阿武 英子(あぶ えいこ)29歳、カタヤ企画生産技術部のOL。ぶっきらぼう、思ったことをすぐ口に出す、人のことを全く考えない単細胞な性格。
普通や常識というワードが頭にないから、人の行動を観察しながら計算して答えをはじき出す。それが意外にも的確な行動を導き出す。数学に強くプログラミングもできる。
先輩・相田から普通を教えてもらい成長していくサイコパス阿武!悪を懲らしめる。
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【阿武ノーマル】一覧表 | |||||||||
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第1巻 | 第2巻 |
【阿武ノーマル】
- タイトル:【阿武ノーマル】(あぶのーまる)
- 作者:原作 / 川上 大和(かわかみ やまと) 漫画 / タイジュン(たいじゅん)
- 掲載雑誌:マガジンポケット
- 発行元:講談社
- 配信開始日:2023年12月
阿武英子29歳OL。ぶっきらぼう、思ったことをすぐ口に出す、人のことを全く考えない単細胞な性格。
普通や常識というワードが頭にないから、人の行動を観察しながら計算して答えをはじき出す。それが意外にも的確な行動を導き出す。普通を知らないサイコパスが悪を懲らしめる!
【ポイント】
周りを気にせず、思ったことをする阿武が面白い!
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- 阿武 英子(あぶ えいこ)…カタヤ企画生産技術部のOL29歳、普通がわからないサイコパス系女子。
- 榊原 撫子(さかきばら なでしこ)…阿武の同僚24歳、どこにでもいる普通のOL。
- 相田 一香(あいだ いちか)…阿武の同僚で大学の先輩30歳、普通を教えてあげる。
- 河原 京介(かわはら きょうすけ )…元派遣社員、阿武に屈服させられ同棲中。
2巻
- 工藤 光一(くどう こういち)…河原を暴力で教育する建設会社社長。
- 工藤 美香(くどう みか)…光一の妻、著名なインフルエンサー気取り。
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第1巻
「第1話 普通の女」
冒頭シーン。死んだ熱帯魚を勿体ない(もったいない)と食べて、腹を壊す女・阿武 英子(あぶ えいこ)29歳、普通を知らない人間である。
カタヤ企画生産技術部のOL、同僚で先輩の相田 一香(あいだ いちか)30歳、同僚で榊原 撫子(さかきばら なでしこ)24歳、仲良しの3人組のチームだ。
高級ブランドバッグを購入した榊原、そのせいで貧乏になり毎日おにぎり生活。見せられた阿武「高級バッグの中、おにぎりくさいってダサいね!」。
思ったことをすぐに口にする阿武、その性格を熟知しているのが相田、大学の先輩でもある。阿武は、ぶっきらぼう、思ったことをすぐ口に出す、人のことを全く考えない単細胞な性格なのだ。
就活40社目で採用された会社を28歳でクビになった阿武。相田から普通ということを教えられ、まず笑うことを学び、今の会社に採用されたのだ。
母親から「結婚しないの?」と言われ、「結婚て普通するの?」と応える阿武。会社では結婚の話題に、榊原に彼氏のことを聞かれ、「いたことないし興味ない」と言うと。…「普通、結婚って彼氏必要なの?」と榊原に食って掛かる。阿武を抑える相田、榊原は怯えている。
その仲良しの3人組のチームに、河原 京介(かわはら きょうすけ )が派遣で来た。他人を見下す性格でインテリを気取り、3人組を攻撃してくる。
これは面白い奴が来たと喜ぶ阿武、人間観察を得意としている。榊原と攻撃的な河原のデータをとれば、普通に近づけると。…
「第2話 効率化する女」
3人組を掻き回す河原、まず榊原を標的に。「電卓なんか使ってるから、計算ミスするんだ!エクセルぐらい使えないのか!」泣き出す榊原、「派遣という自分の立場を弁えろ(わきまえろ)」と、チームリーダー相田が激怒する。
