TVドラマ化された「降り積もれ孤独な死よ」などの原作者 / 井龍 一(いのりゅう はじめ)と月マガ新人賞大賞受賞・気鋭の新人作家 / 瀬尾 知汐(せお ちしお)がタッグを組んだ。2024年8月連載開始!【罪と罰のスピカ】
可愛らしい都麦 澄光(つむぎ すぴか)、オドオドしているが爽やかで鋭い女子高生。彼女がいじめられている事に気づいた平凡な高校教師・羽鳥(はとり)。
助けようとしながら、スピカに翻弄され惹きつけられて行く。そして次々に消される人たち、何が真実なのか?…面白くなりそう~
2025年1月18日 第17話まで、見どころと登場人物をポイントでまとめました。無料で読むなら!「コミックシーモア」漫画多すぎ!業界最大級! お得がいっぱい! 「コミックシーモア」1/23まで51P無料 ▶
【罪と罰のスピカ】一覧表 | |||||||||
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第1話 | 第2話 | 第3話 | 第4話 | 第5話 | 第6話 | 第7話 | 第8話 | 第9話 | 第10話 |
第11話 | 第12話 | 第13話 | 第14話 | 第15話 | 第16話 | 第17話 |
【罪と罰のスピカ】
コミックは2024年11月15日発売。
- タイトル:【罪と罰のスピカ】(つみとばつのすぴか)
- 作者:原作 / 井龍 一(いのりゅう はじめ) 漫画 / 瀬尾 知汐(せお ちしお)
- 掲載雑誌:コミックDAYS
- 発行元:講談社
- 配信開始日:2024年8月
可愛らしい都麦澄光、オドオドしているが爽やかで鋭い女子高生。彼女がいじめられている事に気づいた平凡な高校教師・羽鳥。
助けようとしながら、スピカに翻弄され惹きつけられて行く。平凡な教師人生に現れたのは悪魔か?天使か?…井龍一の新作スタート。
【ポイント】
人の心が見える超能力を持つスピカ、過去の罪を死を持って償わせる。
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- 都麦 澄光(つむぎ すぴか)…オドオドしているが爽やかで鋭いJK。
- 羽鳥(はとり)…冴えない高校教師。
- 向井(むかい)…実家が医者で裕福な女子。
- 木村(きむら)…野球部のエースで人気者の男子。
- 佐々岡(ささおか)…羽鳥の同僚の教師。
- 大隈(おおくま)…13年前の母子殺人放火事件の犯人を追い続ける刑事。
- 亜仁多 守(あにた まもる)…35歳、13年前の母子殺人放火事件の有力な容疑者候補であったが。…
- 山口 ネコ(やまぐち ねこ)…スピカの推しアイドル。
- 十秤 天真(とばかり てんま)…生まれながら頭のおかしいシリアルキラーを気取っている。
- 矢崎 吾郎(やざき ごろう)…タクシードライバー、父親から虐待を受けて育った。
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1巻
第1話 スピカと羽鳥の出会い
朝、高校教師の羽鳥(はとり)が出席を確認している。都麦 澄光(つむぎ すぴか)と呼ぶと、机の上に花瓶が置かれている。
「はい」と返事をしながら、花のことを聞かれたスピカ。オドオドしながら片付けに行く。他の生徒たちはクスクス笑っている。いじめだ、飾ってある花は菊の花、葬式を意味している。
学校業務を終え帰る羽鳥、途中で雨が急に降り出す。雨宿りをしようと商店の軒先に逃げ込むと、スピカも雨宿り中。
花瓶の件を何気なく尋ねられたスピカ、ちゃんと説明する。「女子の向井(むかい)さんは、野球部のエース木村(きむら)くんが好きで、木村くんは私のことが好きなのですが、振りました。その腹いせで向井さんがやりました。」…
