元警察官の優しい父を殺された心麦、父が残した手紙から思いもよらぬ展開へ!警察、弁護士、検事、正義を貫くはずの人間たちの心の葛藤が見事に描かれている作品。おすすめ!※「このマンガがすごい!2024」オンナ編第4位にランクインした作品。
竹野内豊 / 黒木華主演で人気ドラマにもなった「イチケイのカラス」の作者・浅見理都が仕掛けた!とてつもなく奥が深いクライムサスペンス。未だ予想を覆される!真犯人は誰なのか?…
2025年1月スタート 毎週金曜よる10時〜広瀬すず&松山ケンイチ出演
2024年12月4日 最終章7巻・第27話まで継続中、見どころと登場人物をポイントでまとめました。無料で読むなら!「まんが王国」「シーモア」人気ライバル2社で無料完璧!!お得がいっぱい! 「まんが王国」12/22まで1冊無料 ▶ 「シーモア」12/22まで1冊無料 ▶
【クジャクのダンス、誰が見た?】一覧表 | |||||||||
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第1話 | 第2話 | 第3話 | 第4話 | 第5話 | 第6話 | 第7話 | 第8話 | 第9話 | 第10話 |
第11話 | 第12話 | 第13話 | 第14話 | 第15話 | 第16話 | 第17話 | 第18話 | 第19話 | 第20話 |
第21話 | 第22話 | 第23話 | 第24話 | 第25話 | 第26話 | 第27話 |
【クジャクのダンス、誰が見た?】
- タイトル:【クジャクのダンス、誰が見た?】(くじゃくのだんすだれがみた)
- 作者:浅見 理都(あさみ りと)
- 掲載雑誌:Kiss
- 発行元:講談社
- 配信開始日:2022年11月
元警察官の優しい父を殺された心麦、容疑者は逮捕され事件は終結したかと思われたが。父が残した手紙から思いもよらぬ展開へ!
過去の事件で父が逮捕して死刑囚とされた男、そしてその息子が父の事件に絡んで来る。警察、弁護士、検事、正義を貫くはずの人間たちの闇が見えて来る。…
【ポイント】
正義を貫くはずの人間が、弱い人間を罪人に仕立て上げる権力の恐ろしさ。
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- 山下 春生(やました はるお)…東賀山事件を担当した元警察官。クリスマスイブの夜、放火され殺害された。
- 山下 心麦(やました こむぎ)…春生の娘、21歳大学生。父の残した手紙に従い松風弁護士と事件の真相を追求する。
- 染田 進(そめだ すすむ)…ラーメン屋台の店主、山下家とは家族ぐるみの付き合いで長い。秘密を抱えていた。
- 赤沢 正(あかざわ ただし)…警視庁捜査一課係長、春生の同僚で東賀山事件を一緒に捜査していた。山下家とは家族ぐるみの付き合い。
- 遠藤 友哉(えんどう ともや)…33歳、東賀山事件犯人・遠藤力郎の息子。春生を殺した元警察官殺人放火事件の容疑者。
- 遠藤 力郎(えんどう りきろう)…東賀山事件犯人、死刑判決が確定している。
- 林川 安成(はやしかわ やすなり)…東賀山事件で殺された一家の当主。
- 林川 歌(はやしかわ うた)…東賀山事件で唯一生き残った生後半年の赤ちゃん。
- 松風 義輝(まつかぜ よしてる)…山下春生の残した手紙に書かれていた弁護士。心麦から依頼される。
- 波佐見 幸信(はさみ ゆきのぶ)…松風の幼なじみの共同経営者で弁護士。
- 神井 孝(かみい たかし)…週刊ジダイの記者、東賀山事件と元警察官殺人放火事件を調査している。
- 秋貞 隆雄(あきさだ たかお)…赤沢の部下、元警察官殺人放火事件を担当している。
- 阿南 由紀(あなん ゆき)…エリート検察官、本部係検事。
- 木村 夏美(きむら なつみ)…心麦の伯母、春生の姉。
- 久世 正勝(くせ まさかつ)…松風義輝の父親、窃盗の容疑で逮捕された元警察官。懲戒免職後、行方不明に。
- 鳴川 徹(なるがわ とおる)…元検事で退官後弁護士になった。警察に詳しい。
- ありさ…心麦の小学校時代からの親友。
