TVドラマ化された「降り積もれ孤独な死よ」などの原作者 / 井龍 一(いのりゅう はじめ)と月マガ新人賞大賞受賞・気鋭の新人作家 / 瀬尾 知汐(せお ちしお)がタッグを組んだ。2024年8月連載開始!【罪と罰のスピカ】
可愛らしい都麦 澄光(つむぎ すぴか)、オドオドしているが爽やかで鋭い女子高生。彼女がいじめられている事に気づいた平凡な高校教師・羽鳥(はとり)。
助けようとしながら、スピカに翻弄され惹きつけられて行く。そして次々に消される人たち、何が真実なのか?…面白くなりそう~
【罪と罰のスピカ】一覧表 | |||||||||
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第1話 | 第2話 | 第3話 | 第4話 | 第5話 |
【罪と罰のスピカ】
2024年9月13日、第5話まで、見どころと登場人物をポイントでまとめました。コミックは2024年11月発売予定。
- 都麦 澄光(つむぎ すぴか)…オドオドしているが爽やかで鋭いJK。
- 羽鳥(はとり)…冴えない高校教師。
- 向井(むかい)…実家が医者で裕福な女子。
- 木村(きむら)…野球部のエースで人気者の男子。
- 佐々岡(ささおか)…羽鳥の同僚の教師。
- 大隈(おおくま)…13年前の母子殺人放火事件の犯人を追い続ける刑事。
- 亜仁多 守(あにた まもる)…35歳、13年前の母子殺人放火事件の有力な容疑者候補であったが。…
第1話 スピカと羽鳥の出会い
朝、高校教師の羽鳥(はとり)が出席を確認している。都麦 澄光(つむぎ すぴか)と呼ぶと、机の上に花瓶が置かれている。
「はい」と返事をしながら、花のことを聞かれたスピカ。オドオドしながら片付けに行く。他の生徒たちはクスクス笑っている。いじめだ、飾ってある花は菊の花、葬式を意味している。
学校業務を終え帰る羽鳥、途中で雨が急に降り出す。雨宿りをしようと商店の軒先に逃げ込むと、スピカも雨宿り中。
花瓶の件を何気なく尋ねられたスピカ、ちゃんと説明する。「女子の向井(むかい)さんは、野球部のエース木村(きむら)くんが好きで、木村くんは私のことが好きなのですが、振りました。その腹いせで向井さんがやりました。」…
いじめだと認識した羽鳥、先生が何とかすると口にする。慣れていると応えるスピカの爽やかさに、何だか興味を持ち出す。逆になぜ教師になったと問われ、「両親が教師だったから。」…
「嘘つきですね」と手を握られた羽鳥、動揺しながら純粋に鋭いスピカに惹かれ出す。
スピカがパパ活していると、羽鳥に言い付ける向井。またいじめかと思った羽鳥だが、実際に尾行してみたら。…事実だった!中年の白髪の男と腕を組みながら駅のホームへ。スカートに手を入れられお尻を触られるスピカ、封筒を受け取ったのだ。
羽鳥は、見なかったことにするかどうか悩んだが。…教師魂が目覚めてしまい、抱き合う二人を止めようとしたら。…特急電車がホームへ、そしてスピカは男を突き落とした。即死、ちぎれた男の腕が羽鳥の顔面を直撃、顔に血しぶきが飛び散る。
羽鳥に気づき「プッ」と吹き出し笑い出すスピカ。驚いた駅員が駆けつける。…パパ活して相手を殺しちゃったスピカ。…平凡な教師人生に現れたのは悪魔か?天使か?…
第2話 スピカは羽鳥の心をお見通し
事件の翌日、10年前の教育実習生のとき、留田 アン(とめだ あん)がいじめが原因で自殺した夢で目覚める羽鳥。
学校に行くとスピカは出席している。ということは?昨日の事件は、「酔っ払った男が足を踏み外して線路に転落した」と羽鳥が警察に証言したことで、スピカに捜査は及ばなかったのだ。
生徒を守らなきゃと思ったと口にする羽鳥に、本音を吐き出すスピカ。「面倒くさかったんでしょ」「自分のクラスの生徒が殺人、担任の僕も追求される」。…またしても心を読まれた羽鳥、タジタジである。
さらに「本当のことが言いたくなったら警察に通報して下さい」「私気にしないんでぇ」。羽鳥は完全にスピカに操られている。
バスケットボールの授業、向井は反則攻撃でスピカの顔に肘打ちを食らわす。鼻血を流すスピカ、二度目の攻撃を仕掛ける向井、躱されて転んだ。
滑ったと向井の顔面目掛け踏みつけようとするスピカ、わざと顔面左に着地する。泣き出す向井、それを見ている羽鳥、怖くなり昨夜の事実を警察に通報したくなる。
