当サイトはプロモーションを含みます。

【でっちあげ】殺人教師と呼ばれた男の実話!2025年6月映画公開!4巻完結

でっち上げ映画 マンガ
マンガ
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』|6月27日(金)公開
三池崇史が監督を務め、綾野剛ら豪華キャストで描く、日常の延長線にある極限状況。男は「殺人教師」か、それとも……。

小学4年生・沢渡 秀二(さわたり しゅうじ)の言うことを信じた母親・美月(みつき)と父親・克実(かつみ)のモンスターペアレント。

担任教師・杉谷 誠(すぎたに まこと)をイジメ教師として懲戒処分に追い込み、さらに殺人教師として世の中にでっち上げ、最終的に民事裁判二審まで争った。

沢渡家以外にも、マスコミなど多くの偽善者が暗躍した恐ろしい冤罪事件の実話である。

2025年5月13日 4巻 完結 まで、見どころと登場人物をポイントでまとめました。無料で読むなら!「コミックシーモア」漫画多すぎ!業界最大級!レビューも豊富!(※無料情報は変更になる場合があります。) お得がいっぱい! 「コミックシーモア」 ▶

【でっちあげ】一覧表
1巻 2巻 3巻 4巻 まとめ

【でっちあげ】

原作はノンフィクション作家の福田 ますみ(ふくだ ますみ)。

でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―(最新刊)|無料漫画(マンガ)ならコミックシーモア|福田ますみ
コミックシーモアなら無料で試し読み!でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―|「早く死ね、自分で死ね。」2003年、全国...
でっちあげカバー

【作品内容】
小学4年生・沢渡秀二の言うことを信じた母親・美月と父親・克実のモンスターペアレント。

担任教師・杉谷誠をイジメ教師として懲戒処分に追い込み、殺人教師として世の中にでっち上げ、最終的に民事裁判二審まで争い、多くの偽善者が暗躍した恐ろしい冤罪事件である。

【ポイント】
沢渡家は、なぜ?悪意で杉谷誠を追い込んだのか?引くに引けなくなったのだろうが?…

「コミックシーモア」 ▶

OK
おすすめ

無料で読むなら!「コミックシーモア」漫画多すぎ!業界最大級!レビューも豊富! お得がいっぱい! 新規会員登録で70%OFFクーポンをプレゼント! ぜひお試しください。

主な登場人物

  • 杉谷 誠(すぎたに まこと)…4年3組担任、気弱な教師。
  • 沢渡 美月(さわたり みつき)…秀二の母親、祖父がアメリカ人だと?
  • 沢渡 秀二(さわたり しゅうじ)…4年3組の生徒、問題児。
  • 沢渡 克実(さわたり かつみ)…秀二の父親、暴力団風。
  • 杉谷 裕子(すぎたに ゆうこ)…杉谷の妻、誠を支えている。
  • 杉谷 和成(すぎたに かずなり)…杉谷の息子、中学生。
  • 森田 実里(もりた みさと)…新聞社の記者。
  • 小島 真吾(こじま しんご)…週刊誌の記者。
  • 山中 正義(やまなか まさよし)…沢渡側の弁護士。
  • 小山内 清(おさない きよし)…秀二の主治医。
  • 草野 雄大(くさの ゆうだい)…杉谷側の弁護士。
  • 崎田 拓海(さきた たくみ)…杉谷側の弁護士。
無料試し読み
OK
おすすめ

無料で読むなら!「コミックシーモア」漫画多すぎ!業界最大級!レビューも豊富! お得がいっぱい! 新規会員登録で70%OFFクーポンをプレゼント! ぜひお試しください。

「コミックシーモア」 ▶

1巻

でっちあげ1巻カバー

序章 史上最悪の殺人教師

第一話 モンスター

平成17年(2005年)10月、ローカルニュースが有名週刊誌の一面を飾った。「死に方教えてやろうか」小4男児に自殺を強要 史上最悪の「殺人教師」 この作品は実話である。

【母という呪縛 娘という牢獄】「滋賀医科大学生母親殺害事件」コミカライズ版実話!マガポケ先行公開中!完結
2018年1月に起きた「滋賀医科大学生母親殺害事件」を元にしたノンフィクション小説「母という呪縛 娘という牢獄」をコミカ...