- 冤罪者6名…三木田辰雄(みきだ たつお)東賀山事件を担当した弁護士 / 遠藤 友哉(えんどう ともや)東賀山事件犯人・遠藤力郎の息子 / 津寺井幸太(つじい こうた)林川家の親戚で東賀山事件で生き残った歌を引き取る / 廣島 育美(ひろしま いくみ)赤沢の妻・京子の知り合いか? / 阿波山 京一郎(あわやま きょういちろう)心麦を取り上げた医師 / 髙畑 まのか(たかはた まのか)助産婦
無料試し読み
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1巻
第1話 お父さんとラーメン
雪がちらつく12月24日クリスマスイブの夜、屋台のラーメン屋。常連の山下父娘が仲良くラーメンをすすっている。娘・心麦(こむぎ)は、これから一人で映画館へ、父・春生(はるお)が映画の終わった頃、車で迎えに行く予定だったが。…
映画が終わっても父は来ないので、電話をするが出ない。仕方なく一人で帰る心麦、消防車と救急車のサイレンに驚きながら家に着くと。…家が燃えている!火事だ!呆然とする。
元警察官の父が亡くなり、葬儀の日。父の同僚・赤沢 正(あかざわ ただし)が参列、犯人を逮捕したと報告に来た。父がかつて逮捕した東賀山事件・殺人犯の息子・遠藤 友哉(えんどう ともや)33歳を犯人として逮捕したと。
※東賀山(ひがしがやま)事件…2000年7月7日、資産家・林川 安成(はやしかわ やすなり)一家6人が惨殺された事件。生後半年だった次女・歌は、行方不明。犯人の遠藤 力郎(えんどう りきろう)当時40歳は、林川氏に多額の借金があり、そのことを林川氏によって吹聴されたと思い込み犯行に及んだ。死刑判決が確定している。
その後、心麦は悲しむ様子も見せず一人暮らしを始めた。伯母・木村 夏美(きむら なつみ)に父の保険金などのおカネを管理すると勝手に決められた。
落ち着いてからラーメン屋台を訪ねると、店主・染田 進(そめだ すすむ)から封筒を渡された。クリスマスイブの夜、父から預かったモノだと。そこには現金300万と手紙が入っていた。
「私が誰かに殺され、以下に挙げる人物が逮捕・起訴されたとしたら、…その人は冤罪です。…」6名の名前が書かれており、その中に遠藤友哉の名前が!
300万は弁護士費用として使うように、弁護士の名前も書いてあった。最後に「ラーメンいつも付き合ってくれてありがとう。」…
父・春生は殺されることを予見しており、真犯人逮捕を心麦に託したのであった。…
第2話 手紙
弁護士の名前は松風 義輝(まつかぜ よしてる)、心麦はさっそく事務所を訪ねてみることにした。
元警察官殺人放火事件の被害者の娘だと名乗り、手紙を見せ父のことを知っているかと尋ねたが。…身に覚えはないと言われる。
さらに、容疑者・遠藤友哉の弁護を頼むとあっさりと断られる。松風は何か怪しいと感じたようだ。
「手紙は嘘で、誠実だった父が嘘を書いたというのですか!」大きな目を吊り上げながら激怒する心麦、「もう二度と来ません」と言い残し帰って行った。
幼なじみの共同経営者の波佐見 幸信(はさみ ゆきのぶ)から、「引き受けたら?見て見ぬふりするの?」…松風、警察へ向かう。
警察の赤沢を訪ねた心麦、事件の経緯を説明される。
東賀山事件で父・力郎が逮捕され、母がいなかった当時11歳の遠藤友哉は施設に入れられた。そこで酷いイジメに遭い、火つけを覚えた友哉はボヤ騒ぎを起こした。社会人になったが馴染めずに上司の家に放火して、懲役10年の刑に服役した。
そして出所後から、父・力郎を逮捕した山下春生を狙い、父が逮捕された同じクリスマスイブに犯行に及んだ。
犯行時刻に近くの防犯カメラに姿が写っているし、火を点けるために灯油も購入しているのが目撃されていた。…
犯人で間違いないと言われた心麦、父の手紙のことは話さなかった。帰り際、父の同僚だったという女性警官・沢谷 みのり(さわたに みのり)から「困ったことがあったら連絡して」と励まされたが。…
警察は遠藤友哉が犯人だと言うし、父は手紙で違うと書いているし、弁護士は父を知らないと言うし。…帰り道、頭が混乱してくる心麦。父に頭を撫でられ優しくされたことを思い出し急に悲しくなる。
第3話 クジャクはダンスを踊っていたのか?
遠藤友哉と接見する松風、事件について訪ねるがもちろん何も喋らない。帰り道、橋の上で心麦を見かけ声をかけると、父が残した手紙を川に捨てようとしているではないか?