職員室に戻ると、同僚の佐々岡(ささおか)先生が騒いでいる。昨夜の事故で死亡した男性は粕屋 徹(かすや とおる)56歳、20年前に起きた連続殺人事件の犯人だと。…
スピカはすべて知っていて殺したという。そして、大物政治家の圧力で警察は逮捕できない役立たずだからと。翌日から向井は学校に来なくなった。…
夜、科学の実験室にいる羽鳥、そこへスピカが現れる。羽鳥と向井が口論していたのを目撃したという。
「仮説か?事実か?」
事件で死んだ男はスピカのパパ活の相手で、本当に転落死かと追求された羽鳥「面倒くせぇなぁー」、カッとなって向井を殺した。その死体を処理するのために硫酸を用意した。まず実験のために、自分の飼い猫「フチ」を溶かした。首輪は学校の庭に捨てた。
さらに「先生には前科がある」と踏み込むスピカ。留田アンは自殺ではなく、羽鳥が殺したと。…留田が橋の下でいじめられているのを目撃した羽鳥。
留田が裸にされ川に投げ込まれるまで見ていた。それから助けに向かうと、「いじめを見ていて助けないって、それでも教師か」と凄まれ、「就職出来なくしてやる」と脅された羽鳥。「面倒くせぇなぁー」留田をそのまま川に沈め殺した。…
何が真実なのか?何が正しくて何が間違っているのか?区別がつかなくなっていくのである。…
第3話 スピカは人の心が見える
殺していないと否定する羽鳥だが、額に汗が滲んでいる。証拠はないが顔に書いてあると羽鳥をおちょくるスピカ、羽鳥の手に触れる。そして喉が乾いたとコーヒーを頼む。
チャンスとばかり、除草剤をコーヒーに混ぜて出す羽鳥、スピカを殺すつもりだ。手に触れると人の心が見えるスピカ、すぐにコーヒーを入れ替えた。
コーヒーを飲みながら話をしていると、羽鳥のようすが急変して泡を吹いて倒れる。「反省してるから、助けて~」「面倒くせぇなぁー」…
真面目な教師の仮面を被って生きてきた羽鳥、「面倒くせぇなぁー」が口癖のズルい男、自業自得の人生であった。
翌日、死体で発見された羽鳥、自殺と断定された。「留田アンは自殺ではなく、私が殺した…」と記された遺書が残されていた。向井は、羽鳥の自宅に監禁されまだ生きていた。
人混みの横断歩道で一人の男と肩がぶつかったスピカ、殺気を感じた。人に触れると人の心が見えるスピカ、また新たな悪と向き合うことになる。…
第4話 13年前の母子殺人放火事件
今から13年前、団地の裏山で、亜仁多 美佐(あにた みさ)34歳と二人の子どもが刃物で刺殺され、その遺体に火がつけられる事件があった。
発見者は夫の亜仁多 守(あにた まもる)35歳。現場に駆けつけたのが大隈(おおくま)刑事。事件当初から、悲しいはずなのにペラペラ喋る夫が怪しいと目を付けていた。
しかし、犯行時刻に亜仁多守は同じ団地に住む女の部屋にいたことが分かり、容疑者とはならなかった。不倫していたから、家族を殺す動機があってもおかしくないと踏んだ大隈刑事、任意で嘘発見器にかけたが反応しなかった。
次第に捜査は行き詰まり、13年経った今でも犯人逮捕には至っていない。捜査本部が解散されても執念で事件を追い続けて来た大隈、悔しいが定年前に引退してしまった。
「13年前の母子殺人放火事件」のスクラップを読みながら喫茶店でコーヒーを飲んでいる。そこへウエイトレスに扮するスピカが声をかける。「コーヒーのお代わりいかがですか?」…
スピカはバイト中なのか?大隈の最後の事件に協力することになるのであった。…
第5話 亜仁多守と接触する
ファミレスでバイトを始めたスピカ。人懐っこい性格で、渋い大隈と話をするようになる。
刑事だったと教えられ、「13年前の母子殺人放火事件」のことをいつも悔やんでいる姿に、解決してあげたいと思うスピカ。もうすぐ、亜仁多守と接触する。
事件当時、大隈と一緒に捜査していた目暮と居酒屋で飲んでいる。大隈は引退したが、今では署長になった目暮。当時、上層部が事件のもみ消しを図っていたらしいと口にする。
むかし警察が犯人の拷問に使っていたと思われる建物に立ち寄る大隈、「何が正しくて間違っているのか」…冤罪もあったのかと?
スピカ、仕事帰りスマホを見ている亜仁多守にわざとぶつかる。スマホを落とした亜仁多守に謝りながら、スマホを拾い手渡しする。これで亜仁多守の過去が見えたのである。…
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