平成17年5月、家庭訪問。沢渡家に小4・沢渡 秀二(さわたり しゅうじ)の担任・杉谷 誠(すぎたに まこと)が、母親・沢渡 美月(さわたり みつき)のもとを訪れる。

秀二の髪の毛が赤いという話題で始まる杉谷。美月は、祖父がアメリカ人とのハーフなので「純粋ではないんですね」。

この言葉に異常に反応する杉谷、太平洋戦争で多くの日本人がアメリカ人に殺されたことを恨み言のように喋り出す。差別だと言う美月に「穢れた(けがれた)血か…」。

教師としてあるまじき発言だと、杉谷を睨む美月。そこへ秀二が帰って来る。自分の血は汚れてると感じ始める。美月は違うとなだめるが。…

美月から聞いた夫・克実(かつみ)は、この時点で傍観している。

4年3組、帰りの片付けをテンカウントで行うが、秀二が失敗した。アメリカ人の血が入っているからだと詰る(なじる)杉谷。秀二に罰として天狗さんだと鼻を強く摘まう。鼻血が吹き出た。

家に帰った秀二、美月に学校での出来事を教え泣き出す。

第二話 教師によるいじめ

秀二が杉谷にイジメられたと校長室を訪れる美月と克実。担任を外すことを要求するが、学期始めということで杉谷を監視することで一旦落ち着く。監視には女性の吉野(よしの)先生が指名された。

苛ついている杉谷、体育館に秀二を連れて行き「お前のせいだ」と怒りをぶつけようとするが、吉野先生に見つかる。

「血の穢れている人間は生きている価値がない」と、下校中の秀二を責め立てる杉谷「自分で死ね!」。秀二は飛び降り自殺を図る。…

第三話 正義の鉄槌

救急搬送された秀二、足から飛び降りたため命に別状はなかった。しかし、地元のマスコミに大々的に取り上げられ、前代未聞の教師によるイジメだと認定され、杉谷は6ヵ月の懲戒処分となった。

退院後、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の傾向が見られる秀二、時おり嘔吐する。杉谷の恐怖に怯えているのだ。

この状況を週刊誌の記者が嗅ぎつけ、正義のためにと美月に協力を求めるのである。そして10月、沢渡夫妻はPTSDを理由に杉谷と市を相手取り1300万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。

12月第1回口頭弁論、杉谷「沢渡さんは全て嘘をついています」「でっちあげです」。…ざわつく法廷、美月は驚きの表情へ!…

第一章 血が穢れている

第四話 家庭訪問

新学期が始まり1ヵ月、4年3組担任の杉谷は家庭訪問の日々にやや疲れ気味である。5月12日夜、家に帰ると学校からの電話「沢渡さんから家庭訪問に来ていない」と。…

予定は5月13日のはずなのだが、…慌てて沢渡家に電話を入れると、「今日だ」と言い張る美月、悪意が感じられる。夜分、仕方なく家庭訪問に向かう杉谷である。…

第五話 沢渡家

時計は8時半を指そうとしている。怒られることを承知で訪問した杉谷に、美月は何か優しい。ここに書かれているのが、家庭訪問の真実なのである。

秀二は小さい頃から片付けが苦手で、叱ることがあると言う美月。自分の子を叱れない親も増えている時代に、立派なお母さんだと感心する杉谷。

そして、「私の祖父がアメリカ人で、小さい頃フロリダに住んでいた…」と、自慢げに見下ろした口調で語る美月。だからハーフのような顔立ちなんだと話を合わせる杉谷。

時計を見ると、もう9時半だ、正直帰りたいが。…まだまだ喋り続ける美月、英語教育について。…最初から、杉谷をハメる作戦だったようである。…

冒頭の家庭訪問は、美月の嘘の作り話なのだ。…

2巻

でっちあげ2巻イメージ

第一章 血が穢れている

第六話 崩れ始める日常

まだ続く美月の話、PTAには関わらないと強調する。日本人は「みんなで」という考え方が好きだが、太平洋戦争で考え方が変わったと引きつりながら喋る杉谷。これでやっと帰れる、時計は10時40分を指している。

