不遇で複雑な子ども時代を経て、大学で裕福な育ちの拓郎に出会った鳴海。幸せな運命を感じ同棲し婚約したがDV男だった。
別れたいが裕福さを捨てられずにいたら。…鳴海の息子を名乗る青年・慶が現れる。未来から母さんを幸せにしようとタイムスリップして来たという。…
家族の幸せに飢えて来た鳴海、息子を名乗る慶と新たな家族の幸せを模索して行く。…
「めぐる未来」に続くタイムスリップ物語。息子・慶が父親だと思っていた影の正体は自分自身?…
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【卵と鶏】一覧表 | |||||||||
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第1話 | 第2話 | 第3話 | 第4話 | 第5話 | 第6話 | 第7話 |
【卵と鶏】
- タイトル:【卵と鶏】(たまごとにわとり)
- 作者:辻やもり (つじやもり)
- 掲載雑誌:週刊漫画TIMES / 芳文社コミックス
- 発行元:芳文社
- 配信開始日:2024年3月
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- 鈴原 鳴海(すずはら なるみ)…27歳、不遇な子ども時代を経て、大学時代に拓郎に出会い運命を感じ、幸せを求め同棲するようになるが。
- 鈴原 慶(すずはら けい)…鳴海の息子を名乗る青年29歳。未来から過去へタイムスリップして来た。
- 加賀 拓郎(かが たくろう)…有名企業の社長の息子、鳴海と婚約しているDV男。
- 鈴原 詩帆(すずはら しほ)…鳴海の妹。
- 安道 明彦(あんどう あきひこ)…詩帆の彼氏。
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1巻
第1話 鳴海と慶の出会い
2023年(令和5年)5月某日、鈴原 鳴海(すずはら なるみ)誕生日を明日に控えた26歳独身。ケーキ店の前でバースデイケーキを眺めている。
そこへ、息子を名乗る29歳の金髪頭の青年・鈴原 慶(すずはら けい)「お母さん!」と声をかける。不審者だ!怖くなって急いで逃げ帰った鳴海。筋トレ中の同棲相手の加賀 拓郎(かが たくろう)に話すと、「うるせー!邪魔すんな」とハンドグリップを顔面に投げつけられた。
ゴメンと謝りムカつく鳴海、拓郎のDVに耐えている。複雑な家庭で育ち、逃げるように大学入学で上京、拓郎と出会う。付き合って5年、運命の糸を感じ結婚を前提に同棲しているが。…
有名企業の社長の息子・拓郎にしがみつき、幸せになりたいと彼のDVに耐える日々に嫌気が差している。
翌日の誕生日、額に絆創膏を貼った鳴海一人で祝う。ケーキを買って公園で一つ食べ、マンションの前に到着すると。…鳴海の息子を名乗る慶がいる。過去の世界に来てしまった。どうしていいか分からず、お母さんに会いに来たと。…
運転免許書には生年月日、令和6年3月20日。何が何だか分からなくなった鳴海に謝る慶。「怖い思いをさせてごめんなさい。もう2度と来ません。」
「母さんは今幸せですか?」…漠然と投げかけられた言葉に、辛かった過去がフラッシュバックする鳴海である。
そこへ帰って来た拓郎、「あんたが俺の父親なのか?」と慶に言われ、鳴海の話を聞かず慶をボコボコに殴り倒した。帰ろうとする拓郎と鳴海、「母さんは今幸せですか?」慶に言われた言葉で目が覚めた。
鳴海「帰りたくない!」髪の毛を引っ張り殴ろうとする拓郎に、「鳴海さんは俺が幸せにする」と啖呵を切って鳴海を連れ去る慶。呆然とする拓郎であった。…
近くの公園まで逃げ切った二人、慶から誕生日おめでとうと言われ微笑む鳴海、幸せそうである。…