「もう何を信じて良いかわからなくなったが、父のことを信じたい。」…真犯人を捕まえるためにも引き受けて欲しいと、また頼む心麦に、また断る松風。
強引に父に教えられた言葉だと松風に突っ込む。
小学校の頃、クラスメートのスカーフを切った犯人にされた心麦。泣きながらヤッていないと父に抱きつくと。…「逃げた娘は、過ちを正す機会を失ったが、本当の自分からは逃げられないだよ。」父は「ジャングルの中で、踊るクジャクのダンス、誰が見た?」って言葉があって。…
踊るクジャクの姿を誰も見ていなければ、それは存在していないことと同じなのか?という問いだ。
もう少し噛み砕くと、
「誰も見ていないジャングルの中で、クジャクが踊っていたかどうかは誰にもわからない。本当のことを知っているのはクジャクだけ。」
父の手紙から「父は何かを隠し、一人で何かに苦しんでいたのではないか?」と解釈する心麦。クジャク(父)のダンスを見ていた自分が気づいてヤレなかったと、大粒の涙を流す。「もう父の手紙に向き合うことしか方法はありません。」「どうか力を貸してもらえないでしょうか?」
もう無視できない松風、引き受けることにした。心麦、満面の笑みに変わる。
第4話 父の娘
松風と別れ、父の写真を探しに焼け跡の自宅に立ち寄る心麦。誰かいる?走って逃げると追いかけて来て名乗る男、週刊ジダイの神井 孝(かみい たかし)だと。
そこからさらに逃げる心麦、飲みかけのペットボトルを落とす。それを拾い、何か閃いた?神井、もう追わない。
怖くなり、週刊ジダイの神井が自宅にいたと赤沢へ電話する。
松風と波佐見の事務所を訪ねる心麦。元警察官殺人放火事件と東賀山事件の関連性を説明され、冤罪者6名の名前(三木田辰雄 / 遠藤友哉 / 津寺井幸太 / 廣島育美 / 阿波山京一郎 / 髙畑まのか)が書かれている。確認されている身元について説明される。
そして遠藤友哉を弁護するということは、彼の利益になることを追求すると言われた。結果的に真犯人を取り逃すことになるかもしれないと釘を差されたが。…お願いしますと信念は変えない心麦である。
これから神井と会うという心麦を心配する松風と波佐見。心麦が神井に会うと「あんた山下さんの本当の娘じゃないですよね?」驚く心麦!そこへ松風が現れた。…
2巻
第5話 あったかい
弁護士に「それはどういうことですか?」と言われ、頭を掻きながら言葉を濁す神井。「お父さんと似てないかなって…」何か知っているようだが?…
東賀山事件について調査している神井、父・山下春生のことも調査している。心麦に取材を申し込むが、松風が断る。
危なっかしい心麦が心配な松風、事務所でバイトしてもらうことにする。大学生の心麦も嬉しかった。
赤沢の家を訪ねた心麦、父の手紙を渡す。しかし、遠藤友哉が犯人に間違いないと言う赤沢。脅されて書かされた可能性があると言う。事件の数日前、遠藤友哉が春生を恫喝しているようすが目撃されていたからだ。部下の秋貞 隆雄(あきさだ たかお)からの情報だ。
さらに、逮捕されてから当番弁護士を拒否している。手紙に書いてある松風弁護士が来てくれることを知っていたのでは?…
ここまで説明されて驚く心麦、「弁護士に連絡していないよね?」と言われ慌てるが「ハイ」とうなずく。
第6話 空蟬
松風、遠藤友哉から呼ばれた。「俺が山下春生を殺しました」「そう言っても弁護士代払ってくれるの?」遠藤友哉からノートを渡される。
「遠藤友哉の生い立ち」
最初は幸せな家庭だったが。…植木職人の父・力郎はギャンブルにハマり、母は男をつくり家を出て行った。東賀山事件で、林川家に出入りしていた父はマスコミの取材を受けるようになる。たまに盗みを働いていたことを週刊誌に暴露され、犯人の疑いをかけられるようになり逮捕された。
父が容疑を否認していたため、施設に入れられた友哉も取り調べを受けるようになり、ついに父は自白した。友哉は殺人を手伝ったと施設で壮絶なイジメを受けた。そこで火つけ(放火)を覚えた。
夏が終わろうとするある暑い日、父は東京地裁で死刑判決を出された。死刑囚の息子として生きて行くことになった友哉、社会人になったが馴染めずに上司の家に放火して逮捕された。さらに別件の放火事件の罪も、強引な取り調べで自白させられた。
父と同じように自白させられたことを後悔したが、懲役10年の刑に服役した。出所後、東賀山事件のことを調べ始めた友哉、父の無念を晴らそうとしていたが。…
第7話 重要な鍵
事務所に戻り遠藤友哉から渡されたノートを見ている松風と波佐見。神井と繋がっていることがわかる。さらに集めた東賀山事件の資料も渡しているのだ。
神井に連絡すると事務所に来てくれると。何か目論見がありそうだ。
阿南 由紀(あなん ゆき)検事のもとを訪ねる赤沢。「放火での起訴ならまだ出来ません。殺人で再逮捕して」と強い口調で言われる。
さらに、公判を持ちこたえられるだけの証拠がないと痛いところを突かれた赤沢。心麦から預かった山下春生の手紙を差し出す。
赤沢が帰るとすぐに電話する阿南検事「山下春生の例の手紙が出てきました。…」相手は検察の上層部の男か?この男、ラーメン屋台に来ている。山下春生の手紙の存在を知っていたのだ。なぜ?…
第8話 血
事務所にやって来た神井、松風に誰が弁護を依頼したのか?心麦との関係など根堀葉掘り聞いてくるが。…守秘義務だと強く拒否する。
ちょっと不満な神井、取引を持ちかける。一枚の紙を出して、「心麦さんが読んでくれれば、遠藤友哉の資料を提供する」と。松風はやめろとと言うが、目を通す心麦。
「DNA鑑定結果報告書」おじおば鑑定、伯母・木村夏美と心麦の鑑定だ。「生物学的おばである可能性は限りなく低いと言えます。」
伯母は神井に言われるがまま協力、心麦の検体は自宅で鉢合わせしたとき落としたペットボトルから採取したのだ。
さらに、「あなたは東賀山事件の0歳で行方不明になっている林川 歌(はやしがわ うた)ではないか?」憶測でとんでもないことを言われ、ショックで固まってしまう心麦であった。
翌日、伯母の家を訪ねると。…「急に1歳くらいのあなたを、春生と静香(しずか)さんが連れて来たときは驚いたわ。妊娠した話も聞いていなかったし、おかしいわね」「あなたは山下家とは血縁関係はないので、春生の遺産は私が管理しますね」。
3巻
第9話 ラーメン屋
山下春生と遠藤友哉の音声データを神井から送信された松風。春生は友哉に東賀山事件のことを謝罪しているが、肝心なところは消されている。
そこで、ラーメン屋台に行ってみる。事件当日のことを店主・染田から聞く。山下家はこのラーメン屋との付き合いが長いことを知る。
心麦の母が病気で亡くなったときのことを口にする染田 。「その…」松風に何か嘘の作り話をしたようだ。
染田をマークしている秋貞、松風を見てどこかで見たような?遠藤友哉に接見に来ていた弁護士だと思い出す。松風は手紙の偽造を口止めに来たのでは?
