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【ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~】
【ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~】8巻
瑠衣は奇跡的に一命をとりとめた。寺嶋は行方不明に。
季節は春になり、爽は実家で母と暮らし始めていた。
秋山は、美和子から「もう1人子供を欲しい」と言われるが、断った。
レスになって1年以上、自分は愛されていないと不安になる美和子。「パパの頭の中は私以外の事でいっぱい」皮肉イッパイの言葉に、ただ謝るしかない秋山。
「美和子さんは最初から脇役」瑠衣にバカにされた過去を思い出し、「死ねばいいのよあんな女」と怒りだす美和子。瑠衣はそれでも家族だと言う秋山に、美和子は蛍太を連れて家を出た。
秋山は、瑠衣の家庭教師だった泉川と連絡、瑠衣の入院する病院で再会。
ここから、秋山と泉川の回想録。
瑠衣に「先生」と呼ばれていた人物は「泉川」、医者を目指す慶明大学の学生。学校に行けない瑠衣の家庭教師をしていた。
母・明奈が言うには、瑠衣は秋山としか話せないから学校は無理だと言う。納得いかなかった秋山は、自分とだけ話す幼い彼女をいじらしいと感じていた。爽と出会うまでは。
秋山の父が瑠衣のカラダの傷を見つけると、継母・明奈は瑠衣を置いて姿を消した。秋山の父は、瑠衣を育てるつもりでいたが。…突然、明奈から引き取ると連絡。母親のところに行くというので、しかたなく瑠衣を手放した秋山の父だった。
瑠衣と泉川は、交換日記をしていた。
「こんな私でもお兄ちゃんは愛してくれると思いますか?」それを読んだ瑠衣の母・明奈、「そのカラダ見せられるなら寝てみたら?」と嘲笑され、ついに母への殺意が芽生えた瑠衣。手元にあったハサミで明奈の顔を刺した。明奈は病院を抜け出して行方不明に。
保護観察を受けた瑠衣は、秋山の父に引き取られることになる。真相は秋山には伝えられなかった。
「瑠衣に本当に好きな人が出来るまで、1人でいるから」という秋山の言葉を信じていた瑠衣。
秋山と一緒に写った写真を宝物に、お母さんになることを夢見ていた瑠衣。母・明奈からの虐待で子供を産めないカラダに。秋山と爽の関係を羨ましく思い、イタリアに行かず自分の側にいて欲しいと願っていたが。…秋山と爽が一緒にホテルに入る現場を目撃、爽への復讐を誓うことになる。
その後、再開した憎み合う明奈と瑠衣の親子。瑠衣は明奈を階段から突き落とそうとしていた。その現場に駆けつけた泉川、明奈から「やっぱり私を助けるでしょ」と言われるが、つかんでいた明奈の手を離した。
恐怖におののく泉川に「早く逃げて!」と叫んだ瑠衣。罪を背負うかわり、将来医者になる泉川にカラダの治療を委ねたのだった。
家を出た美和子から離婚届が届いていた。瑠衣と爽に心を持っていかれた、秋山とは暮らせないと。
秋山の店には、仕事を探していた若菜がバイトに。仕事終わりに、娘・恵那を連れて爽の家へ。偶然、「秋山 蛍太」と書かれたハンカチを発見した恵那。爽が美和子から借りて失くしたと思っていたのだ。
子供に「蛍」と名付けたいことを知っていた若菜、爽を優しくフォロー「思ったようにしたら」。
秋山と爽は、バイクで二人の思い出の場所へ。ここで蛍を見たこと、「死ぬほど好きだった爽」を忘れないために「蛍太」と名付けたと。爽を押し倒しキス、素直に受け入れた爽、抱かれながら一瞬安心した表情に。
守屋は引き続き、瑠衣と彼女の母親・明奈のことを調べていた。瑠衣の写真を眺めていたところに、編集長が「この顔知ってる。明奈さんだ。」…
再び秋山に抱かれたことで、心の落ち着きを取り戻した爽。瑠衣と明奈のことには、もう関わりたくないと思っていた。
