妻を束縛、すべて自分の考えに従わせようとする夫。気に入らないと嫌味を言う怒鳴る、幼稚で嫉妬深いモラハラ夫と自分が悪いと責め続ける妻のお話。
今の時代でも、男尊女卑な家庭はあり、離婚できずに苦しむ妻もいます。日々ヒートアップするモラハラ夫、この夫婦はどこへ向かって行くのでしょうか?
原作は「にぶんのいち夫婦」でお馴染みの「夏川ゆきの」、期待しましょう。
まんが王国 ▸ オリジナルレーベル 先行配信中!2023年9月19日 第21話まで、見どころと登場人物をポイントでまとめました。無料で読むなら!「まんが王国」「シーモア」人気ライバル2社で無料完璧!!お得がいっぱい! 「まんが王国」11/29まで分冊版8冊無料 ▸ 「シーモア」 ▸ 11/29まで割引中
【わかりあえない私たちは】一覧表 | |||||||||
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第1話 | 第2話 | 第3話 | 第4話 | 第5話 | 第6話 | 第7話 | 第8話 | 第9話 | 第10話 |
第11話 | 第12話 | 第13話 | 第14話 | 第15話 | 第16話 | 第17話 | 第18話 | 第19話 | 第20話 |
第21話 |
- 【わかりあえない私たちは】
- 第1話 結婚4年でモラハラ夫へ変貌した史郎
- 第2話 強欲なまでに一花を管理する史郎
- 第3話 史郎親子に二人目を強制される一花
- 第4話 紗枝にも分かってもらえない一花
- 第5話 ストーカー化する夫・史郎
- 第6話 遼への思いが蘇る一花
- 第7話 中学時代、遼は一花を裏切っていた
- 第8話 一花のすべてを否定する史郎
- 第9話 男に振り回される女たち
- 第10話 夫に苦悩する妻たち
- 第11話 史郎の不倫相手は同期
- 第12話 中学時代の事実
- 第13話 一花の苦悩
- 第14話 不倫相手・加納へ傾く史郎
- 第15話 加納は本気だ
- 第16話 遼を利用する璃子
- 第17話 遼と璃子の出会い
- 第18話 メンヘラ女の璃子
- 第19話 加納、風汰の幼稚園に現れる
- 第20話 ストーカー化していく加納
- 第21話 璃子に振り回される遼
【わかりあえない私たちは】
- タイトル:【わかりあえない私たちは】
- 作者:夏川ゆきの さくら 真呂(さくら まろ)
- 出版社:マンガボックス
- 配信開始日:2022年6月
※最新話はまんが王国 ▸ 先行配信中!
妻・一花を束縛、すべて自分の考えに従わせようとする夫・史郎。気に入らないと嫌味を言う怒鳴る、幼稚で嫉妬深いモラハラ夫と自分が悪いと責め続ける妻のお話。
夫婦、幼なじみ、友だち、親…見えてくるのは不倫だが。…夫・史郎がモラハラになったのはなぜか?…
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- 橋本 一花(はしもと いちか)…専業主婦、史郎の妻、元看護師。
- 橋本 史郎(はしもと しろう)…一花の夫、医療機器メーカー勤務。
- 橋本 風汰(はしもと ふうた)…橋本夫妻の長男。
- 江上 紗枝(えがみ さえ)…一花の元同僚、現役の看護師。
- 江上 拓海(えがみ たくみ)…紗枝の夫。
- 吉岡 日向(よしおか ひなた)…一花の弟、料理人。
- 篠崎 遼(しのざき りょう)…一花の幼なじみ、美容師。
- 森下 亜沙美(もりした あさみ)…一花と同じ中学の同級生。
- 加納 祥子(かのう しょうこ)…史郎の不倫相手、会社の同期。
- 三好 璃子(みよし りこ)…遼の元妻。
- 市原 藤也(いちはら とうや)…璃子の彼氏、ホストだったが。
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1巻
第1話 結婚4年でモラハラ夫へ変貌した史郎
一花と史郎、愛し合って4年目に結婚、夫は優しい。風汰が生まれた。幸せな結婚生活の始まりに思えたが。…
今では、一花のやる事なす事すべてに、必ず文句を言うモラハラ夫である。なぜモラハラ夫に変貌したのか?