杉谷は秀二の母親・美月と良いコミュニケーションが取れたと満足していたが。…

平成17年6月6日、校長室に呼ばれる杉谷、沢渡夫妻が抗議に来たと。校長と教頭から、「秀二の血が穢れている」と話したと叱られる。

事実無根の話なのだが否定できずに、悩み出す杉谷に。…

第七話 誤り

さらに、校長が「体罰してるんだって」…驚く杉谷!プロレスごっこはしたことがあるが、あれも体罰なのか?悩み出す。…

帰りの片付けをテンカウントでさせること、天狗さんと鼻を掴む、うさぎさんと耳を引っ張るスキンシップも体罰だと言われる。

「やったか、やらなかったのか」ハッキリしろと怒鳴る教頭。すべて体罰だという認識はないと釈明する杉谷に、校長は「したんだ」「体罰か体罰でないかは生徒が判断することだ」と。

沢渡家の嘘の作り話に翻弄された杉谷、無実の罪を認めろと強要されているのである。

第八話 体調

校長と教頭からじわじわと責められ、していないのにしたような発言を始める杉谷。「秀二君が他の子とケンカして、痛みを知って欲しいと思い、手の甲で軽く頬を叩いたような…」。

校長と教頭も体罰をした経験があり、すぐに保護者に謝罪したと杉谷に教える。だから、体罰を認め謝罪しなさいと。沢渡家の嘘の作り話を信じ、結果ありきで杉谷を陥れようとしているのだ。いったい何のために?…

第二章 いじめでした

第九話 秀二

杉谷は妻・裕子(ゆうこ)に、体罰をしたかもしれないと、苦しい胸の内を話した。

秀二は、平成14年入学してすぐの4月。ハサミで女の子にケガをさせたが、まったく反省する様子はなかった。このことは、保護者の間でも広まり、秀二は危険な子供というレッテルを貼られる。

平成17年4年3組を担任することになった杉谷。純平という子が元気がないので、話を聴くと。…イジメられて身体中が痣(あざ)だらけにされていたのだ。秀二にやられたと聴いて、秀二に「痛い思いをしている友達がいるので、覚えておいてね」と、優しく注意したが。…

5日後、純平はまたやられた。その現場を目撃した杉谷、暴力はダメだと教えるつもりで、秀二の頬を手の甲で軽く叩いたのだ。秀二は怒りの表情で下校した。…

沢渡夫妻から再び抗議があり、杉谷を呼び出す校長と教頭である。…

第十話 謝罪の日

そして平成17年6月11日、沢渡夫妻に学校に来てもらい謝罪することになった。誠心誠意頭を下げる杉谷「申し訳ありませんでした」、これまでの沢渡夫妻の苦情をすべて認めることになってしまったのである。

ここから、さらにエスカレートする沢渡夫妻。

帰りの片付けをテンカウントでさせ、片付けの苦手な秀二の頭をグリグリと。天狗さんと鼻を掴む、うさぎさんと耳を引っ張り出血させた。秀二のサッカーの試合ではゲラゲラ笑って、タバコを吸っていた。…根も葉もない嘘の作り話が続く。…

校長と教頭はちゃんと応えろと迫る。黒く日焼けした沢渡 克実(さわたり かつみ)は、暴力団のように脅す「体罰したって聞いてんの!…表に出ろー」。

ここで口を挟む美月「これはイジメです」。…思わずふらつく杉谷、立っているのがやっとだ。どうして、こんな酷いホラ話をでっち上げられるのか?…

第十一話 四面楚歌

体罰からイジメをしていることにされた杉谷。まだ続く、今度は言葉の暴力だと。「キリストは楽になりたいから磔(はりつけ)になった」教会に通う秀二に教えた。そしてお前の血は穢れていると。…