それを感じ取った守屋「おまえらのために俺がなんとかするさ」と、明奈が働いていた高級クラブのママを訪ね「明奈は死んだと」言われる。
守屋の執拗なまでの行動に疑問を感じていた一真。守屋は、「瑠衣という化け物の正体を突き止めるためだ」と応えた。
一真は瑠衣の病室にいた。過去を振り返り「お前のそういうとこ嫌いじゃないよ」涙ながらに病室を出る。
瑠衣は、母親・明奈に頭を鷲掴みにされ引きずり廻された、忌まわしい過去を思い出していた。女の優しさと女の残虐さを体験した瑠衣は、明奈以上の化け物になるために、ついに目覚めた。
瑠衣は、自分がなぜ入院しているのか?わからなかった。
記憶障害を起こしていると判断した泉川、瑠衣を自分で匿うために転院させた。この知らせに怒る秋山だが、医師・泉川の判断を信用する。
その夜、離婚届が着いたと美和子からの電話。蛍太のことしか思っていないと皮肉られた。
母からの手紙で「好きな人と幸せになって欲しい」と伝えられた爽。
思い出の公園、秋山から「美和子と離婚するので待っていて欲しい」と。秋山に買ってもらった偽のティファニーの指輪を、大切に身に着けている爽。結婚を約束され、思わず涙ぐむ。
秋山といっしょに店に戻ると、瑠衣と泉川が現れた。動揺する二人!
「子供時代から転落するまでの記憶は抜け落ちている」という泉川の説明。いたたまれなくなった爽は、外へ飛び出した。
瑠衣を泊めることにした秋山、おねしょしてすすり泣く瑠衣を、思わず抱きしめてしまう。
側にはなぜか?空のペットボトル、ほくそ笑む瑠衣!瑠衣の想いを実現させたい、泉川の作戦らしい。…
- 巻…分冊版35話・36話・37話・38話・39話
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【ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~】9巻
40話 泉川の子を堕ろした瑠衣の母・明奈
久々のチートンで酔う爽、瑠衣のことをすべて話してしまう。龍と未来は、瑠衣の童顔を思い出し恐怖を感じる。
そのころ秋山の家には、泉川からの手紙と瑠衣の荷物が届いていた。「人形のミミ」も。瑠衣は子供のままの記憶状態にあるので、面倒を見てあげて欲しいと書かれていた。
秋山の店で、若菜の娘・恵那と楽しく遊ぶ瑠衣。爽は演技しているのでは?疑問に思うが、秋山と若菜は子供のままだと信じる。
秋山が出かけると、瑠衣は「人形のミミ」の背中を開いてスマホを取り出す。泉川が瑠衣との交換日記の記録を送信していた。
瑠衣の母・明奈に誘惑され関係を持っていた、学生時代の泉川。明奈との間に子供を授かり、卒業したら一緒になって欲しいと願うが、明奈は子供を堕ろした。手術費用だけ泉川に請求。
明奈に幻滅した泉川、明奈と同じ顔をしている、子供の瑠衣を可愛がる。
明奈を突き落とそうとしていた中学生の瑠衣、その場に駆けつけた泉川、掴んだ明奈の手を離した。
寺嶋に突き落とされた瑠衣、爽の救命処置があったから死ななかった。
秋山のために。…爽の思いは報われるのでしょうか?
41話 寺嶋睦月を囲っているのは、結
今から2ヶ月前。秋山からの連絡で、瑠衣が寺嶋に突き落とされたことを知った爽。事故現場へ駆けつけた二人の目の前、瑠衣はグッタリして倒れていた。
秋山が息をしていないと言うと、爽が胸に耳を当てる、心臓は動いている。すぐに蘇生マッサージ始める爽、母親のために習っていたのだ。瑠衣のために施すことになるとは、複雑な心境の爽。
何もしなければ、瑠衣は死ぬ。…秋山を悲しませたくないと必死になる。救急車が到着して搬送された。
そこには、一枚の紙切れが。寺嶋が誤って落とした、弥生の日記のページだった。ポケットにしまい込む爽、寺嶋は逃げられるのか?