元同僚・江上 紗枝から子どものお迎えを頼まれた一花。夫・拓海の理解で、結婚後も現役の看護師を続ける紗枝の家族が羨ましかった。
公園で弟・日向に史郎の愚痴を言う一花、老けたと言われれショック!知り合いの美容室を紹介される。
日曜日、風汰を史郎に頼んで美容室avnir(アヴニール)へ。
「店長です」と挨拶に来たのは、篠崎 遼。同じ団地に住んでいた幼なじみだった。中学時代の話に花が咲く二人、このときまでお互い好きだった。高校進学で離ればなれになり、一花は今でも悔やんでいる。
そこへ、風汰を抱いた史郎が現れる。時間通りじゃないことに怒っている。自宅に帰ると、馴れなれしい奴だと遼を批判、2度と行くなと。
さらに、GPSアプリを入れられた一花。買い物に行く時間と公園に行く時間を決められ、ラインは即返すことを約束させられた。夫・史郎は妻を監視する家庭内ストーカーである。
史郎が不機嫌になって行くことが怖い一花だった。…
第2話 強欲なまでに一花を管理する史郎
紗枝と公園で会うことになった一花。GPSでチェックしている史郎「どこへ行くの?」
返信を焦った隙に、風汰が道路に飛び出し車が「危ない!」通りかかった遼に助けられる。
元気のない一花を心配する遼、そこへ紗枝が。幼なじみで美容室の店長だと紹介したが。…何か疑っている?
「公園での出来事はパパに内緒だよ」バレたら怒られるので、風汰を口止めしたが。…
幼稚園を見に行く日、着ていくシャツの色で文句を言う史郎、先に車で待つ。遅い一花と風汰にイライラ、遅刻だと猛スピードで車をとばす。
見学会では、「優しいパパですね」と保育士に羨ましがられた一花。史郎を怒らせる私がいけないと、自分を責めた。
その晩のお風呂で、風汰は公園での出来事を史郎に話してしまう。…
第3話 史郎親子に二人目を強制される一花
寝室では「先週の月曜日、公園で誰と会ってた?」
紗枝と会っていたと言うと、「あの美容師と会っていたのか!」激怒する史郎。
ウソ付いたことを責められ謝る一花「ゴメンナサイ」。パジャマを脱ぐように命令され、無理矢理抱かれる。
翌朝、遊ぶ公園の場所や遊技の種類まで指定する史郎。「風汰をお兄ちゃんにするためだ!二人目欲しいだろ」
「冗談じゃない!窒息しそうなのに」何も言い返せるはずがない一花だった。
公園で遊んでいると、史郎の母が通りかかった。
二人目を計画していると聞いたと喜ぶお義母さん、不妊治療の病院まで紹介するというお節介ぶり。
無理やり病院に通うことには同意したが、体調が思わしくないと史郎に伝えると。
「おまえの都合には付き合えん。内科もいっしょに通へ…」
すべて否定される一花、涙が止まらなくなった。…
第4話 紗枝にも分かってもらえない一花
以前、自分が看護師として働いていた病院で内科の検診を受けた一花。異常なしだった。
一花の旧姓は吉岡、医療機器の営業で出入りしていた史郎に見初められ4年前に結婚。輝いていた頃の自分が懐かしくなった。
そこへ紗枝が、お茶しよう~。史郎にライン、すぐ電話が鳴った。紗枝に変われと、外面良く振る舞う史郎。「愛されてるね」と言われ不快になる一花。
二人目のこと、一日の行動を制限されていることなど相談するが、史郎の肩ばかり持つ紗枝。美容師の遼は幼なじみだと言うと「二人の距離が近い」と疑う。
「専業主婦なんだから。…」と言われ、ついにキレた一花、店を出た。
謝りたいけど電話できない一花、弟・日向に愚痴る。
幸せそうに見えた江上家。夫・拓海が出社拒否に、パワハラか?
