場所は札幌市の白石バスターミナル、吉岡と一緒に向かう。林から声をかけられ、身分証明書も見せてもらった。美羽は林由里子ではなかった。いったい誰なのか？

由里子はバイトで美羽と知り合いルームシェアするようになったと。愛がお腹の傷のことを尋ねると、見たことがあると教えてくれた。

愛が最近の美羽の動画を見せると、別人だと言う由里子。一年前の美羽の写真を見せてくれた。似たような雰囲気はあるが、明らかに今の美羽ではない。由里子は何か知っているようだ。「実は…」

愛は数日前、小説の原稿を出版社の担当・佐々木へ送信した。面白いと興奮気味の佐々木、そこへ田中愛を名乗る女性が現れる。愛と同じようなウィッグに愛の服を着た美羽だ。愛になりすました。…

#13 もう一人の山口美羽

喫茶店。林由里子から、山口美羽はストーキングされていたと聞かされた。

宅配ピザ屋でバイトしていた美羽、この日はバイトが休みで林由里子と一緒に家にいたが。…

お店にお客さんからクレームが入り、配達したピザをすぐ取りに来いと言われ店長が行くと。…大量の画鋲入のピザ、山口美羽を名乗る人物が配達していたのだ。山口美羽になりすましている人物がいるということだ。彼女は美羽の同級生らしいが？…

文芸サークル部のブログが更新されたと連絡を受けた吉岡。全員の個人情報が明かされていることに驚く！さらに驚くことが！学校に来て鍵を借りて更新したのは「田中愛」。格好も筆跡も「田中愛」だったと。愛は病院に入院していたのに。これも愛へのなりすましだ。

出版社。読み返したいからと、佐々木にプリントアウトしてもらって読んでいる「なりすましの愛」。美羽のことが書かれていることに、だんだん怒りが込み上げて来て、用紙を破りだす。

驚く佐々木に、「これは盗作！もう小説はやらないから連絡しないで！」そう言い残して怒ったまま出版社を出て行った。

道でコロスコロスとつぶやきながら歩いている「なりすましの愛」。男とすれ違いざま肩がぶつかり「気をつけろ馬鹿野郎」怒鳴られると、その男をつけ回す。

気付いた男、ヤバいと走ってバスに飛び乗る。走り出すバスの外から窓を叩いている「なりすましの愛」。この女は完全に狂っている。

【ムシバミヒメ】主な登場人物▶

タイトル：【ムシバミヒメ】（むしばみひめ）
作者：東元俊哉（ひがしもととしや）
掲載雑誌：くらげバンチ
発行元：新潮社
配信開始日：2024年7月