捜査本部、山下春生の手紙は遠藤友哉が染田に書かせたと結論付けた。染田には偽造サイン入りのユニホーム販売と薬物での逮捕歴があったのだ。…
第10話 お父さんのカレー
今日は朝からカレーを準備している松風。竹輪入りのカレー、染田から心麦が好きだと聞いたからだ。
区役所で戸籍を取ってきた心麦、松風と波佐見に見せる。「どこにも養子って書いていないから林川歌じゃない!DNA鑑定も偽物だ!伯母に父の遺産をとられた!私は父と母の娘だー!!!」
怒ったけれど、好物の竹輪入カレーを食べながら、父が作ってくれたことを思い出す心麦、思わず涙が溢れる。
染田のところには、朝から捜査員が事情聴取にやって来た。スープを煮ている鍋の火を止めると捜査員を外で待たせる染田。警察が来たと誰か?に電話を入れた。
警察署で事情聴取されている染田、質問に一切応えない。部屋のドアは開いており、廊下を遠藤友哉が通る!目が合う染田と遠藤。染田は驚いた顔で偽造したと供述を始める。
捜査本部では、遠藤友哉が300万円払って染田に手紙を偽造させたというストーリーが出来上がっていたのだ。
第11話 知らなくていいこと
染田から警察が来たと電話をもらった男、誰かに電話をしている。「そもそも山下春生の手紙をあの段階でどうにかしておけば…」阿南検事が絡んでいるのか?
阿南検事に染田が手紙を偽造したと認めたと報告する赤沢。松風は遠藤友哉から選任され、弁護を引き受けることになった。
遠藤友哉から録画データがあると聞かされた松風、神井のオフィスへ向かう。DNA鑑定や林川歌だと憶測で心麦を混乱させる神井と対峙する。お互いのプライドが激突する。
そしてスマホに録画された動画を松風に見せる。
申し訳なかったと謝罪する山下春生に噛みつく遠藤友哉に、「力郎さんの自白で事件は解決したが、死刑判決が確定したとき、ある考えが頭の中に。…」「力郎さんは東賀山事件の犯人ではない。…」「今は独自に確証を得ようと動いていて…」ここで動画はストップされる。
神井は「心麦さんもこの事件に何らかの関わりがある」と、松風に忠告するのであった。…
第12話 友達
大学を休学すると友達のありさに連絡した心麦。ありさは小学校からの友達で、スカーフを切った犯人にされたとき、ありさは犯人を見ていたが仕返しが怖くて、心麦にゴメンと泣きながら謝ってくれたのだ。
うれしくなった心麦、満面の笑みで、父から教えられた言葉だと「ジャングルの中で、踊るクジャクのダンス、誰が見た?」って。ありさはそれ以来の親友である。
法学部に通うありさ、裁判の傍聴で心麦の父と何度か遭ったと行った日を心麦に教えてくれた。警察官だった山下春生、何の裁判を傍聴していたのか?