河原がいるなら辞めたいと言い出した榊原、それではデータがとれなくて困ると思った阿武。何と集計プログラム作ったのだ!数字を入力すれば自動で計算してくれる。阿武は数学が得意で学生時代にプログラムを学んでいたのだ。
プログラムが出来て、無能な榊原は退職だとわめく河原。自分が効率化を提案したと。…「無能なのはあなただ」と攻める阿武、立場を弁えない行動は許されないと。
そこへ課長と相田がやって来て、クビを宣告する。他の部署からも河原への苦情があったのだ。
プログラムを作った阿武は、社内の人気者に祭り上げられた。喜びという感情を学んだのである。
阿武のせいでクビになったと逆恨みしている河原。阿武を殺すために尾行を開始する。
「第3話 襲われる女」
暗い路地で背後から阿武に襲いかかる河原、阿武の顔面を殴り首を絞め塀に投げつける。倒れると踏みつけて、とどめを刺そうとジャンプした河原だったが。…
踏みつける瞬間に転倒すると計算した阿武、逃げられると。次の瞬間、割れた空き瓶で河原の左太ももを突き刺した。
「これは正当防衛だ」と、河原が持っていたナイフを奪い殺すと宣言する阿武。本当に殺されると思った河原、謝りながら自分の情けなさを喋りだす。
33歳まで実家でニートのような生活をしていたら、親に捨てられ社会に放り出されたが。…社会に適応できず、普通の生活が出来ない惨めさを味わったと吐露する。
そして、「阿武は頭がイイし、いい仲間にも恵まれている」と羨む。最後に「もう疲れた、好きにしてくれ」と頭を抱え塞ぎ込む河原に。…阿武「では結婚しましょう」これは慈悲の心なのか?それとも無知なのか?…
「第4話 結婚したい女」
河原を家に連れて帰り、傷の手当をしてからスーパーに買い物に出る阿武。河原に襲われ汚れたシャツに顔に絆創膏を貼り、周りから白い目で見られるが、まったく気にする様子がない。
家族連れやカップルが買い物する様子に、結婚って楽しいんだと思う。レジで半グレ風の男にナンパされると、まず婚姻届を出しましょうと言う阿武。男は怖くなって退散した。
弁当と河原の着替えを買って家に急いで帰る阿武。河原が食事する姿を見ながら、結婚への幸せ感が湧き上がる。ヤバいと思い始める河原、逃げることを考えているが。…阿武に見透かされる。
「第5話 カンのいい女」
逃げようとしている河原のことを、マリッジブルーだと分析した阿武。河原の財布から、こっそりと免許証を盗み見て、住所が分かると。…両親に挨拶に行きましょうと言い出す。
泣きそうになりながらドン引きする河原に、婚姻届を書いてと迫る阿武。従うと言った以上、逆らえず婚姻届を食い千切り。…「結婚前提で俺と付き合ってくれ」と。
付き合うというワードを知らなかった阿武、ドキドキとときめき出す。そして松生杖を買って、動物園でデートすることになる。…
「第6話 実験する女」
オナガザルの集団のいる檻の前にいる阿武と河原。一匹だけ仲間外れにされている猿がいる。自分も高校時代イジメられ、仲間外れにされたことを思い出す河原。「本質は変えられない」と主張する。
そこで猿のおやつを購入して、本当かどうか実験を始める阿武。仲間外れの猿におやつを投げると群れの猿に奪われていたが。…あるとき、孤立している一匹の猿がおやつを掴んだのだ。そして群れの猿にあげようとしている。…
「人も同じように本質を変えられるはずだ」と、河原を勇気づける阿武。「ドキドキと胸の鼓動を感じるようになった」「それは河原さんが教えてくれた」と、恥ずかしそうに話す。恋することと羞恥心を学んだらしい。
だんだんと表情が明るくなる河原、「俺もあんたといると変われる気がして来た」と。…お互いに成長できるチャンスに目覚めたのである。…
「第7話 沸き立つ女」
しかしそこに、河原をイジメていた男・工藤 光一(くどう こういち)と妻の美香(みか)が現れる。高校時代のように威嚇する工藤に、気後れする河原。
ジャージ姿に松生杖の杖を蹴飛ばされる。さらに「無職だろ、雇ってやる」と見下し大笑いする工藤と美香。美香はファッション系のインフルエンサーを気取っている。
何も言えずにうつ向く河原、さっきの気持ちはどうしたのか?