いじめだと認識した羽鳥、先生が何とかすると口にする。慣れていると応えるスピカの爽やかさに、何だか興味を持ち出す。逆になぜ教師になったと問われ、「両親が教師だったから。」…
「嘘つきですね」と手を握られた羽鳥、動揺しながら純粋に鋭いスピカに惹かれ出す。
スピカがパパ活していると、羽鳥に言い付ける向井。またいじめかと思った羽鳥だが、実際に尾行してみたら。…事実だった!中年の白髪の男と腕を組みながら駅のホームへ。スカートに手を入れられお尻を触られるスピカ、封筒を受け取ったのだ。
羽鳥は、見なかったことにするかどうか悩んだが。…教師魂が目覚めてしまい、抱き合う二人を止めようとしたら。…特急電車がホームへ、そしてスピカは男を突き落とした。即死、ちぎれた男の腕が羽鳥の顔面を直撃、顔に血しぶきが飛び散る。
羽鳥に気づき「プッ」と吹き出し笑い出すスピカ。驚いた駅員が駆けつける。…パパ活して相手を殺しちゃったスピカ。…平凡な教師人生に現れたのは悪魔か?天使か?…
第2話 スピカは羽鳥の心をお見通し
事件の翌日、10年前の教育実習生のとき、留田 アン(とめだ あん)がいじめが原因で自殺した夢で目覚める羽鳥。
学校に行くとスピカは出席している。ということは?昨日の事件は、「酔っ払った男が足を踏み外して線路に転落した」と羽鳥が警察に証言したことで、スピカに捜査は及ばなかったのだ。
生徒を守らなきゃと思ったと口にする羽鳥に、本音を吐き出すスピカ。「面倒くさかったんでしょ」「自分のクラスの生徒が殺人、担任の僕も追求される」。…またしても心を読まれた羽鳥、タジタジである。
さらに「本当のことが言いたくなったら警察に通報して下さい」「私気にしないんでぇ」。羽鳥は完全にスピカに操られている。
バスケットボールの授業、向井は反則攻撃でスピカの顔に肘打ちを食らわす。鼻血を流すスピカ、二度目の攻撃を仕掛ける向井、躱されて転んだ。
滑ったと向井の顔面目掛け踏みつけようとするスピカ、わざと顔面左に着地する。泣き出す向井、それを見ている羽鳥、怖くなり昨夜の事実を警察に通報したくなる。
職員室に戻ると、同僚の佐々岡(ささおか)先生が騒いでいる。昨夜の事故で死亡した男性は粕屋 徹(かすや とおる)56歳、20年前に起きた連続殺人事件の犯人だと。…
スピカはすべて知っていて殺したという。そして、大物政治家の圧力で警察は逮捕できない役立たずだからと。翌日から向井は学校に来なくなった。…
夜、科学の実験室にいる羽鳥、そこへスピカが現れる。羽鳥と向井が口論していたのを目撃したという。
「仮説か?事実か?」
事件で死んだ男はスピカのパパ活の相手で、本当に転落死かと追求された羽鳥「面倒くせぇなぁー」、カッとなって向井を殺した。その死体を処理するのために硫酸を用意した。まず実験のために、自分の飼い猫「フチ」を溶かした。首輪は学校の庭に捨てた。
さらに「先生には前科がある」と踏み込むスピカ。留田アンは自殺ではなく、羽鳥が殺したと。…留田が橋の下でいじめられているのを目撃した羽鳥。
留田が裸にされ川に投げ込まれるまで見ていた。それから助けに向かうと、「いじめを見ていて助けないって、それでも教師か」と凄まれ、「就職出来なくしてやる」と脅された羽鳥。「面倒くせぇなぁー」留田をそのまま川に沈め殺した。…
何が真実なのか?何が正しくて何が間違っているのか?区別がつかなくなっていくのである。…
第3話 スピカは人の心が見える
殺していないと否定する羽鳥だが、額に汗が滲んでいる。証拠はないが顔に書いてあると羽鳥をおちょくるスピカ、羽鳥の手に触れる。そして喉が乾いたとコーヒーを頼む。
チャンスとばかり、除草剤をコーヒーに混ぜて出す羽鳥、スピカを殺すつもりだ。手に触れると人の心が見えるスピカ、すぐにコーヒーを入れ替えた。
コーヒーを飲みながら話をしていると、羽鳥のようすが急変して泡を吹いて倒れる。「反省してるから、助けて~」「面倒くせぇなぁー」…