「疲れているなら少し休めば…」慰めているつもりの紗枝だが、「俺のことをわかっていない!」激昂する拓海。一花のときと同じだった。
史郎が帰って来ると、風汰をお義母さんに預けていたことを怒られた一花。日々追い詰められて行く。…
そのとき、史郎の電話が鳴る。スマホの画面には「加納 祥子」誰だ?ついに女の影が…
2巻
第5話 ストーカー化する夫・史郎
一花を心配して弟・日向がやって来た。
史郎の束縛が酷く、行動制限されたりGPSで監視されている。二人目をつくれる状況ではないことを説明した一花。
嫉妬深い史郎の性格を知っている日向、美容室の遼と再会させたことを謝る。
小学生だった日向は、カッコいい先輩として遼を尊敬、二人は将来結婚すると思っていたと言う。
さらに、「人の顔色を伺いすぎ…、自分らしくない…、風汰のためにも良くない…」
日向の言葉で少し踏ん切れた一花、GPSを切りスマホの電源も落とした。
営業の帰り一花の位置情報を調べる史郎、電話も繋がらない。「美容室の男と会っているのか?」その足で美容室に向かった。
帰宅した史郎、約束を破られたことを怒るが、「信用して!」と反論する一花。
昔の男「篠崎 遼」と会っていたと、さらに激怒する史郎!「おまえら幼なじみだって、なぜ隠す?」驚いた一花に、「風汰を助けてもらった礼を言いに言ったら、ペラペラ喋りやがった」
「おまえはウソつきだ!」無理やり性的暴力に出ると、風汰が入ってきた。何とか救われた一花、風汰を抱きしめる。
カバンを持って家を出た史郎、怒りが収まらず壁を殴る。
そして電話した「もしもし俺…会いたいんだ」…誰だ?先日の「加納 祥子」か?
第6話 遼への思いが蘇る一花
史郎はやはり不倫相手の家にいた、「加納 祥子」。
連絡がなく心配する一花だが、翌朝史郎は帰って来ていた。アプリの件を謝るが、史郎は無言で仕事へ行った。
それから毎日帰りが遅く、無視される一花。辛くなって、風汰を連れて実家の母のもとへ。
喜ぶ母、風汰を預かるからたまには一人で息抜きしなさいと言われ、買い物に出た一花。
洒落たバレッタ(髪留め)を見つけたが、夫に家計簿チェックされるのが怖くて、思い通り買えない。
そこへ映画を見に来ていた遼が。史郎に誤解を招いてしまったことを謝る。
1時間ほどゲーセンで遊ぶことになった二人、中学時代よく遊んだと懐かしむ。…
クレーンゲームでバレッタを取ったと、一花の髪にさり気なく付けてくれた遼。欲しそうな顔でバレッタを見ていた一花を覗いていたらしい?