第2話 鳴海の生い立ち
鳴海の母親は、結婚したことを後悔し続けた。そして離婚、鳴海は父親に引き取られ、妹・詩帆(しほ)が生まれた。詩帆は病弱で医療費がかさみ、両親から鳴海の存在が煙たがられていた。幸せになることで、辛かった過去を見返すつもりだったが。…
東京を脱出しようと駅で話をしている鳴海と慶。タイムスリップの話は噛み合うはずはなく、母さんを幸せにするため、一緒にいると鳴海に着いて行くことになる。そこへ鳴海を探し回る拓郎が、危機一髪!電車のドアが閉まり振り切った。
行く宛もなく思い出したのが、妹・詩帆のこと。頼るために電話した。…
第3話 鳴海の妹・詩帆
姉・鳴海の連絡を快く承諾した詩帆。子どもの頃から鳴海に避けられたいたから、余計に嬉しかったのだ。
慶は田中と名乗り一緒に泊めてもらうことになった。詩帆は彼氏の安道 明彦(あんどう あきひこ)と同棲していたのが幸いした。
自分を母さんと呼ぶ慶、ちゃんと誕生日も知っていた。狐につままれたような気分の鳴海である。俺が幸せにすると力強く口にする慶、俺がこの世に生まれることを阻止すれば、母さんは幸せになると考え始める。…
第4話 姉弟のような二人
何が引き金になって、2023年(令和5年)5月に来てしまったのか分からない慶。父親の顔はおぼろにしか思い出せないが。…
若い田中(慶)と駆け落ちして来たと心配している詩帆。それもそうだ、有名企業の社長の息子を振るなんてと思っている。
二人でいるとき「母さん」と元気に呼ぶ慶。悪気はないが、1回罰金千円だと怒られ、何かじゃれ合っている姉弟のようだ。…
第5話 鳴海の両親
妹・詩帆から結婚するので、両親に会って式にも参列して欲しい頼まれた姉・鳴海。詩帆の両親は、同じ街に住んでいる。
鳴海にとっては、自分の母に子どもを産ませ離婚した憎い父と再婚した継母(ママはは)であるが。…詩帆にとっては優しい父であり実の母なのである。
この日の夕食、4人で鍋を囲んでいると両親がやって来た。酔にまかせインターホンに出た鳴海、会いたくなかった父と母と対面することになる。…
第6話 鳴海の出生の真実
大学進学以来、両親と顔を会わせた鳴海。不快であるが、ここにいることを説明する。拓郎と別れて友達の田中(慶)とここに来たと。
一触即発の雰囲気になり外に出た鳴海と両親。継母から浮気して男とここに逃げて来たと罵倒され、ムカついて帰ろうとすると。…
「あの女にそっくり」と話し出す継母。「あんたの母親は不倫して、あんたを産んで旦那に押し付け男と逃げたのよ。」「他人の子どもをここまで育てたんだから、感謝しろ」と。
継母の胸ぐらを掴むと、父だと思っていた男から腕を掴まれ、「お父さんと呼ぶのはやめろ!」と吐き捨てられた。さらに「私たち家族の邪魔をするな」と。…
そこへ現れた慶、「今すぐ離せよ!母さんを!」…
第7話 慶は鳴海の父親?
怒りに震える慶「人を何だと思ってる!」。頭のおかしい男だと思った継母、鳴海に何とかしろと言うが、一人で何とかすると父だと思っていた男の腕に噛みつき、足蹴りを喰らわし走って逃げる。
慶が追うが、鬱陶しい着いて来るなと気丈に振る舞う鳴海。すべての事実が明るみになって最高に気分がイイと泣き崩れる。鳴海の悲しむ姿を見ていて、慶は父親の顔を思い出す。
慶が父親だと思っていた影の正体は自分自身だった!自分が生まれることを阻止しようと考えるようになる。鳴海は産みの母親を探そうとするが。…
- タイトル:【卵と鶏】(たまごとにわとり)
- 作者:辻やもり (つじやもり)
- 掲載雑誌:週刊漫画TIMES / 芳文社コミックス
- 発行元:芳文社
- 配信開始日:2024年3月
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