「言っていない」と否定する杉谷に、「ちゃんと説明しろ!」と怒鳴る教頭、「お前出て行け!暴力教師!」と怒鳴りつける克実。校長の命令で部屋を出される。

その後、杉谷を辞めさせろと迫る沢渡夫妻である。…

第十二話 詰め腹

謝罪の日。校長と教頭は、杉谷に言いたいことは言うべきだと前置きしていたが。…沢渡夫妻の言うことを全て認めさせて、事態の収集を図る予定だったのだ。

翌日、辞めさせるつもりはないと杉谷に説明、杉谷を見張る女性の吉野先生をつけることになった。

あまりの理不尽さに憤る杉谷だが、周りの教師たちの勧めもあって全面的に認め、沢渡夫妻に謝罪することになる。体罰ではなくイジメをしていたと。…校長はイジメという言葉を使ったことを懸念していたが、これで事態は収集したと安心していたら。…

校長が心配していたことが現実に!美月が新聞社に連絡したのである。…

3巻

でっちあげ3巻カバー

第三章 追放

第十三話 マスコミュニケーション

杉谷は平和な日常が訪れたと思っていたら。…仕事帰り、新聞社の記者・森田 実里(もりた みさと)に待ち伏せされる。学校関係者と保護者から裏取りしたので、取材に応じて欲しいと言われる。

沢渡夫妻の言うことを全て認めて謝罪した杉谷であるが。…グリグリ・天狗さん・うさぎさんなど一つずつ聴かれて、全てしていないと否定した。

校長は、美月がたれこんだと確信したが、証拠もないのに記事にはしないだろうと高を括っていたら。…暴力教師と書かれ、さらにテレビでも報道されたのだ。学校の電話は鳴り止まず、校長は杉谷の担任を外すことを決断した。

第十四話 棺の中の回顧

杉谷を視てきた吉野先生は、指導に何も問題はなかったと庇うが。…校長は「学校や児童と保護者が迷惑する」と、表向き指導力不足という理由で、杉谷に教育センター行きを命じる。やる気のない教師の墓場のような所である。

杉谷は、最初から教師になりたかった訳では無い。家庭の事情で大学に進めず、高校卒業して化学メーカーに勤務しながら夜間の大学に通学した。就職して3年目に寮を出てアパートで一人住まいを始める。

その時、毎日道端で夜まで遊んでいる姉弟が気になり声をかける。「お母さん心配するよ」…すると実の母は家出して、父は愛人と暮らしているから家に帰りづらいと聞かされる。部屋に入れ、食事させたり勉強を教えているうちに「お兄ちゃんが学校の先生だったら、楽しいだろうな」と言われる。

この言葉が響き、単純に悩み苦しむ子供たちを救えたらと教師を目指す。大学卒業後教員免許を取得して、10回目の教員採用試験で合格した苦労人なのである。それ故、教師という職業への思い入れは人一倍強いのである。

第十五話 懲戒処分

平成17年7月6日から教育委員会の事情聴取が始まる。杉谷はこれまで沢渡夫妻の言うことを全て認めて来たが、ここで一転すべて否定して、体罰もイジメもしていないと主張した。

そして8月19日、停職6ヵ月の懲戒処分を言い渡された。校長は、対処が早かったとして文書による訓告で終わる。

免職に次ぐ重い処分に頭を抱える杉谷、これは教師を辞めろということなのだ。

教育委員会は美月が雇った弁護士・山中 正義(やまなか まさよし)に完全に言い包められたのである。

第十六話 悪夢醒めやらぬ日常

災は容赦なく杉谷に襲いかかる。美月が民事で訴訟を起こす。週刊誌の記者も学校と杉谷を嗅ぎ回っている。新聞には自殺強要とまで書かれる。

もう自分だけでは手に追えなくなった杉谷、草野 雄大(くさの ゆうだい)の弁護士事務所を訪ね依頼する。体罰もイジメもしていない証拠集めをして欲しいと言われる。さらに、もう一人弁護士を探して欲しいと頼まれる。

さっそく、秀二にイジメられた純平の親に電話すると、そのような事実はないと電話を切られる。山中がすでに手を回していたのだ。

第十七話 春来りても我が暁は遠く

杉谷の自宅に週刊誌の記者・小島 真吾(こじま しんご)がやって来る。取材を拒否すると、平成17年10月冒頭に書いた「死に方教えてやろうか」小4男児に自殺を強要 史上最悪の「殺人教師」のタイトルで発刊されたのである。