ホッとして秋山にハグされる爽、そして守屋がやって来て会社へ戻るように指示。妻・美和子も妹・瑠衣も守れないお前に、爽を守れないと秋山を非難した。
寺嶋と協力して爽を陥れた結、謝罪したいと言われカフェで話す。寺嶋は瑠衣とも関係を持っていたことにショックを受ける結、寺嶋と瑠衣のことは早く忘れた方がイイと諭される。
アパートに帰った結、寺嶋に瑠衣が生きていると伝えた。寺嶋への思いを捨てきれず、かくまっていたのだった。…
この日は、弥生の息子、駿が施設を出る日。寺嶋と合流するのだろうか?
42話 爽、駿に刺される!
駿を引き取るために、祖父が施設にやって来た。手を差し出されたが、それを拒否して逃げた駿。母の弟・寺嶋睦月に会いたかったのだ。
睦月の部屋に着いてドアをノックするが誰もいない。
母・弥生に嫌がらせをして、死に追いやったのが「オギノサヤカ」だと思い違いしていた駿。
爽へ連絡、駿からの連絡に思わず驚く爽。睦月が瑠衣を突き落としたことを、心苦しく感じていたのだ。一人にしてしまったことを謝罪、涙ながらに一真そっくりに成長する駿を抱きしめた。
その晩、瑠衣との関係が記録された証拠を隠滅するため、睦月の部屋にやって来た結。階段に座っていた駿を連れて帰った。
睦月と再会した駿。その口から信じられないような言葉が「僕お母さんの仇(かたき)をとったよ。」
血だらけのナイフを握り、右のポケットに隠していた。爽を刺したのだ。
呆然とする睦月!手を洗わせ誰にも言うなと口止めする。睦月が身代わりになり警察に自首。
事件はテレビのニュースで流れ、これを見ていた瑠衣にはわかった。
「荻野一真の子供を欲しがっていた女が、一真の子供に刺されたのか~」大声で笑うのだった。
43話 瑠衣の嘘バレる!
病院に運び込まれた爽のもとへ、一真が駆けつけてきた。
「駿に刺されたのか?」と尋ねるが答えようとしない爽、瑠衣を突き落とし睦月が逃げた、駿を一人ボッチにした責任を感じていた。
何もかも上手くいかないと嘆く爽を優しくなだめる一真。これまでの罪の償いに、「爽と母親の面倒を見させてくれ」と頭を下げるのだった。
若菜から爽のことを聞いていた秋山、忙しくて病院に行けずにいた。そこへ、美和子が突然現れた。
自分の荷物を取りに戻ったと告げて、リビングに向かうと。…瑠衣がいることに驚嘆!慌てて事情を説明する秋山に、責めてばかりいたことを謝罪する美和子。
睨みつける瑠衣に、「嘘をついてまで、秋山の側にいるなんて惨めな女だ」と言い放ち、立ち去るのでした。
翌日、瑠衣のことで相談したいと守屋と会う秋山。
秋山の口から、驚きのカミングアウト。
「母親が女の子を身ごもり、生まれてくる妹のことを楽しみにしていたが。…カラダの弱かった母親が無理に出産、母子とも助からなかった。明奈と再婚した父親は、瑠衣に生まれてくるはずだった女の子をダブらせ可愛がった。自分も瑠衣を妹のように溺愛するようになった。」
そして守屋から釘を刺された。「爽を守り幸せにするには、今何をすべきかわかっているはずだ。」
その晩、瑠衣が風呂に入っている間に、蛍太が赤ちゃんのとき使っていたベビーモニターを瑠衣の部屋に隠した。
自分の部屋に戻り、モニターを覗く秋山の目に飛び込んできたのは。スマホで泉川と話をする瑠衣。「子供のふりは飽きた。記憶が戻ってきていることにしよう…秋山の女になりたいから。…」
騙されていた事実を知った秋山、怒りに震えながら涙が止まらなかった。
44話 瑠衣の復讐相手は、爽の母親かすみ!