ず~っと優しい遼。「お前つらそうな顔してるな…」泣きそうになる一花、好きだった気持ちが少しづつ蘇る。…
第7話 中学時代、遼は一花を裏切っていた
中学時代、亜沙美(あさみ)と付き合っていた遼。そのことを一花にちゃんと話そうとすると。…
「遼ちゃん!」と呼ぶ声が、遼の元妻・璃子(りこ)だ。一花を新しい彼女かと敵対視、同級生だとわかると、妊娠3ヶ月だと言う。その場に居づらくなった一花、遼はいい加減だったことを思い出す。
甲子園を目指し大阪の高校に進学する、帰るまで待っていて欲しいと言われたが、森下 亜沙美と付き合っていた。
ただの幼なじみのくせに、彼女面するなと罵声を浴びせられた、遼に裏切られた経験がある。
実家に戻り、家族全員での夕食を楽しむ。父は飲み過ぎ寝てしまう、その隣で風汰も寝てしまった。抱っこして電車は大変だと、泊まりを進める母。弟・日向は姉・一花が史郎のことで悩んでいることを心配している。
史郎に連絡すると迎えに来ると言う、怒られるのが怖い一花震えだす。…
第8話 一花のすべてを否定する史郎
史郎がやって来た。「ご迷惑をお掛けしました。…」形式上の挨拶に、すぐ噛みつく日向「迷惑じゃないよ。」
風汰を抱きかかえ車に連れて行く史郎、荷物を持って行く日向、二人きりになった。
GPSアプリで監視したこと、二人目を強制していること、看護師の夢を奪ったこと。…姉・一花の自由を奪い監視している史郎を責めた。
家族の問題だと言われるがしつこく食い下がる日向、「うるせぇガキだ」と吐き捨てながら、「一花と話し合うよ。」と史郎は逃げた。
家に帰ると、「家庭内のことを日向にベラベラ喋りやがって。…」とキレる史郎。一花の言うことをすべて否定、終いには「図々しくなりやがって、看護師の仕事をしたいなら出て行け」と。
ケンカ状態が続く中でも、カラダを求める史郎。拒否されると、「ちゃんと謝れよ!」強い口調で言われ、「ごめんなさい」「ごめんなさい」「ごめんなさい」…壊れたラジオのように繰り返す一花、ついに大声で泣き出した。…
不機嫌な顔から不安の表情がにじみ出る史郎だが、謝るはずはない。また不倫相手のところへ行くのか?
3巻
第9話 男に振り回される女たち
営業で紗枝が勤務する病院にやって来た史郎。情緒不安定に陥った一花の相談相手になって欲しいと頼む。
「専業主婦なんだから。…」と言って傷つけてしまったことを反省する紗枝。一花に謝りに行くが、義母が来ていたため、あまり話すことはできなかった。
夫・拓海がうつ病と診断され、一緒に寄り添う時間をつくる必要になり、自分の仕事を他のナースに任せると。パワハラだと批判され、辛い立場に追い込まれる。
元妻・璃子の部屋を訪ねる遼、妊娠の件について聞きに来た。脅しゆすってくる璃子の彼氏・藤也(とうや)、すぐ出て行った。
妊娠はどうやらウソだと知り、あんな男と別れて自分の夢のために再スタートすることを提案するが、追い返される。璃子を追い込んでしまったことに胸を痛める遼だった。
遼が帰り一人になった璃子、安定剤を探すが見つからず、スマホで藤也を呼び続ける。男とのことで精神が崩壊していく女たち、ここにもメンヘラ女がいる。…
第10話 夫に苦悩する妻たち
料亭で働く日向のところへ遼がやって来た。
兄のように慕っている日向、姉・一花が夫・史郎に束縛されて苦しんでいることを教える。遼は心配だったが、初恋を引きずっている自分に嫌気が差し、電話出来なかった。
風汰の誕生日前日、義母と三人で買い物に来ている一花。義母から、病気で二人目を産めなかったこと聞かされる。史郎は寂しい思いをしたから、二人目を考えて欲しいとお願いされる。
複雑な気持ちになる一花、史郎の嫉妬や束縛がなければと思うのだった。…
風汰の誕生日の日中、紗枝とファミレス。仕事のことや子どものことを話す二人、美容師・遼のことを話題にされ、ムキになって怒る一花。やはり遼のことを想っている。
江上家では夫・拓海がうつ病になり、一向に良くならないことに苦悩する紗枝だった。…