実名入で、嘘だらけの記事が!顔写真は別人で目を黒塗りにして。…

第四章 550対0の不条理

第十八話 本心

「殺人教師」として全国区となり、自宅も特定され、壁に落書きされたりゴミを捨てられたり嫌がらせを受けるハメに追い込まれる杉谷家。

しかし、妻・裕子と息子・和成が誠を励ます。「気を使う必要ないよ!本当のこと言いなさいよ」少し気持ちが楽になるが。…

平成17年10月11日、秀二のPTSDを理由にした訴状が届く。民事訴訟で1300万の請求に一瞬驚く!

沢渡夫妻が杉谷に認めさせた体罰やイジメであれば、警察に被害届けを出すのが普通なのだが。…警察に調べられれば、嘘がバレるということなのだと悟った杉谷、本気で戦う覚悟を決めたのである。…

第十九話 第1回口頭弁論

テレビのニュースを見た4年3組の保護者から、美月が嘘を言っていると杉谷に電話がかかって来た。、美月の祖父はアメリカ人ではないし、本人はアメリカにも住んでいないし、小中高はずっと市内、純粋な日本人だと。

秀二の主治医・小山内 清(おさない きよし)と弁護士の山中が、秀二のPTSDについて記者会見していると。…記者たちからPTSDを疑問視する声が上がるが、ひっくり返すまでには至らない。

平成17年12月2日、第1回口頭弁論の日を迎えたのである。

第二十話 戦争

杉谷「沢渡さんは全て嘘をついています」「でっちあげです」。…ざわつく法廷、美月は驚きの表情へ!…

原告側は550人の大弁護士団が結成され、弁護団長の山中が見事に法廷を仕切った。

敵が多いなか早くもう一人の弁護士を探さないと焦る杉谷。何とか弁護を引き受けてくれる弁護士が見つかった!崎田 拓海(さきた たくみ)、事件に違和感を持っていたという。

ケガのことが大きく取り扱われながら、裁判所に医師の診断書が提出されていないのはおかしい。「殺人教師」と呼ばれる杉谷は不利であるが、「戦争しましょう」と。

第二十一話 調停期間終了

平成18年2月6日、第2回口頭弁論。涙を見せ、平然と嘘を語り続ける美月。証拠の提出を求めていた崎田は、診断書がないので体罰の事実確認が出来ないと攻める。後日、PTSDの診断書と一緒に提出すると切り返す山中。

平成18年2月26日、杉谷の6ヵ月の停職期間が終了したが。…学校に戻ることは認められず、仕事は教育センターでのレポート提出とされたのである。

秀二は、教育センターの近くにあるインターナショナルスクールに転校した。杉谷への嫌がらせのつもりなのか?

診断書とカルテの提出を待つ杉谷側、どんな戦略で望むのか?…

第二十二話 開示

情報が開示され精査する杉谷側、不利になると思ったが。…杜撰な(ずさんな)診断書とカルテで、PTSDの症状が少なく、証明するどころか、逆に正常だと思わせる内容になっているのだ。

体罰を受けたとされる診断書には、天狗さんと鼻を掴む、うさぎさんと耳を引っ張り出血させられたという記述もない。杉谷側は、明らかに嘘で固めたと確信した。

美月に訴えられている市は、家族歴を調べたら、明らかに嘘をついていると判断した。

4巻

でっちあげ4巻イメージ

第五章 判決

第二十三話 PTSDの真実

山中は、美月の家族歴より、秀二が杉谷から暴力を受けたことが争点だと弁護団に強調する。美月は山中から家族歴のことを聴かれ、母との関係を詮索されるのが嫌で、フロリダに住んでいることにしたと悪気のない様子で話す。

小山内が人命を預かる医師であることから、勤務している病院で非公開で裁判が始まる。

PTSDを点数化したところ、秀二は点数が高く重症だと言う小山内だが。…発症について聴かれ曖昧な説明を繰り返す小山内、冷や汗が流れる。どうやらちゃんと把握していないのだ。