爽の退院する日、秋山は病院へ行かなかった。
父親との過去を思い出していた。…生まれてくる妹の名前を考えノートに記していた父親、母子とも亡くなり悲しみに堕ちた。そして瑠衣がやって来た。母親が遣わした天使だと喜んだ父親だったが。…実は悪魔だったと今思い知る。
「出て行ってくれ!」強い口調で叫ぶ秋山、「私を捨てるの?」予期せぬ言葉に驚く瑠衣。父親が家族として可愛がっていたから、妹と思ってきたが。…「もう許さない!泉川のところへ帰れ。」
秋山の家を出た瑠衣、泉川へバレちゃったと笑いながら電話するが。…雨の中、涙が溢れ出す。ホテルで泉川に抱かれながら、一真に声をかけられた日を懐かしむ瑠衣。ホテルを出て爽の実家に向かった。
爽が実家に戻ると、一真が母親かすみの世話を。「爽は盲腸で入院、爽のワガママで離婚した」ことになっていた。
玄関で一真を見送った”かすみ”、すると瑠衣が現れ口をふさがれた。敷地内に隠れていたのだ。
「私のことを覚えている?ちゃんと思い出してもらわないと困る」その一言で思い出した”かすみ”、手を振り払い「助けてー!」
傷口を抑えながら玄関に来た爽、「警察を呼ぶよ!」駿に刺されたことを「ダサい」とバカにする瑠衣。
そして「どうして私がずっとこんなことをしてきたのか知りたくない?」
母親かすみを睨む瑠衣、恐怖に慄きながら「瑠衣を知っている」と…話し出す”かすみ”。
かすみと瑠衣の間に、何があったのか?
- 巻…分冊版40話・41話・42話・43話・44話
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【ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~】10巻
45話 瑠衣を殺そうとした、爽の母親かすみ
爽の家を出て、スマホを忘れたことに気づいた一真。雨の中走って戻ると、玄関が少し開いている。不審に思い中へ入ると、倒れ込む母親かすみ、呆然と立ちすくむ爽。
「お母さん!大丈夫ですか!」すると、クスクスと笑いながら「カッコいい~なぁ~」…聞き覚えのある声に唖然とする一真。台所に行くと、シンクに座り、一真がつくった料理をつまむ瑠衣。
一真・爽・瑠衣、そして母親かすみ。絶対に揃ってはいけなかった4人だった。
瑠衣は、一真と不倫していたこと、かすみに殺されそうになったことを暴露。秋山がイタリアに行っていたとき、瑠衣を殺そうとしたのだ。なぜ?ショックで青ざめる爽「嘘だよね、お母さん…」
日々、瑠衣の影に怯える母親かすみ。錯乱状態に陥り入院、爽も行方不明に。…
46話 守屋が真相に踏み込む
一真からの連絡で、集まった秋山・若菜・守屋。瑠衣を追い出した自分のせいだと、うなだれる秋山。
睦月と面会、「瑠衣が爽に近づいたのは、秋山以外に別の目的がある…」聞き出したしてきた守屋。
爽の母親かすみが瑠衣を殺そうとしたことに疑問を感じていた。
その証拠は、睦月がUSBに保管、睦月をかばってくれた結が持っている。
結から受け取り、家に帰った守屋のところへ、爽がやって来た。…
爽は母親かすみから、瑠衣を殺そうとした理由を聞いているのか?
47話 爽と瑠衣は異母姉妹なのか?