第11話 史郎の不倫相手は同期
息子・風汰の誕生日、不倫相手・加納祥子から呼び止められる史郎、同じ会社に勤務している。
夜、風汰が熱を出し吐き病院へ入院させることになる。史郎が付き添ってくれると言うので、一人家に帰るがなかなか寝付けず、5年前史郎と出会った当時のことを思い出す一花。
病院で看護師をしていて、医療機器メーカーの営業で来ていた史郎を好きになる。当時一緒に来ていたのが加納祥子、美人でやり手という評判だった。
史郎から告白された一花(吉岡一花)にとって、初めて付き合う男性になる。とても大切にされ幸せだった。
ある日一人で病院を訪れた加納祥子、「吉岡さん、史郎の彼女なの」と話しかけてくる。
「自慢できないから、教えてくれなかったのかしら…」嫌味を言う加納、さらに「史郎は蕎麦アレルギーだって知ってた?」聞いてませんと応える一花に、「彼女なら、ちゃんと気を付けてあげてね。」と言って立ち去る。
風汰が熱を出したのは、蕎麦アレルギーが原因かもしれない。…
第12話 中学時代の事実
史郎と付き合うようになって半年後のお話。
ホワイトデイにドタキャンされた一花、加納と一緒の史郎を街で見かける。
史郎に別の女がいることを知った一花、その夜別れるつもりで史郎の家へ行く。別れを切り出すと、本気で愛しているから結婚して欲しいと言われ、幸せになれると思ったのだが。…
風汰が無事退院し、実家に顔を出した一花、中学の同窓会の案内状を母親から渡される。
駅へ向かう途中、中学の同級生・亜沙美と出会う。中学時代、一花をイジメたことを謝る亜沙美。遼に何度も振られたことを腹いせにイジメたと。遼と付き合っていたのは偽装だったと告白する。遼から一花をイジメないでと頼まれ、交換条件に付き合うことを強制した言う。
辛かった当時のことを思い出し、何を今更と吐き捨てる。「遼はやはり私のことが好きだった!…」
さらに、遼は璃子と結婚一年で離婚したと聞かされ、璃子の妊娠は離婚後だと遼を心配する一花だったが。…遼は妊娠は嘘だと確かめている。
最近、加納を避けている史郎、理由を聞かせてと加納の部屋に呼ばれる。風汰の入院で心を入れ替えたか?のような史郎に、加納は何を求めるのか?
4巻
第13話 一花の苦悩
家庭は壊せないが、一花に不満を持っている史郎。加納にすっかり見透かされている。この関係は永遠に続くと言い包められる。
橋本家、味噌汁が濃いと文句を言う史郎、機嫌が悪い。「主婦なんて暇なんだから、料理ぐらいちゃんとしろよ。」相変わらずのモラハラだ。
このとき、お腹に痛みを感じた。夜、強引に求めて来る史郎。我慢していたが痛くて拒否する。翌日、心因性疼痛だと診断される。かなりのストレスや不安を感じている一花である。
病院の帰り、街で遼の元妻・璃子を見かける。年配の男性からお金をもらっている。どうやら援交をしているようだ。彼氏・藤也の金づるでしかない惨めな女である。
妊娠は離婚後だと話しかけると口論になり、「遼ちゃんを狙ってるんだ、おばさん。」「恵まれている女に、私の気持ちなんかわからない!」強い口調で吐き捨てられた。…自分の行動を悩みだす一花だった。
第14話 不倫相手・加納へ傾く史郎
病院の診断結果を史郎に説明した一花、「それ、病気じゃない」と罵られる。
「痛みがあるからセックスを控えたい」と言われ激怒する史郎、「風汰の部屋で寝ろ」一花を突き放す。
年末の忘年会で泥酔している史郎、加納に慰めてもらう。
正月、一花の実家に来ている橋本一家。史郎の携帯にメッセージが、部長からだと外へ出る。総合病院の医療機器の不調で、メンテンナスで戻ることになったと嘘をつく。加納のカラダが恋しいらしい。セックス好きの短絡的な男だ。
翌日、迎えに来ることになった。
母から買い物を頼まれスーパーへ行った帰り、遼と会った一花、近くの神社へ。中学時代の事実を亜沙美から聞いたと言われた遼、一花が好きだったと真実を告白した。…苦しむ一花、どうするのか?