次回、美月本人への尋問が始まる。…

第二十四話 粉飾

平成18年5月14日、第6回口頭弁論、美月への尋問。崎田と草野が、杉谷が家庭訪問で美月から聞いた話を質問すると。…すべて「してません」と冷静に嘘で応える美月。飛び級のしたことを質問されると、アメリカの学校名をスラスラと応えた。

そして、美月の母親を法廷に呼んで聴いてみると。…「アメリカの学校には行っていません。飛び級もありません」法廷内がざわつき出す。…

ダメだし
ダメだし

美月のように平気で嘘をつける性格は、反社会性パーソナリティ障害という病気であると思われる。マスコミは、美月の話の真実性の検証をせずに報道したことで、冤罪を生んでしまったのであろう。勝手に正義の世論を作ってしまったことは大問題である。

第二十五話 佳境

杉谷の主尋問が始まる。全く身に覚えのないことだと全面否定する。秀二くんは嘘をついている。それを信じて、さらに輪をかけ嘘の作り話をでっち上げた両親の教育にも問題があると述べた。

山中からの反対尋問。天狗とうさぎのことを聴かれ、「言ったことはない」前回と矛盾した証言をしてしまう杉谷。そして「記憶にない…」と。この発言が裁判官へのやや印象を悪くしたようだ。…

終章 偽善者たちの群れ

第二十六話 茶番劇の結末①

平成20年1月25日、杉谷側はPTSD研究の権威が作成した医学意見書を裁判所に提出した。「事実関係を確認しないまま、母親の話を鵜呑みにしたままPTSD診断が行われた可能性が高い。」「外傷についても、体罰が行われたとは判断できない。」…

裁判所の公正な判断が望まれる中、判決は7月25日に決定した。

判決が言い渡される前に、杉谷に朗報が舞い込んだ。教師として復帰出来ることが決まったのである。

第二十七話 茶番劇の結末②

平成20年7月25日判決当日。市はイジメや体罰の慰謝料として原告秀二に対し、220万円の支払いを命じられる。沢渡夫妻から市への各請求はすべて棄却される。

杉谷は10カウント、ランドセルをゴミ箱に捨てたと判断された。ケガを負わせるほどの強い体罰という行為は認められず、自殺強要はなかった。PTSDについては、信用できないと退けられた。

杉谷は裁判で形式的には勝ったのだが。…美月の嘘の作り話の一部が認められた玉虫色の判決となったことが納得出来なかったのである。

第二十八話 偽善者たちの明日

この判決に、週刊誌の記者小島は、誤ったことを書いたという意思はなく、「記事が売れたからいい」と平然としているのである。

新聞記者の森田実里、学校と教育委員会が体罰があったと認めたのに、「この判決はおかしい」と一人不満をつぶやく。

体罰がなかったと報道されたことで、戸惑う学校側。教頭が杉谷を信じてやるべきだったと口にすると、校長から脅される。「あなたがやった体罰を問題にしてもいいんだよ」。

敗れた山中の事務所、PTSD問題を退けられたことへの不満から、控訴する準備に入る。当初、体罰なので刑事訴追も考えたが、ボロが出る危険があると断念している。

第二十九話 控訴審始まる

平成21年1月、控訴審がスタートする。杉谷自身は、体罰は完全になかったと認めさせたいのだが。…2審の焦点は、秀二がPTSDだと認めさせ市への慰謝料を上積みさせること。杉谷自身のことは控訴していない。杉谷は補助参加人として裁判に参加できることになった。

平成21年3月、小山内が勤務する病院で秀二へ尋問、杉谷は不出廷を条件に非公開法廷が開かれる。

インターナショナルスクールに通う14歳になった秀二、支離滅裂な発言を繰り返し沢渡側が有利になることはなかったが。…

第三十話 誰がために

平成22年1月、市側は220万円は高すぎるので50万円の減額を求める。崎田側は、4年3組の生徒5名に協力してもらい、杉谷へのアンケートを公開した。「杉谷先生はイジメや体罰はしていない、無実である」と。…不利になる沢渡側、平成22年2月の和解勧告が出されるが、和解金額で折り合わず不成立となる。