驚いた守屋!さらに泊めてと上がり込み、冷蔵庫を開けてビール飲みだす爽。同僚だからとニガ😂
証拠のUSBを見せようとするが、「今はいいよ。」「大丈夫か?」と気づかう守屋に、大笑いで応える爽。
ベッドを占領、「自分だけこの世で一番不幸みたいな顔してんじゃないわよ!…」瑠衣にいわれた言葉、わかる気がするとひとり言。
翌朝「おじゃましました」とメモを残し、USBを持ち逃げした爽。一瞬慌てた守屋だが、…バックアップを取っていた。
その頃、睦月の所に面会に来ていた瑠衣に「死ななかったんだ」と皮肉ると。…「私があんたのことを100%信じていたと思う?」
瑠衣との会話を睦月が録音していた証拠のUSBのはずだったが。…瑠衣によってすべて消去されたいたのだ。
悔しさをにじませる睦月に、「お詫びに、私にしたことは忘れてあげる…あんたにかまってる暇はないしね」捨て台詞を残して去った瑠衣。
爽は母親かすみから、真相を打ち明けられていたのだ。「お父さんには、瑠衣っていう別の娘がいたの。…だから出ていったの…」
48話 爽の父親・小高雅人と瑠衣の関係
USBをチェックしようとする爽、突然過去の母との出来事が脳裏をよぎった。
爽の母親かすみは、情緒不安定でヒステリーックな性格で、いつも爽を叱ってばかり。父親の「小高雅人」は、幼い爽をいつもかばって慰めてくれる、心やさしい父であったが、…女をつくって出て行った。
それから、かすみの精神状態はさらに酷く、秋山と別れを強要したり、自殺未遂の果に施設に収容される。
母親から開放された爽、秋山との別れを選択、編集の仕事に打ち込み一真と結婚。…しかし今、すべて母親から逃れるための行動だったと気付いた。
小高雅人と瑠衣の過去
結婚前の「小高雅人」、かすみと明奈の三角関係にあった。かすみが妊娠、仕方なく結婚した雅人。爽が4歳の頃、明奈に再会した雅人、こんどは明奈が妊娠。瑠衣の父親である。
瑠衣が生まれて8年後、秋山の父と結婚。兄・秋山には可愛がられたが、母・明奈から虐待されていた。この頃、爽の父・小高雅人は家を出る。
半狂乱状態になったかすみは、明奈の娘・瑠衣を日頃から殺そうとしていた。そのため明奈は、学校に行かせず、家庭教師に泉川をつけていた。
虐待がバレて秋山の父と離婚、瑠衣を引き取った明奈。小高雅人に「瑠衣はあなたの娘」と打ち明け、同居するようになる。
虐待され続ける瑠衣、見て見ぬふりの男・小高雅人、爽のやさしい父親が。…
明奈と関係していた泉川から聞いて、事実関係を把握していた瑠衣。
USBの中身は消去されたはずだったが、なぜか1つの音声ファイルが残っていた、瑠衣からのメッセージ。
「兄と父親を奪い善人ぶる爽が許せない!とんでもない泥棒ネコだ!」「私は、私を地獄に突き落とした人間を絶対に許さない…」
「小高雅人」に恋した「かすみ」と「明奈」の三角関係が原因で始まった、瑠衣の復讐劇。果たして行き着く先は?…
49話 小高雅人と4人の女!決戦へ
瑠衣からの音声ファイルで、父親「小高雅人」を捜していると知った爽。秋山に瑠衣を捜してと頼む。秋山は泉川のもとを訪ねた。
母親・明奈は、小高雅人と都内で暮らしている。生きていない可能性もあると言う。
美しき悪魔・明奈を一度は愛した泉川だが。…心に傷を負った瑠衣の願いを叶えるために、邪魔しないで欲しいと釘を刺す。
瑠衣を操り、小高家を憎しみの標的にしたのは泉川だと反論すると、部屋の奥から瑠衣が現れた。
驚く秋山「もうやめよう、お兄ちゃん瑠衣の味方だから。」
「お兄ちゃんはいつも口ばっかり。…」決着をつけに行くから「邪魔しないで!」秋山に一喝する瑠衣。
母親・かすみを連れ出すために実家に戻った爽。
母親の世話をしている一真に「あんたの息子・駿が私を刺したから、償いのつもりでしょ。」毒づく爽。
「カズくんがやってた女、私の妹だから。」瑠衣とは異母姉妹だと話す。
死ぬほど憎い女・明奈に夫・雅人を奪われたかすみ。明奈が秋山家に嫁いだことを知って、爽と秋山の交際に反対した。そして、雅人の子・瑠衣を殺そうとしたのだ。
止める一真に「邪魔しないで!」怒る爽。
小高雅人と明奈は、古びたアパートで暮らしていた。
3人に土下座する雅人。昔の面影もなく老いた父・雅人に唖然とする母親・かすみと爽。
その光景を笑いなが眺める瑠衣。「こんなおっさんを取り合ったのか~。あの女はどこだ?死んだ?」
奥から現れた瑠衣の母親・明奈。昔と変わらぬ美しさだった。…
「小高雅人」を愛した女、かすみと明奈。それぞれの子、爽と瑠衣。
それぞれの愛情と憎しみが入り交じり、いよいよクライマックスへ突入!