真面目な教師の仮面を被って生きてきた羽鳥、「面倒くせぇなぁー」が口癖のズルい男、自業自得の人生であった。
翌日、死体で発見された羽鳥、自殺と断定された。「留田アンは自殺ではなく、私が殺した…」と記された遺書が残されていた。向井は、羽鳥の自宅に監禁されまだ生きていた。
人混みの横断歩道で一人の男と肩がぶつかったスピカ、殺気を感じた。人に触れると人の心が見えるスピカ、また新たな悪と向き合うことになる。…
第4話 13年前の母子殺人放火事件
今から13年前、団地の裏山で、亜仁多 美佐(あにた みさ)34歳と二人の子どもが刃物で刺殺され、その遺体に火がつけられる事件があった。
発見者は夫の亜仁多 守(あにた まもる)35歳。現場に駆けつけたのが大隈(おおくま)刑事。事件当初から、悲しいはずなのにペラペラ喋る夫が怪しいと目を付けていた。
しかし、犯行時刻に亜仁多守は同じ団地に住む女の部屋にいたことが分かり、容疑者とはならなかった。不倫していたから、家族を殺す動機があってもおかしくないと踏んだ大隈刑事、任意で嘘発見器にかけたが反応しなかった。
次第に捜査は行き詰まり、13年経った今でも犯人逮捕には至っていない。捜査本部が解散されても執念で事件を追い続けて来た大隈、悔しいが定年前に引退してしまった。
「13年前の母子殺人放火事件」のスクラップを読みながらファミレスでコーヒーを飲んでいる。そこへウエイトレスに扮するスピカが声をかける。「コーヒーのお代わりいかがですか?」…
スピカはバイト中なのか?大隈の最後の事件に協力することになるのであった。…
2巻
第5話 亜仁多守と接触する
ファミレスでバイトを始めたスピカ。人懐っこい性格で、渋い大隈と話をするようになる。アイドルの推し活だとスマホを見せる。手が振れた。…大隈の過去と考えが見えてくる。…
刑事だったと教えられ、「13年前の母子殺人放火事件」のことをいつも悔やんでいる姿に、解決してあげたいと思うスピカ。もうすぐ、亜仁多守と接触する。
事件当時、大隈と一緒に捜査していた目暮と居酒屋で飲んでいる。大隈は引退したが、今では署長になった目暮。当時、上層部が事件のもみ消しを図っていたらしいと口にする。
むかし警察が犯人の拷問に使っていたと思われる建物に立ち寄る大隈、「何が正しくて間違っているのか」…冤罪もあったのかと?
スピカ、仕事帰りスマホを見ている亜仁多守にわざとぶつかる。スマホを落とした亜仁多守に謝りながら、スマホを拾い手渡しする。これで亜仁多守の過去が見えたのである。…
第6話 亜仁多守は犯人じゃない
今日はバイトが休みのスピカ。ファミレスで大隈の前に座ると。…用事があると避けられる。
帰ろうとする大隈に「やめておいた方が良いですよぉ」。先日手に触れているから、これからしようとすることが分かるのだ。今、目の前のスポーツジムにいる亜仁多守を拉致して拷問しようとしているのだ。
亜仁多守を死刑台に送ることが自分の使命だと強く思い続けて来た大隈だが。…身体に病を抱え、あと僅かの命。焦る気持ちの中、どうしても自白させたかったが。…
「亜仁多守はそもそも犯人じゃないですぅ」スピカの言葉に驚く大隈!いったい誰が犯人なのか?…
第7話 真犯人はアイドル
大隈には妻と娘がいた。家庭を顧みず仕事一筋、妻がちょっと目を離した隙に娘は窓から転落死した。その死を13年前の母子殺人放火事件と勝手に重ね、判断を誤ったとスピカに言われ激怒する大隈。
人の心が見えると言われ驚くが、本当のことだと納得するしかなかった。そして「真犯人はすぐにわかると思いますぅ」。…
「山口ネコ」スピカの推しアイドル、スピカは彼女の家へ侵入した。帰って来た山口、焼酎をグラスに注ぎ飲み始め、さらにタバコで一服している。「お酒とタバコは20歳からですよ、山口さん」現れたスピカに驚く!