不利な状況を打開できない沢渡側、山中が美月に頼み悪意としか言いようのないビデオを作成する。

平成22年5月26日控訴審結審。そのビデオが流される。アンケートのことで怒る秀二、カメラの前で杉谷は殺人教師だと怒鳴り美月に泣きつく。呼吸が苦しくなり、過呼吸状態に、白眼を向いている秀二に袋で呼吸させる美月。…

第三十一話 控訴審判決

平成22年11月30日控訴審判決。市側の慰謝料が330万円に増額されたのだ!杉谷の体罰への解釈は変わりないが、秀二の病状がビデオで流されたことで、今でもPTSDで通院していると慰謝料が増額されたのだ。アンケートについては完全に黙殺された。

足掛け6年に及んだ「いじめ教師裁判」はこれで終結した。

1審以上に不利な判決に肩を落とす杉谷側、ほくそ笑む沢渡側であった。

第三十二話 忘却

教師として復帰した杉谷、今でも「殺人教師」と呼ばれたことを怯えている。人混みに行けば、記者たちに尾行されていると思い怖くなる。

そんな時、息子の和成が教育実習で帰って来るが。…6年に及ぶ長い間苦しんで来たことで、教師としての自信も失いかけている。自分のことを忘れて欲しいとさえ思うのである。

第三十三話 滲む世界

崎田と草野が、市の人事委員会からの連絡を杉谷に報告しに来た。「これまで沢渡側が杉谷に発言して来たことは、いずれも信憑性を欠いたものだ」と人事委員会は判断したと。

人事委員会は、美月は虚偽の発言をして来たと認め、杉谷自身の人格を否定して、イジメの当事者にしようとした学校側にすべて責任があると結論付けられたのである。

これで、すべての濡れ衣が晴れて完全無罪と認められたのである。一緒に支えてくれた家族に感謝する杉谷、涙が溢れ出るのであった。

第三十四話 まこと

杉谷にすべての責任を押し付けた校長は定年で退職、教頭は別の学校に校長として赴任して行った。

沢渡秀二は大学を卒業後、東京の会社に就職した。沢渡克実は2度転職、沢渡美月は引っ越しを繰り返し、杉谷と会うことはなかった。

顔つきが、すっかり晴れやかな表情に変わった杉谷。街で4年3組の生徒だった純平と遭遇、先生であったことを感謝された「先生になってくれて、本当にありがとう」。そして4年3組の同窓会に呼ばれるのであった。

まとめ

美月は最初から悪意を持って杉谷と接している。家庭訪問の日程を勝手に変更し、夜に呼び出し祖父がアメリカ人でなどと嘘の血の話をしている。

そこから、秀二には穢れた血が流れている、体罰、イジメと、嘘の作り話をエスカレートさせ、杉谷を謝罪させ、懲戒処分に追い込む。そして暴力教師、殺人教師とマスコミを踊らせ民事裁判に持ち込み、最終的に330万の慰謝料をせしめている。

沢渡一家は、なぜ嘘をでっち上げ、杉谷を陥れたのか?秀二の担任であれば、誰でも良かったのだろうか?

秀二は、入学当時ハサミで女の子にケガをさせ、保護者の間で危険な子供とレッテルを貼られた。そのことへの、学校への仕返しなのだろうか?

「コミックシーモア」 ▶

でっちあげカバー

【作品内容】
小学4年生・沢渡秀二の言うことを信じた母親・美月と父親・克実のモンスターペアレント。

担任教師・杉谷誠をイジメ教師として懲戒処分に追い込み、殺人教師として世の中にでっち上げ、最終的に民事裁判二審まで争い、多くの偽善者が暗躍した恐ろしい冤罪事件である。

【ポイント】
沢渡家は、なぜ?悪意で杉谷誠を追い込んだのか?引くに引けなくなったのだろうが?…

「コミックシーモア」 ▶

OK
おすすめ

無料で読むなら!「コミックシーモア」漫画多すぎ!業界最大級!レビューも豊富! お得がいっぱい! 新規会員登録で70%OFFクーポンをプレゼント! ぜひお試しください。

お得に読める!おすすめ電子書籍ストア5選!

新作 & 話題作 「コミックシーモア」 ▶