- 巻…分冊版45話・46話・47話・48話・49話
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【ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~】11巻
50話 明奈に魅了された小高が招いた罪
父親・小高雅人は3人に謝り続ける。明奈の声「瑠衣がいるの?…」
瑠衣の怒りが爆発した!「こんな惨めな暮らしをして、天罰が下ったな!クソババー!」…
「小高と明奈、かすみの出会いについて」
スナックで働いていた17歳の明奈。同僚とやって来た小高に一目惚れ、その晩に関係を持つ。
小高と同じ職場で働いていたかすみとは、結婚を前提に付き合っていた。
かすみが妊娠、それでも関係を続けている小高と明奈。香水の匂いでバレていた。二人に別れるように忠告、爽が生まれ平穏なときがやって来たが、長くは続かなかった。…
疑い続けたかすみ、家に居るのが苦痛になった小高。飲み歩くようになり明奈と再会、ずっと愛していたと言われ関係復活。
また香水の匂い、かすみに泣きつかれ、明奈のことを諦めた小高だったが。…こんどは明奈が妊娠、瑠衣が生まれた。嫌がらせの電話が来るようになり、精神的に追い詰められていくかすみ。
小高は、かすみと爽のために生きることを誓うが、病に倒れ入院。さらなる追い打ち、明奈からDNA鑑定書が送られ、もう二度と家に帰れなくなった小高。
明奈が引き取るかたちになったが、小高は働けず、瑠衣に暴力で八つ当たりの日々が続く。
苦痛に耐え成長した瑠衣は、明奈を階段から突き落とした。このとき明奈は失明した。…
瑠衣と明奈の真実を知るのは泉川だけ。真実は永遠に闇の中なのか?
51話 一筋の光が…
母親・明奈に花瓶で殴りかかる瑠衣。爽がすぐに止めた。
「離せよ!この女が生きてる限り、私の地獄は終わらないんだよ」わめく瑠衣。
明奈は、泉川と通じて瑠衣のことを監視していたと言う。「先生にお願いしたの…もう一人の私を作ってって。」
明奈と瑠衣、母娘と関係を持ち二人を治療した医師・泉川。瑠衣の願いを叶えると見せかけて、明奈の犬になっていたのだ。
信頼していた泉川に騙されていたことに、ショックを受けた瑠衣。
ふたたび明奈に殴りかかるが、こんどはかすみが止めた。「二人とも行きなさい。」かすみの言葉を信じ、爽が瑠衣を外へ連れ出した。
ずっと、うなだれたままの小高、言葉が出ない。それを代弁するかのように、かすみに話す明奈。
病に侵され入院した小高、退院後明奈と暮らすようになるが、仕事できるカラダではなかった。
入院費用や生活費を稼いでいたのは瑠衣、売春させられていた。小高も知っていたという。
この事実に決心がついたかすみ。「その人もう要らないからあげる…二人仲良く地獄でお幸せに…」
夜の公園、爽と瑠衣。行き場のない怒りをぶつけ合う、本気で取っ組み合いの喧嘩に。しばらくすると落ち着いた二人、涙する瑠衣を抱きしめる爽。少しわかり会えたような異母姉妹である。
そこへ警察が、どうやら通報されたようだ。警察署で事情聴取された二人、一真と秋山が迎えにやって来た。
秋山とタクシー、「爽に助けられた、…お兄ちゃん、やっぱ痛い…」やさしく頭を撫でられる瑠衣。本当の兄妹のようである。
52話 幸せへの第一歩
かすみが帰り、二人だけになると。小高が口を開いた「気はすんだか…かすみも爽も瑠衣も、俺の前で傷付けて、…満足したか。」