第15話 加納は本気だ
一花を抱き寄せゴメンと謝る遼、肘を壊して野球が出来なくなり辛かったと告白する。看護学校に通いがんばっている一花の写真を、弟の日向が送ってくれたことで励まされたとも。
高校卒業後、大阪で働きながら美容専門学校に通い美容師の資格を取れたのも、一花への思いがあったからだと。遼の言葉に涙する一花である。
そこへ遼の携帯が鳴る、元妻・璃子から呼び出された。彼氏・藤也から金をせびられ困った璃子、パパ活していたことがバレて、ボコボコにされたと。
一花と会っている遼のことも面白くない璃子。一花へのラブレターを発見して「自分は本当に愛されていたのか?」と問い質す。
心配だと応える遼、藤也から守るために璃子を自分のアパートに住ませることにした。
史郎は加納のカラダに癒やされた。子ども風汰の年齢を尋ねられ4歳だと応えると、「どれくらい自我が芽生えてるの?」…
加納は史郎を離婚させ、風汰のママになることが狙いらしい。どうやら、家庭を壊すつもりだ。
第16話 遼を利用する璃子
遼は璃子に、藤也からの受けたDVなどを被害届として警察に提出させようとした。が、捕まってもすぐ釈放されるという警察の説明で思い留まった。逆に仕返しが怖いからだ。
璃子の美容師としての才能を信じている遼、彼女に仕事を紹介して、このまま匿う(かくまう)ことにした。元夫婦だとカラダの関係を求める璃子、拒否されると一花との不倫がイイんだと遼をバカにする。
お店のオーナーから、璃子を心配し過ぎだと忠告された遼。元妻への思いがまだ残っているようだ。…
風汰が幼稚園に入園して、パートで看護師の仕事に復帰したい一花。久々に、元同僚・紗枝と会っている。
紗枝の夫・拓海が適応障害で仕事を辞めたと聞かされた一花、以前自分のことを理解してもらえず暴言を吐いたことを謝罪した。
史郎からスーツをクリーニング出すよう言われ、ポケットからピアスを発見、史郎に見せる一花。白を切る史郎に詰め寄ると「常識知らずの専業主婦のくせに、勝手に疑ってんじゃねえー!」また暴言を浴びせられ、沈痛な表情になる。…
璃子に頼られる遼、好きだという思いは変わっていないことを確信した一花。そして史郎をモノにして家族ごと乗っ取ろうとする加納、いったいどうなるのか?…
5巻
第17話 遼と璃子の出会い
遼と璃子の出会いは今から2年前。専門学校を卒業し美容師になろうと遼の働く美容室に入店して来た。
教育係になった遼。璃子から母に捨てられた不遇な生い立ちを聞いて、ケガで野球が出来ず干されていた過去の自分と重ね合わせた。
明るく振舞い真面目な彼女を一人にしておけず、同棲するようになる。
ある日、一花宛に書いたままのラブレターを璃子に発見された。遼に好きな女がいることを知った璃子、遼を束縛するために結婚を迫った。
そして結婚後、イケメンで美容師として高い技術を持っている遼は、お店のNo.1美容師。女性客からの指名も多く、璃子は女性客達にやきもちを焼くようになる。
先輩美容師のアシスタントに入った日、イライラしている璃子。カラー剤の配合を間違え、先輩美容師に恥をかかせ「ゴミ!辞めろ!」と罵声を浴びせられた。
このまま帰るのが辛く、繁華街に足を踏み入れると、男から声をかけられる。ホストの藤也だ。お店での出来事を愚痴るとスッキリした璃子、藤也の罠にハメられた。…
第18話 メンヘラ女の璃子
家に帰った璃子、母親にもゴミと罵声を浴びせられてきたことを遼に打ち明ける。だから自分はゴミだと泣きつく。
璃子のメンヘラぶりに宥める(なだめる)遼だが。璃子は遼にもゴミだと思われていると決めつけている。
満たされない璃子は、再び歌舞伎町へ。藤也の見せかけの優しさに心が傾いて行くのであった。