阿武、グッピーを飼ったことを思い出す。独身女子はペットを飼っているというネット記事を真似ただけだ。何の感情もなく餌を与えいつか死ぬだろうと。…冒頭のシーンだ。
「でも、この人は違う!私にとって特別だから。」攻撃してくる奴らは絶対に許さない!工藤と美香を敵視する阿武「そのお話はお断りさせて頂きます」。…
第2巻
「第8話 懲りない男」
阿武からニート生活でいいと言われた河原。阿武の出勤後、工藤が教育してやるとやって来た。動物園の帰りを尾行されていたのだ。そのまま拉致された河原、建築現場に連れて来られる。
工藤は建築関係の会社の社長で、50人の社員がいる。工藤は教育という名の下、社員を奴隷のごとく働かせているのである。
工藤の言うことを聞いて、穏便に振る舞おうかなとも思った河原だったが。…阿武に被害が及ぶと思い、彼女に誓った通り戦うこと、すなわち復讐してやると現場に踏み込むのであった。…
「第9話 懐に入る男」
現場監督の酒井に、派遣でカタヤ企画に行った時のように、作業効率が悪いと助言すると。…腹に膝蹴りをくらい蹴飛ばされた。河原の教育を担当することになったのが木村、中年の優しそうなおじさんである。
目上の木村に協力しろと呼びかける河原。木村を呼び捨てにしてタバコを買いに行かせたのを、酒井に見られ木村は教育係を外された。教育という名の下、酒井自らが河原をイジメることになった。
本来、今日は見学で仕事をしてはいけないのだが。…屋上で鉄板を下ろす作業をさせられる河原、「仕事を覚えるため自分の意志でやっている」と言えと釘をさされた。
そして、誤って鉄板が落下、地上に駐車していた作業用のハイエースを直撃した。工藤のもとに連れて行かれる河原、車の買い替え費用として240万請求されたのである。完全に工藤の罠にハメられたのだ。…
「第10話 提案する女」
河原は借金を背負わされ、工藤の奴隷となって働くしかなくなってしまった。
この事実を阿武に話せる訳もなく。…毎晩、野菜炒めのおかずに苛ついている河原。おかずを変えて欲しいと頼むと、「運動をしてください」と言われる。河原にとっては都合の良い話であったが。…「グッピーのように死んで欲しくないので」と恋する眼差しで見つめられた。
翌日、現場に行くと美香がやって来て見下される。中指を立てて、復讐してやるとアピールする河原。酒井にボコボコにされた。
教育という名の下、奴隷のように働かせられる社員たち。木村から、みんな暴力に屈して逆らわなくなるけど。…「諦めないで君は正しい」と言われた河原、何か思いついた?…
先日の動物園、河原と一緒の所を美香に撮られSNSにアップされた。河原は後ろ姿で、誰だか分からないが。…これを見つけた榊原、阿武ちゃんに彼氏が出来たと大騒ぎ!阿武ちゃんが大好きらしい。…
「第11話 溶け込む女」
美香はSNSのコメント欄に「もっと可愛くなれるのに、私が教えて救いたい」と書いたら。…それを信じて彼女のもとを訪ねる阿武に驚く!美香。
デパートに連れて行き、服を選んでやるつもりが。…阿武の素直な態度に、逆に魅了されて行く美香「この女、自分の意志がない?」。
「友達にしてあげる」と言われた阿武、「敵なので遠慮しておきます」。怒った表情の美香、現場でこき使われている河原の画像を見せる。美香を睨みつける阿武である。…
「第12話 導く男」
家に帰り、河原から事実を聞いた阿武。240万の借金させられたことも聞き出した。そこで、河原に作戦を授けた。動物園で孤立していた一匹の猿が群れと繋がったように。
工藤の会社はブラック企業でパワハラ被害が蔓延している。労働基準法でケガしたら有給で休めることを、河原と木村が訴えたが。…暴力に洗脳れた社員たちは、動じることはなかった。
暴力で支配して来た工藤も、新しい作戦を決行することにした。…
「第13話 画策する女」
客船を貸し切り、会社設立記念パーティ、原則家族や恋人同伴で。社員たちに恩を売るように見せかけ、…娘と来た木村に辱めを受けさせたのだ。