言い返す明奈、「好きで生んだ子じゃないわ。」…そこへ小高の薬を持って、泉川が現れた。
瑠衣に居場所を教えたことをなじる明奈、小高は疲れ果て部屋へ戻った。
瑠衣を連れて店に戻った秋山、そして瑠衣から「すいませんでした…」謝罪の言葉に驚く若菜。
そのまま外出するとメモを残し、泉川のところへ向かった瑠衣。
明奈と通じている先生とは一緒にいられない、生きる意味を教えてくれたことには感謝している。「もう先生にはなにも教えないよ。…バイバイ」
爽と一真、かすみがいる自宅に帰った。
すっかりやつれた表情のかすみ、「明日…離婚届出してくる。」と伝え、これまで爽を苦しめて来たことを謝罪した。爽も瑠衣も幸せになって欲しいと願うのであった。
一人になりたいと言うかすみの希望で、二人は爽の行きつけのBar「チートン」へ。
少し酔った一真、埠頭で爽を思わず抱きしめる「俺にやり直すチャンスをくれないか?」
泉川のもとを去った瑠衣、ビルの屋上でこれまでの人生を振り返り涙する。そこへ秋山からの電話、話があるから早く帰って来いと。
いま伝えてと欲しいと言うと、「俺さ、…この店を畳んでイタリアに行こうと思うんだ。…おまえも一緒に来ないか?」
瑠衣にも新たな希望が見えだした。…
爽は一真とやり直す、瑠衣は大好きなお兄ちゃん秋山のもとへですね。
53話 それぞれの思いと別れ
爽にやり直したいと自分の思いを伝えた一真だが。…
拘置所での面会、自殺した元妻・弥生の弟・睦月に、自分の罪を懺悔するかのように涙、別れを告げた。
秋山は瑠衣とイタリアへ行くことを若菜に伝えると。…「爽を連れて行かないで、なぜ瑠衣なの?」
爽と瑠衣は異母姉妹、二人の因縁は一生消えることはない。爽は、一真に愛されているからとだけ応えた秋山。
休日、元妻・美和子と息子の蛍太のもとへ。元気そうに仕事している美和子を見て安心した秋山、「ママを守ってあげてほしい」と蛍太に伝えた。
「秋山は爽から離れることが愛だと信じている」若菜に言われる爽。
母・かすみに無理やり別れさせられ、高校卒業後イタリアへ旅立った秋山を思い出した。
一真からの告白、また去って行く秋山。
2つの愛、爽はどちらかを選択するのでしょうか?…
54話 初めて結ばれた二人
36歳になった今でも思い出す、高校の授業風景の一コマ。「鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」…
走馬灯のように流れる秋山との高校時代、思わず涙して電話、「あのさ…デートしない?」
箱根へのバイク旅行、子どものようにはしゃぐ二人「秋山ってさぁ…王子様みたいだよね。」
途中土砂降りに遭い、予定変更温泉へ。客のいない温泉、壁を隔てて大声で呼び合う二人、先に部屋に戻った爽、ビールを飲み始めた。
「おい…なに自分だけ飲んでんだ…」爽はドキドキしながら「じゃぁー今日は泊まって行こう」と誘う。
ゲームしながら酔いが回り、ろれつが回らない秋山。
瑠衣を連れてイタリアに行くと告げようするが、言わせたくない爽。唇を重ね合い「私と…したい?」
秋山がイタリアに行った10年以上前も同じだったが。…
爽と秋山は、初めて結ばれた。「バイバイ…秋山…」
そして、2年後。
お墓で手を合わせる爽、そばには子どもを抱っこしている一真、そして母・かすみ。
誰かが亡くなり、新たな生命が生まれた。…秋山の子どもか?