帰り道の公園、染田が誰かに電話している「約束が違う…」。心麦が竹輪入りカレーを「松風先生に教えてくれてありがとう」とお礼すると。…
「カネ欲しさにとんでもねぇことしてしまった…山下さんを裏切っちゃった」と泣き出す。警察で嘘の証言をしてしまったと。
松風先生と警察にもう一度行こうと、事務所に染田を連れて行く。エントランスで待っていてと、松風を呼んで来るといない!警察も張っていたが、染田を見失った。
河川敷、初老の男性が倒れていると警察に通報が。…
4巻
第13話 走馬灯
染田は病院へ緊急搬送されたが、数時間後に亡くなった。
「染田の過去」
染田畳店の2代目として後を継ぐ。家を担保に借金して設備投資したが失敗、店は倒産してしまった。妻と子供も出て行き離婚された。
ヤケクソになって死のうとしたが死ねず、居酒屋で酒を飲んでいると若い男に声をかけられた。愚痴っていると違法薬物をただでもらった。
薬物に手を出してしまった染田、禁断症状が出てまた欲しくなり男を探した。男を見つけると、言われるがまま偽ブランド品の製造やユニホームに偽造サインをして警察に逮捕された。このとき、山下春生から取り調べを受けた。
刑務所を出所してから、ラーメン屋になろうと思い修行した。「希望を持って生きていく姿がみたい」と山下に言われた言葉を糧に、ついにラーメン屋台を出すことが出来た。
そんなある日、山下がラーメンを食べに来てくれて、家族で常連になってくれたのだ。
そして数ヶ月前に現れた男から、山下から聞いた話や行動を報告して欲しいと頼まれた染田。山下さんの身を守るためだと聞かされていた。また来ると言い残して男が帰ると紙袋の忘れ物が、…中を開けてみると現金1000万、箱の底には?
この男、阿南検事から「山下春生の例の手紙が出てきました。…」と報告を受けた男である。…
第14話 前を向く
染田の死因は自殺か他殺かまだ断定されていないが。…赤沢から染田が死んだ報告を受けた心麦、また大事な人の死に悲しくて悲しく涙が止まらなくなった。
ありさから渡された、父が傍聴していた裁判の日にちのメモを松風に渡す。何度か松風が事件の弁護人として出廷しているのだ。恐らく松風という人物を見に行ったのだろう?
もう辛くて事件から離れたくなっている心麦を無理やり外へ連れ出す松風。今日は冤罪者6名の中に書かれていた三木田辰雄(みきだ たつお)の家へ向かう。彼は東賀山事件で遠藤力郎の弁護をしていたのだ。
「前を向くかどうかは自分で決めて欲しい」「でも俺は約束通り応援するよ」優しい言葉をかけられた心麦、大きな目を見開き覚悟を決めた。
三木田辰雄の家へ着くと、驚くべきことを聞かされた。「山下春生さんに松風先生を推薦しておいたよ」。だから父の手紙に松風の名前が書かれていたのである。…
第15話 理由
三木田は刑事事件の勉強会で松風の話を聞いて、地味だけどとても真っ当な人だと感じ、山下に紹介したのだ。
山下は、面識のなかった三木田の所に「遠藤力郎は犯人ではないと考えている。今調べ直しているから話を聞かせて欲しい」とやって来た。
山下から林川家の事業と人間関係について詳しく聞かれたと三木田が話し出す。
林川グループを一代で築き上げたのが林川明宏、乃梨子と結婚後も愛人を抱え揉め事が絶えなかった。一人息子の安成は乃梨子の望み通りに成長して、いくつかの事業を引き継ぐこととなる。
飲食関係の女性・里子と知り合い、両親に反対されながらも結婚して家庭を築いていった。次第に経営の重圧から逃れるため、ギャンブルに手を出すようになった安成。会社のカネを使い込み、両親に尻拭いしてもらっている。
使い込みの事実を知る役員達には多額の退職金を払い、一切口外しないことを誓約書に書かせている。事件の半年前に次女の歌が生まれ、罪者6名の中に書かれていた林川家の親戚・津寺井幸太(つじい こうた)が引き取ったと教えられた。
染田が死亡して公判に呼べなくなったことで焦る阿南検事、心麦を調べると言い出す。
神井は染田の不審死と東賀山事件の関連性をスクープすると意気込んでいる。
第16話 真っ当
「松風 義輝の生い立ち」
松風の旧姓は久世(くせ)、警察官だった父親・久世は窃盗の容疑で逮捕された。両親は離婚して、母方の名字・松風となった。母に言われた「真っ当に生きてくれ」と。
父は警察官で優しく威張ったりもせず、真っ当な人間だと思っていたが。…逮捕されたことで、真っ当な人ではなかったと思うしかなくなった松風。ときどき真っ当の意味を考えてしまう。
警察では、弁護士・松風の経歴を調べている。父・久世 正勝(くせ まさかつ)だと知り驚く赤沢。久世に何か秘密を握られているらしい。…
赤沢の家族、妻・京子、息子・守、心麦のことを心配して世話を焼いているが。…この家族は、赤沢の秘密に絡んで来るのであった。…
5巻
