スマホの位置情報サービス、GPS機能のON(有効)・OFF(無効)切り替えて使っていますか?
現在位置を表示する地図・盗難/紛失時の「iPhoneを探す」・家族や仲間同士で位置情報を共有・「ポケモンGO」など、GPS機能はONですね。
私は、位置情報を必要とする、特定のアプリを使用する時だけON。ほとんどはOFF状態です。
スマホのGPS機能をONにして使用する状態が多くなっています。スマホをハッキングされたり、マルウェア(スパイウェア)に感染する危険度が上がっています。注意しましょう。
GPS機能についてまとめました。
(Androidは「位置情報」)
GPS位置情報から河井夫妻の買収問題、立件へ
検察当局は今年3月、夫妻が滞在していた東京都内のホテルの家宅捜索で、夫妻のスマホを押収した。同月中旬、広島県内の県議や市議、案里議員の陣営関係者などから一斉に事情聴取した際、県議らにもスマホの任意提出を求めており、前法相夫妻と県議ら双方のGPS情報を突き合わせて配布場所や日時の確認を進めているとみられる。
記事:GPSで場所、日時特定 河井前法相の現金配布―買収容疑、捜査大詰め・検察当局 2020年6月17日 時事ドットコムニュース(リンク切れ)
スマホの「位置情報サービス」、GPS機能がONになっていると、「いつ・どこで・だれと何をしていたのか?」推測、立証されるということですね。
さらに検察当局は、携帯電話会社から提供されるスマホの個人情報や位置情報の記録なども恐らく取得したのでしょう。
- iPhoneであれば、「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「システムサービス」→「利用頻度の高い場所」過去約50日間に行った日時や場所が記録されています。
- iPhone「位置情報サービス」→「Google Maps」→「常に許可」移動した距離、場所などが、地図上に表示されます。
- Androidであれば、Googleマップ「ロケーション履歴」場所への到着・出発時刻、移動時間・手段・距離などが確認できます。
便利なスマホの「位置情報サービス」、嘘はつきません。
GPSのシステムについて
GPSは、Global Positioning System(グローバル・ポジショニング・システム)の略。
GPSは、24時間いつどこに行ったかを特定できます。人の行動に関するプライバシーも推測できるとても優れた利便性と、プライバシーを侵害する危険性も併せ持つシステムです。GPSは、人や車を追跡して軌跡(足あと)を記録してくれます。
GPS機能をONにしているリスク
GPS機能をONの状態にすることは、自分の居場所を他人に公開していることにも繋がります。
特に注意したいのが、TwitterやFacebookなどのSNSアプリ。投稿時「自宅にいます」「会社にいます」…つぶやくことで位置情報を特定されたり、悪用される危険があります。
写真は、撮影場所の位置情報などがExif情報として自動的に記録されます。「写真を撮影した場所」を特定されることも可能になります。
※Exif情報(撮影日時・カメラ機種・撮影場所・絞り/F値・画素数・ISO感度など)。
TwitterやFacebookの写真の位置情報は、投稿時削除されます。他のサービスや掲示板の書き込みでは削除されず、そのまま公開されるので、ストーカーに狙われたり、いじめやハラスメントの標的にされます。
- Exif情報を残さない方法
iPhone「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「カメラ」→ 位置情報の利用許可を「なし」をチェック。
- 過去に撮影した写真のExif情報を消す方法
これで、位置情報などのExif情報を消せます。
スマホをハッキングされると
SNSの場合は、些細なことで誹謗中傷に襲われたり、写真を拡散されることがよくあります。
SNSでトラブルに巻き込まれた女性の失踪事件 → 遺体で発見されました。
映画「スマホを落としただけなのに」では、スマホを落としてハッキング。
パスワードを盗まれ、クレジットカードの請求、SNSを乗っ取られたり、ネットストーキング、変なメールが送られてきたりしました。
スマホをハッキングされたり、マルウェア(スパイウェア)に侵入さると、スマホを乗っ取られ監視されます。
新型コロナ「追跡アプリ」について
最近コロナ関連で使われている、GPS機能・接触者追跡アプリは、新型コロナ感染拡大を抑える目的で、感染者の行動を追跡、感染者と接触する人や場所の情報も追跡されるアプリ。
個人の日常生活やさまざまな情報が紐付けされて、政府や企業に吸い上げられる危険性あり。GPS機能をOFFでも、アプリを入れただけで追跡されることも考えられます。
政府主導の日本版追跡アプリCOCOAが稼働。…中国や韓国などでは、さまざまな個人情報が吸い上げられています。
GPS機能をONにした場合、個人の位置情報は、常に外部にさらされていると思った方が良いでしょう。
携帯はGPS座標を外部に発信している
映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」で、サラ―・コナーはポテトチップの袋でGPS信号を遮断しましたが。…
GPS信号より重要で注意すべき点は、携帯電話ネットワーク(3G/4G/4G LTE/5G)やWi-Fiでインターネットへ接続している携帯。GPS座標を外部に発信しているから、追跡されます。
「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」美乃里(白石麻衣)が見知らぬフリーWi-Fiに接続、スマホの情報を盗まれる。
GPS機能対策まとめ
GPS機能は「設定や全てのアプリで常時ON」にしない。
GPSはバックグラウンドで動き続けるためバッテリー消耗も激しいので、OFFにしておくことで、節電対策になります。
セキュリティアプリをインストールしておくことで、端末乗っ取り・個人情報流出させるウイルスアプリを、検査して未然に防ぐ効果があります。