ファンの都麦澄光だと名乗り話し始める。「デビューライブでツーショットで撮ってもらったこと、覚えていますか?」…本当に大ファンだったのに残念だと。…
10歳もサバを読んでいた。そして13年前の母子殺人放火事件の真犯人だと。…亜仁多守の愛人だった女なのか?…
第8話 13年前の母子殺人放火事件の真相
山口 ネコ、本名:山口 凛(やまぐち りん)28歳。13年前、当時の彼女は亜仁多家の階下に住んでいた。音楽を勉強していた彼女にとって、天井から響く二人の子どもの足音は騒音でありイライラしていた。
亜仁多守にもう少し静かにして欲しいと伝えると、「防音マットで対策をした。あんたの耳がおかしい…」と逆ギレされ、恨みを持つようになり、ついに母子ともども殺してしまったのだ。
スピカに真相を当てられた山口、「自分は絶対音感を持つ天才だから、ガキ殺したからって悪いか!」…開き直るが、床に倒れた。
焼酎の中に山口が常用している睡眠薬をスピカが仕込んでいたのだ。そして吸いかけの火のついたタバコと灰皿も床に落ちた。
床が燃え始め、スピカに助けを求める山口「ファンなんでしょ!あなたのために曲を書くから…」。山口のきれいな歌声とは裏腹な心の声に失望したスピカ、火災警報器のボタンを押して、その場を去った。
山口は焼死、直前のSNSには「足音がうるさかったからムカついて殺した」「13年前の母子殺人放火事件の犯人だ」と書かれていた。…この報道を病院のベッドで見ている大隈、何を思ったのか?…
第9話 大隈の罪の意識
入院している大隈を見舞うスピカ。本当に自殺だったのかと問われ、正直に話す。「人の心はわかっても自分の心はわからない。」「通報したければどうぞ。」と、言い残して病院を去った。
大隈は元同僚の目暮へ連絡すべきか悩んだが。…無実の亜仁多守を自分の手で裁こうとしていた自分も、スピカと同じだと悟った。
死の直前、罪の意識にさいなまれた大隈。目暮へ都麦澄光が山口を殺したことをメモしようとしたが、「ツムギ…」と書いたところで息絶えた。
「13年前の母子殺人放火事件」被疑者死亡で書類送検。…このニュースを自宅で見ている亜仁多守、大声で泣き出す。家族の動画を見ながら、不倫したことを後悔して。
第10話 シリアルキラーを気取る十秤天真
クラスメートを無差別に切り刻むことを計画している十秤 天真(とばかり てんま)。生まれながら頭のおかしいシリアルキラーを気取っている。
まず野球部のエース・木村をカッターで切りつけようと思ったが。…目の前に行くと震えだし、カッターを落とした。カッターを拾ったスピカ、後ろからチョンチョンと十秤を突く。
下校時ヘナヘナと走るスピカ、十秤にわざとぶつかる。これで心が読めた。
帰りの公園、スマホで実録・殺人鬼ドラマシリーズ楽しんでいる十秤。そこへやって来たスピカ、私も好きだと殺しのシーンの解説を始める。「絞殺シーンがリアリティがないんだよねぇ…」こんなナヨナヨした奴が詳しい!十秤驚く!…
第11話 十秤は良い人だ?
ファミレスでバイトしているスピカと遭った十秤、良い人だと言われ戸惑う。シリアルキラーを気取っているのに。
学校で、向井からスピカはパパ活していると教えられたが耳を貸さず。
本当にパパ活しているか気になっている十秤、スピカに声をかけられ不機嫌そうに「実録・殺人鬼」を貸してあげる。「パパ活してようが、俺には関係ない」
「してないよ」と言われ安心した十秤、恋したらしいが。…スピカと一緒じゃ危険な目に遭うね。
第12話 名も無き殺意①
自動車が普及し始めた昭和の時代、子供だった矢崎 吾郎(やざき ごろう)。父親とドライブに行くことが日課になっていた。
ハンドルを握る父親の気性は荒く、道路を我が物顔で暴走。気に入らないことがあると、息子の吾郎に八つ当たり、タバコの火を手に押し付ける虐待行為を行っていた。
大人になった吾郎は、博打にのめり込み家庭を顧みない時もあった。中年になった今は、人の良さそうな顔でタクシードライバーをしている。
そんなある夜、一人の青年を乗せた。彼は人殺してやろうと思っていると口にする。話を聞いてあげる吾郎、大学受験に失敗して恋人にも振られたからだと。しかし、父親からの虐待を受けていたと聞かさせれた吾郎、自分と同類の人間だと知る。
暫く都内を走り回り話を聞いてあげているうちに、青年は家に帰ると言い出す。安心した吾郎、サービスだと缶コーヒーを飲ませる。次第に眠くなる青年、目を覚ますと、地下室で裸にされ椅子に縛り付けられているではないか!
「お互いひどい父親を持つと苦労しますなぁ~」微笑む吾郎、こいつは殺人鬼だったのである。…まだスピカは登場していないな?