第17話 信じる娘
検察庁で阿南検事の任意の取り調べに応じる心麦。事前に松風から任意聴取については対応の仕方を教えられた。
「山下春生さんの残した手紙は、遠藤友哉の指示で染田が偽造したモノでは?」と問われた心麦。
これまでの経緯から、染田がクスリをヤッていたこと、サイン偽造などの犯罪を犯したこと、カネ欲しさに手紙の偽造をしたと心麦に言ったことなど、自分の考えに同意させようとする阿南検事だったが。…
「父が私を信じて残してくれたものだ」とハッキリと否定されて大きく目を見開く阿南検事。実に親思いのいい娘だと感心しながら、自分の過去を思い出す。
阿南の母は父の内縁の妻にあたり、別に本妻がいていつも父のご機嫌をとっていた。T大法学部を卒業して検事になり、同僚の検事と結婚。母が寂しがるからと別居婚を選択したが。…
必死に勉強して夫より出世していく阿南、「美人だし、実力なんて外から見たらわからないしな~」夫から刺々しい言葉を浴びせられ離婚した。母のように男に可愛がられなかったが、母のような女にはなりたくないと。…
第18話 危険
松風が遠藤友哉の事件を弁護していることを知って、元検事で退官後弁護士になった鳴川 徹(なるがわ とおる)が事務所に訪ねて来た。殺された同年代の山下春生の事件、悔しいが遠藤友哉はヤッていないと思うと。だから力になりたいと言う。人手が欲しい松風、警察に詳しい鳴川を引き受けた。
神井は染田の不審死と東賀山事件の関連性を記事にした。そして赤沢に刷り上がったばかりの週刊誌を渡す。目を通しゴミ箱に投げ捨てる赤沢。
「赤沢と久世の因縁の始まり」
過去、女子高生が引ったくりに遭いケガをさせられた。その捜査をしていた先輩・赤沢と久世、当日アリバイのないコンビニ店員を引っ張った。写真を見せられた女子高生、この男で間違いないと言われ、赤沢が強引に脅してコンビニ店員を自白させた。ただヤッたとだけ。
無理やり犯人を仕立て上げた赤沢に「こんなの正義じゃない」と目を伏せる久世。二人の対立が始まった。…
第19話 林川歌
父・春生と染田を強く信じている心麦であるが。…阿南検事が言うことも一理あるかもしれないと思う。
そこで、林川歌を引き取った林川家の親戚・津寺井幸太を訪ねることにした。忙しい松風と波佐見に変わって、鳴川徹が心麦に同行することになった。
家に着くと門前払いされるが、心麦が林川歌に間違えられて困っていることを伝えると、津寺井が出て来た。
心麦が林川歌に似ているか聞くと、スマホの写真を見せる津寺井。全然似ていない!今はシンガポールの大学に留学していると言う。
週刊誌が出回り形見が狭くなっている赤沢、何かでっち上げるのか?…
第20話 すべてを知ったとしても
警察署の前、松風の姿を見て「久世の息子か」と走って来る赤沢。「いまどこで何をしている?」秘密を握られているから心配なのだ。
誰かと電話で話している津寺井、林川歌のことを弁護士たちに探られて「話が違う!」と激怒している。染田のことを言われ怖気づく。数ヶ月前にラーメン屋台にカネを置いていったあの男か?
津寺井家を出た心麦と鳴川、今度は神井のオフィスへ向かう。心麦をなぜ林川歌だと思ったのかを問う鳴川。
心麦の自宅を漁って見つけた焼け焦げた母子手帳の画像を見せる神井。医師・阿波山 京一郎(あわやま きょういちろう)と助産婦・髙畑 まのか(たかはた まのか)の名前が記されている。冤罪者6名の中に書かれている二人だ。
神井に「すべて知ったとしても楽にはならい」と言われ腹が立った心麦だったが。…千葉県で住んでいる住所を教えてもらった。
教えられた住所に到着すると、白い犬を連れた老夫婦のような男女がいる。山下心麦だと名乗ると、女性は走って逃げた。男性から「赤沢さんに聞いて来たのか?」また赤沢が絡んでいるのであった。…
6巻
第21話 歌と心麦
「東賀山事件の捜査」
捜査に向かう山下春生と赤沢。2階から赤ん坊の声が、生後半年の林川 歌(はやしかわ うた)が発見された。
猟奇的な一家殺人事件として、マスコミでも大きく報道された事件であるが。有力な証拠は見つからず、容疑者はまだ逮捕されていない。焦る警視庁捜査本部、遠藤力郎より従兄弟の津寺井幸太に関心を持っていた。
林川家の多くの資産を引き継ぐことになるからだ。さらにテレビでの警察批判も目につくようになり、任意で引っ張ることになった。反抗的な態度で警察を無能扱いにし、歌の育ての親になってドキュメンタリーを撮ってもらうと口にする。
この態度にブチ切れた赤沢、「お前に人の親になる資格はない!」さすがに手は出さず。「おたくらが歌を守れるわけないでしょ!」捨て台詞を吐かれた。
そして、一旦乳児院に預けられていた歌のところに、津寺井が現れ歌を引き取ろうとした。それをテレビ局に撮影させ、山下と赤沢が来ると冗談だと言って置いていった。