オーナーから有名モデル・杏奈のスタイリストを頼まれた遼、急に出張することになる。杏奈にヤキモチを焼く璃子は、不倫していると思いリストカットをした。スマホから送られた画像に驚き急いで家に戻った。
SNSでは杏奈のスタイリストがドタキャンと拡散され、遼の店も特定されてしまった。店の評判が悪くなるのを恐れたオーナー、遼を新店に移動させることにした。
璃子のせいで落ちぶれて行く遼に見かねた同僚は、離婚して店を辞めろと強い口調で迫った。それでも璃子のことを庇った遼だが、結局は離婚した。
心遣り所(こころやりどころ)が無くなった璃子のメンヘラはいっそう激しくなるのであった。…
第19話 加納、風汰の幼稚園に現れる
2ヶ月前、藤也は遼にあと20万出させろと璃子を脅す。女癖が悪く暴力を振るう藤也をもう信じられない璃子、拒否すると。…遼の店で暴れると、追い込まれる。
史郎のスーツのポケットからピアスを発見した一花。早く自立しようと看護師の仕事を探し始めるが、ブランクが長くなかなか仕事が決まらないでいる。
中学生のとき、遼からいい看護師になれると言われたことを思い出しながら、風汰を幼稚園に迎えに行く一花だが。…足取りは重かった。
幼稚園に着くと、先生から女性の方が「風汰くんの家族になる…」と言ってやって来たと報告される。加納がついに風汰の前に現れたのだ。
先生の話から加納だと感じた一花、風汰に史郎の会社の社内報に載っている加納の写真を見せるが。…子どもが判断するのは無理であった。
帰宅した史郎にピアスを見せる一花、「加納さんのでしょ」。必死に否定する史郎だが。…ピアス、写真、先生の証言を覆せるのだろうか?…
第20話 ストーカー化していく加納
営業マンとして口達者な史郎、簡単に一花の追求をかわした。一花は義母から二人目をしつこく迫られていることも苦痛になっている。
翌日の会社、加納をランチに誘う史郎、社内でも不倫の噂になっているらしい。風汰に近づいたことを責められた加納、風汰を自分たちの家族にしようと提案する。
あまりにバカげた発想に、別れることを望む史郎。それに対し、30過ぎで不妊症だと告白する加納、「誰ももらってくれないでしょ」。
さらに、一花より子育ては自信があると、習い事教室のパンフレットを出して、新しい家族を作ることを煽るのであった。…
今日は結婚記念日、義母に風汰を預かってもらいホテルで食事をする二人。なかなか会話が進まず、コース料理が終了。部屋へ行こうとすると、史郎のスマホに今日二人でいる画像が送られて来た。加納からだ。
慌てる史郎、仕事の急用だと一花を置いて走り去る。ストーカー化していく加納にこの家族は乗っ取られるのか?…
第21話 璃子に振り回される遼
一人残された一花、仕方なく部屋に行こうとドアの前。中年の男が女性を無理やり部屋に連れ込もうとしている。見たことのある顔?遼の別れた元妻・璃子だ。
一花は遼に電話、遼が急いで駆けつける。警察を呼ぼうかと迷ったが、火事だとドアを叩き強引に押し入る二人。怒った男、美人局日かと一花を払いのける。それに怒った遼、男を殴る。
収集がつかなくなり、警察が呼ばれ警察署に全員連行される。中年男と遼、双方の弁護士が話し合い、傷害では訴えない、強制性交では訴えないことで合意、痴話喧嘩で処理することになった。
藤也絡みであることで、璃子を叱る遼、藤也を訴えようと提案するが。…「自分のことより、一花さんを守ってあげて」と。璃子のことで煮え切れない遼、史郎とストーカー加納の不倫カップルの間で苦しむ一花、どうなるのか?…
- タイトル:【わかりあえない私たちは】
- 作者:夏川ゆきの さくら 真呂(さくら まろ)
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