社員表彰の名目で「カス社員賞」、役に立たない社員だと笑われる木村、それを見て泣き崩れる娘。娘とは3ヶ月に一度しか会えないのに。…怒りに震える河原だが、木村は至って冷静、転職は無理だし今の生活を失いたくなかったのだ。
「第14話 誘う女」
阿武を呼ぶ美香。著名なインフルエンサーとして影響力を持つが、夫・工藤光一に飽きたらしい。そこで離婚して他の男に乗り換えたいと本音を漏らす。河原も当然開放されるからと。
殺すのが手っ取り早いと応える阿武に、危険なニオイを感じる美香。殺人ではなく逮捕させる方向で協力を持ちかけ、二人で組むことになった。美香の腹の底では、光一・河原・阿武の三人を陥れる魂胆らしいが。…
懇親会から2日後、ストライキを敢行しようとする河原。酒井に阻止され、工藤の前に連れて行かれる。高校時代のようにバケツを被せられ、視界を遮られ恐怖感が増大して行くのである。…
「第15話 疑う女」
河原と工藤が通っていた高校は進学校で、成績はいつも河原が上位であった。大学に進学する気のない不良の工藤、国立大学進学を目指す河原の邪魔をするため、バケツを被せ殴りイジメていたのだ。
河原家にも頻繁に出入りして、両親に友達だとアピールしていた。河原がイジメられている事実を話しても信じてもらえなかったのだ。
また、その辛い過去が蘇る河原だったが。…そこへ阿武が、労働基準監督署の署員たちを連れて来た。「工藤潰し」だ!
「第16話 解放する女」
阿武に助けられた河原、一気に元気になる。「労働基準監督署は味方だー」木村もパワハラを受けていると追随する。酒井が河原を抑えようとぶん殴るが、…他の社員たちも現状のパワハラ暴力にヤラれたと気勢を上げる。
行き詰まった工藤を挑発する河原「かかってこいよ!カス野郎」。力の差は歴然としており、顔が歪むぐらいぶん殴られた河原は、もう立てない。そこへ110番、警察官が工藤を傷害で逮捕した。
ここまでは美香のシナリオ通り進んだが。…
「第17話 踏む女」
傷害だけなら保釈もあったが、労基絡みの悪行も罪に問われ、工藤の保釈は無理。警察署にやって来た美香、悔しそうに泣きながら、阿武にハメられたと演技する。インフルエンサーという立場上、夫が犯罪者では困ると工藤に泣きつく。
だから、一度離婚してくれと離婚届にサインさせた。そして、労基に工藤の横領と詐欺の証拠を提出して実刑確定。円満離婚で財産分与で5000万円をもらい、罪の意識のカケラもない美香、名古屋のNo.1ホストのもとへ貢ぐ貢ぐ!フェラーリ付きで。…
先日の会社設立記念パーティで美香を撮影した阿武。離婚して他の男に乗り換えたいと本音を漏らした音声と画像を加工して、SNSにアップ!もちろん大炎上!非難の嵐が止まらず美香はアカウントを閉鎖した。
そして、No.1ホストに電話すると電話は解約されており、店に行くと辞めたと言われ激怒する美香。車ごと店に突っ込んだ!もちろん逮捕された。
工藤光一を刑務所送り、美香のインフルエンサーの地位を剥奪、工藤夫婦ごと叩き潰した阿武。さすがサイコパスの仕事人だ!河原との信頼関係もアップ「結婚しましょう」と、とても嬉しそうだ。…
第3巻
第4巻
- タイトル:【阿武ノーマル】(あぶのーまる)
- 作者:原作 / 川上 大和(かわかみ やまと) 漫画 / タイジュン(たいじゅん)
- 掲載雑誌:マガジンポケット
- 発行元:講談社
- 配信開始日:2023年12月
阿武英子29歳OL。ぶっきらぼう、思ったことをすぐ口に出す、人のことを全く考えない単細胞な性格。
普通や常識というワードが頭にないから、人の行動を観察しながら計算して答えをはじき出す。それが意外にも的確な行動を導き出す。普通を知らないサイコパスが悪を懲らしめる!
【ポイント】
周りを気にせず、思ったことをする阿武が面白い!
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