乳児院の院長からこのままでは不憫だと相談された二人だが。…子供のころ、悲惨な友達を見て来た赤沢、山下に提案した。
子供のいなかった山下春生と静香夫妻に、引き取ってもらうことを。養子としてではなく、歌の出生証明書を医師・阿波山に偽造させ山下心麦として。医師・阿波山には断れない事情があったようだ。もちろん津寺井にも伝えられた。
山下夫妻と赤沢夫妻が歌を迎えに来た様子をビデオに収めていた阿波山。ビデオを見せ申し訳ないと頭を下げる。心麦の大きな瞳から止めどなく涙が溢れ出た。…
第22話 クリームソーダ
一人で責任をとろうとする阿波山を庇う髙畑「ごめんなさい」と心麦に謝る。現在、医師・阿波山と助産婦・髙畑は内縁の夫婦として暮らしているのだ。
近所の洋食屋さんを通りかかり、子供のころ母親に連れて来てもらった記憶が蘇る心麦。松風と一緒に入ってクリームソーダを注文する。阿波山の病院で注射のたび、ご褒美として食べていたのだ。
懐かしい反面、真実を聞けずに両親を失ったことがとても悲しくなったのである。赤沢に話を聞きたいと言う心麦に、ダメだと応える松風「こちらに任せなさい」と。
阿波山、心麦たちが帰ると赤沢を呼び出した。真実が心麦たちに公になってしまったことに頭を抱える赤沢。「人が良すぎるのが仇になるんですよ。あなたも山下さんも…」そう呟く。
第23話 正しい捜査
今日の心麦、友達のありさ家に泊まっている。深夜、赤沢からの着信に気づかず。朝のニュース、阿波山の家で火事があり二人が死亡した。白い犬は逃げて無事だった。
自分が会いに行ったせいで?ショックを隠せない心麦である。赤沢に連絡することを松風に伝えた。
赤沢の警察署、冤罪者6名の中から阿波山京一郎と畑まのかが亡くなったことで、「これで3名、不吉です。」秋貞が口にすると。…
冤罪者6名は、山下さんが亡くなる前に会った人物だと推理して見せる赤沢。正体が判明していないのは、廣島 育美(ひろしま いくみ)だけだと調査を促す。
背中に白い毛が付いていると、秋貞に言われビクつく赤沢、阿波山家には白い犬がいた。
阿南検事が突然やって来た。冤罪者6名から3名の不審死、元警察官殺人放火事件と関連があると世間に気づかれることを恐れているのだ。
世間体と地位を気にする阿南検事に、被害者から見て「正しい捜査」をしているかどうかだと啖呵を切る赤沢。検察と警察、自分たちの都合で事件をでっち上げるのか?
阿南検事が電話している「元産婦人科の火災の件。まさか関係していないですよね?お父さん」阿南の父は何者なのか?…
目の前から大事な人たちが、自分のせいで消えて行く現実が辛い心麦、ありさに真実を伝える。両親と血縁関係はなく、林川歌として生まれたことを。心麦の辛さを泣きながら受け止めてくれるありさ、心麦を思いっきりハグする。
第24話 心あたり
電話で話せず、警察署に足を運んだ心麦。赤沢から事実を隠していたことを謝罪された。赤沢を責めることはなく、林川歌に関わった人物が逮捕されたり消されて行くことを問うが。…偶然で片付けられた。
弁護士事務所、赤沢が事件に関わっていたら心麦が危険だと鳴川から指摘された松風。赤沢を知る人物に心あたりがあると言う。
塾をやっている母親のもとを訪ねる。父・久世正勝の連絡先を聞いた。行方不明になってから、一度だけかかって来た無言電話の番号を教えられた。久しぶりに再会した親子、母は息子の仕草に、別れた夫の姿が重なって見えたのであった。
赤沢に夕食に招待された心麦、妻・京子と話すことになる。ビデオには京子に抱かれる姿も映っていた心麦、京子から「山下心麦として幸せになって欲しい」と言われるが。…「林川歌として、林川家のことを知らないといけません」と気丈に応える。
「これまでのことは、なかったことにして」と通帳を出す京子、9桁の数字が並ぶ1億円と記帳されている。…
第25話 父からの警告
赤沢から謝罪の気持ちだと言われている京子、だから心麦のものだと説明するが。…カネの出どころも不明な大金、簡単には受け取れるはずはない。京子の携帯に廣島育美から着信が!冤罪者6名最後の一人、何者なのか?
父・久世正勝と連絡がつき公園で話しをする松風。弁護士の名刺をもらい、嬉しそうにする久世に、盗難事件の真相を聞く。首を横に振ってやっていないと言う久世。なくなったおカネの持ち主が署の上層部の息子で、赤沢に意見してから署内で煙たがられていた久世が犯人にされたらしい。
赤沢には気をつけろと言うが、カネを盗むような人ではないと。…
松風が元警察官殺人放火事件を担当していると話すと。…久世は東賀山事件のことを山下に聞かれたことがあるという。そこへ声の大きい鳴川からの電話、その声に聞き覚えのある久世?鳴川と接点があるのか?また会うことを約束して別れる親子、久世も事件に巻き込まれるのか?