第13話 名も無き殺意②
ここは廃墟となった工場跡地、人気のない場所だ。人の良さそうな顔でタクシードライバーをしている吾郎。「ハンドルを持つと性格が変わるんですよ」と優しく微笑む。殺人衝動にかられるのだ。
椅子に縛り付けた青年の首にロープをかけ、車のウインチに繋ぎアクセル全開で突っ走る。青年の身体はバラバラに飛び散った。それを画像に収め、穴を掘って死体を埋めた。置き石された所が何ヶ所かある、これまで殺された人の墓である。
家に帰ると妻が食事を用意していたが。…食べずに酒を飲みながら、さっき殺した青年の画像を見ながら微笑んでいる。
そこへ娘の舞が起きて来て、お腹すいたと。…チキンラーメンを作ってあげる本当は子煩悩で優しい父親なのだが。…裏の顔が恐ろしすぎるのであった。…
第14話 名も無き殺意③
長年、殺人衝動にかられると乗客を殺して来た吾郎。50代半ばになり、殺人意欲も減退し高揚感もなくなりつつあった頃。…廃墟となった工場跡地から、多数の死体が発見されたのだ。
逮捕される不安に日々怯えながら、65歳定年を迎えた吾郎。免許も返納してすっかり殺人からも足を洗った。長男は家庭を持ち、子供が生まれお祖父ちゃんになっていた。
娘の結婚式では感極まり、涙が溢れ出す。「私は逃げ切った」と。…父親の暴力で殺人鬼になったと思っていた吾郎。幸せな老後を感じていたが、孫に「僕の車運転してみて」と言われ顔色が変わる。…次回スピカ登場。…
第15話 名も無き殺意④
吾郎はタクシー運転手時代の殺人を一瞬思い出し、車が怖くなったが。…ちゃんと運転できた。外に出て、殺人写真のコレクションをすべて燃やし、まともな人間になったつもりでいるが。…
妻の名前を間違って呼ぶ、散歩に出たら迷子になり、危うくトラックに轢かれそうになった。そこでスピカに出会い、娘の名前・舞と呼びながら話しかける。どうやらボケてきたらしい。
スピカは、吾郎の手に触れ心を読み取ろうとするが。…心もボケていたことに唖然とする。そこへ吾郎を探していた息子が駆けつけて来た。礼を言ってと言われる吾郎、わけが分からず話し始める。
「バブルの時代は良かった。…人もいっぱい殺せたし…」両手でスピカと握手しながら礼を言う。不思議な顔のスピカ、殺人の過去が読めたようだ!?…
第16話 名も無き殺意⑤
スピカは認知症の吾郎のことを知るために、介護ボランティアを始めた。タクシードライバーだったことは覚えているが、父親から虐待されたことや殺人犯だったことは全く覚えていないのだ。
吾郎を葬るのは簡単なことであるが。…罪を犯した意識を呼び起こし、反省させるまで殺せない、それがスピカの流儀である。
そこで、シリアルキラーに詳しい十秤に相談すると。…殺人犯には、犯行パターンがあると教えられた。
「赤毛の女ばかり狙う」「相手を切り刻む」など、犯人の心の内側の欲求から犯行に及ぶのだ。さらに、殺人を休むことがあっても、条件が揃えばまた殺人を犯すのだと。…
スピカはどんな条件を揃え、吾郎に殺人を起こさせようとするのか?…公衆電話から電話している介護士を見ている吾郎の目つきが変わった。…
第17話 名も無き殺意⑥
日々衰えていく吾郎は、自分の死期が近いことを知る。たくさんの人を殺し逃げ通せたことに満足しながら。…公衆電話から電話している介護士を見て殺人を犯した過去が思い出したのだ。
しかし、このまま死なせられないスピカ、吾郎のベッドに黒電話を持ってきて見せる。吾郎が幼少期の頃、家庭では黒電話が使われていた。
ある日、家に帰った子供の吾郎。裸の母親が若い男に電話線で首を締められている。意味が分からず見ていると、母親はそのまま息をしなくなった。男は近所に住んでいた学生で母親の不倫相手、SM嗜好に応じていたら死んでしまったのだ。
父親からの虐待を守ってくれた母親の死。この幼い頃の辛い記憶が、トラウマになっていた吾郎。ハンドルを握ると殺人衝動に駆られるのではなく、黒電話がトリガーになって殺人を引き起こしていたのだ。
黒電話を見て、幼い頃の辛い記憶とたくさんの人を殺して来たことを思い出した吾郎。…黒電話を見なくなってから、殺人衝動はなくなったのである。…
- タイトル:【罪と罰のスピカ】(つみとばつのすぴか)
- 作者:原作 / 井龍 一(いのりゅう はじめ) 漫画 / 瀬尾 知汐(せお ちしお)
- 掲載雑誌:コミックDAYS
- 発行元:講談社
- 配信開始日:2024年8月
可愛らしい都麦澄光、オドオドしているが爽やかで鋭い女子高生。彼女がいじめられている事に気づいた平凡な高校教師・羽鳥。
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