赤沢の背中についていた白い毛と、阿波山家から保護された白い犬の毛の鑑定結果が一致したと報告を受けた秋貞。赤沢が阿波山家に行っていたことに驚く!嘘をついた赤沢にまで捜査の手は伸びるのか?…
7巻 完結へ
第26話 守っていたもの
神井が、廣島育美の正体を突き止めた。東賀山事件当時、株式会社WRウォーター代表取締役社長。妊娠中の赤沢の妻・京子と親しげに写っているデパートの会員誌を発見したのだ。
赤沢に「京子さんを庇うために、遠藤力郎を犯人に仕立てたのでは?」問う神井。それを赤沢に強い不信感を持っている秋貞、係長に失礼だと撥ねつけるが。…「知りたきゃもっと教えるけど…」。
赤沢は当時の捜査資料を読み返す。廣島育美は事件当時沖縄にいた。林川安成と不倫関係にあったことを認めている。赤沢は妻・京子と廣島育美が繋がっていることは知らないようだが?…
林川家に関わる資料がないかと、一人で津寺井を訪ねた心麦。林川歌の相続財産目録など、残っている資料すべてを押し付けられた。カネに関わる財産は一切ないと、津寺井はもう関わりたくないのだろう。
事務所で、松風たちに見せると。…そこに廣島育美の名前が書かれていたのだ。…
「赤沢と京子の出会い」
小学生のころ同じ団地で暮らしていた赤沢正と吉丘京子。吉丘家は貧しく、いつも赤沢が食べ物を別けてあげていたが。…京子の弟・ミキオは餓死してしまった。京子の両親は、二人の子供を残し、家を出て行って帰らなかったのである。
京子は施設に入れられ、高校生になったころに再会した二人。正義感の強い赤沢、「京子を守る」と言って、大学を出てから警察官になり、京子と結婚して子供を授かり「守」と名付けた。
資料室で泣きながら途方に暮れる赤沢、「何を守って来たのか?」と。…京子は東賀山事件に関係しているらしい。…
第27話 オカちゃん
廣島育美は入院している。心麦は松風と鳴川と一緒に面会に向かった。脳梗塞になり車椅子で生活しているが、喋ることはできる。
心麦が、父・山下春生が面会に来たかを訪ねるが覚えていないようだ。「廣島さんにお土産を持って来た」と言うと、何かを思い出したかのように「オカちゃん」と心麦に言った。誰かと勘違いしているらしい。
廣島「私のバッグに…」そう言われ、看護師と共にロビーから病室へ向かう。ロビーから隠れて見ている赤沢、鳴川と目があう。
病室に着くと、バッグから小さなウサギのぬいぐるみ出して、「オカちゃん、…あれがあったから生きてこれた。」「これは歌ちゃんに」…驚く!心麦。恐らく、オカちゃんとは京子の旧姓「吉丘(よしおか)京子」のことではないのか?…
松風は起訴された遠藤友哉に面会にやって来た。山下春生さんに呼出されて、家に向かうと火事になっていた。その日、灯油は確かに買ったが、駐車場に置いた車の中にあるはずだったが。…車に戻ると灯油缶が盗まれていた。
罠にハメられたと言う遠藤友哉に、松風「あなたたち親子は被害者」だと冤罪への理解を示す。少し心を許した遠藤友哉、神井のことを聞かれて、意外な言葉が「小4のときからの同級生だ」と。
松風すぐ神井と会う。遠藤親子との懐かしい思い出話から始まりイイ親父だった。林川安成から借金していたが、安成はカネをくれたつもりで、催促もせず揉め事もなかったと。
そして、神井は獄中にいる遠藤力郎からの手紙を見せる。事件についての真相が述べられていた。
事件当日、遠藤力郎は林川家に庭に忍び込み何か盗もうとしていたが。…物音が聞こえたので帰ろうとした。すると、家の前に林川安成と赤ちゃんを抱いた女の人が現れた。
(※松風は、歌だけが殺されずに屋敷に残されていたことに疑問を持っていた。この文面から想像できるのは、林川安成は事件を予期して、歌を最初から避難させるため、廣島か京子に託したのでは???)
このことは最初黙っていたが、犯人にされると思い話すと、嘘をつくなと一蹴された。最後にヤッていないものはヤッていないと、書かれていた。
「もうすぐ真実に届きそうだから、自分の情報をすべて提供する」と言う神井、交換条件として松風に何かを頼んでいた。…歌が抱かれている写真を見ている心麦、抱いている女性は誰?隣にいる女性は廣島か?…
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- タイトル:【クジャクのダンス、誰が見た?】(くじゃくのだんすだれがみた)
- 作者:浅見 理都(あさみ りと)
- 掲載雑誌:Kiss
- 発行元:講談社
- 配信開始日:2022年11月
元警察官の優しい父を殺された心麦、容疑者は逮捕され事件は終結したかと思われたが。父が残した手紙から思いもよらぬ展開へ!
過去の事件で父が逮捕して死刑囚とされた男、そしてその息子が父の事件に絡んで来る。警察、弁護士、検事、正義を貫くはずの人間たちの闇が見えて来る。…
【ポイント】
正義を貫くはずの人間が、弱い人間を罪人に仕立て上げる権力の恐ろしさ。
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