- 巻…分冊版50話・51話・52話・53話・54話
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55話 二人の妊娠
父・小高雅人が亡くなった。
白いゼラニウムが供えられていた、明奈からだ。花言葉は「私はあなたの愛を信じない」。
2年前に遡る。
秋山と瑠衣がイタリアへ飛び立つ日。
空港ターミナル、トイレへ立った瑠衣。そのまま一枚のメモを残して消え去った。「お兄ちゃんのお荷物になりたくないから…」
復縁を望む一真に「心だけじゃない…秋山が全部欲しかった」と告白した爽。申し出を断った。
イタリアに到着した秋山も、爽と同じ気持ちだとイタリア語で伝える。翻訳すると「あなたはずっと私の心の中にいます」
秋山が旅立った2ヶ月後、爽は産婦人科に来ていた。
医師から妊娠を告げられ、出産する意思を伝える。
そして同じ頃、瑠衣も妊娠していた。妊娠できない身体ではなかったのだ。相手は遊びで寝た男、もちろん産まないと医師に伝えた。
そして現在。
大学病院の集中治療室、寝たきりになっているのは瑠衣。
秋山という一人の男をめぐる異母姉妹の光と影。いったい、何があったのか?…
56話 流産した爽、出産した瑠衣
瑠衣の様子を見て立ち去る爽と一真。それを影から見ている一人の男、秋山か?
2年前に遡る。
かすみから、爽とお腹の子を、母親として支えると言われ涙した爽。
ダボ服、スニーカースタイルで出社、「いよいよ女捨てたか」同僚・守屋にツッコまれる。妊娠していることを告白、若菜にも伝えた。
母・かすみと買い物に出かけた日。昼食時、お腹の異変を感じトイレへ駆け込んだ。
なかなか戻らない爽を心配してトイレに向かったかすみ、両手を真っ赤に染めて呆然と立ちすくむ爽の姿が。流産したのだ。
会社を休みしばらく落ち込んでいた爽、気晴らしに街へ、すると瑠衣がいた。
イタリアには行かず、見知らぬ男と寝て妊娠してしまったが、産むつもりはないと爽に告げた。
驚いた爽は、秋山の子を妊娠したが流産したと話す。さらに、流産しやすい体質だと医者から注意されていたと言う。
流産したことを悔やむ爽、子どもは産むべきだと主張する。「子どもを愛せないから産まない!堕ろす!」と反論する瑠衣。この日は平行線を辿った。
それから数ヶ月後、お腹が大きくなった瑠衣。
母性が目覚めたらしい、産むことを決心、爽へ伝える。秋山には教えないことを条件に。
食事をしながら子どもの名前を考える二人の異母姉妹、「葵衣」に決定した。
最終場面、赤ちゃんを抱っこしている爽「ママだよ~葵衣」優しくあやす母親の声…
瑠衣の子どもを育てる爽、集中治療室の瑠衣、出産までに何があったのか?
57話 交通事故に遭った瑠衣
「子供を産んだら赤ちゃんと一緒にしばらくここにいなさい」爽の母・かすみの言葉に驚く瑠衣。
爽も、傷つけられた瑠衣を守るのが私たち家族の使命だからと。一度は殺そうとした女たちがなぜ?戸惑いながらも受け入れることにした瑠衣、無事出産できた。
泉川は明奈のもとを訪ね、小高家の墓参りに来ていた。
早すぎた小高の死を不審に思っていた明奈、泉川が処方していた薬はただのビタミン剤だったことを調べた。
「先生、全部知ってるのよ」不敵な笑みを浮かべながら、泉川の飲み物に毒薬を混ぜる。
飲み物を口にした途端、吐血しながら倒れた泉川、一度は愛した女に殺された。
葵衣を出産してから、育児をしようとはしなかった瑠衣。しかし、かすみと爽は一切責めずに瑠衣を見守る。
ある日、葵衣をベビーカーに乗せて公園に散歩に出た瑠衣、ベンチには明奈の姿が。母親になった瑠衣、生まれて初めて母・明奈と向き合って話をしたら、心がなんだか軽くなった。
少しだけ心が晴れた気分になり、家路につく瑠衣。…
交差点、信号が青に変わりベビーカーを押しながら横断歩道を渡っている。そこへ突然車が突っ込んでくる!咄嗟の判断でベビーカーを投げ出した。
瑠衣の帰りを心配して迎えに出ていた爽、事故現場に遭遇。響き渡る悲鳴の中、倒れている瑠衣を発見。
キャーと叫びながら駆け寄る爽に「葵衣を守って…」涙が頬を伝い、走馬灯のように流れるさまざまな思い。…「お兄ちゃん、悲しまないで…」
58話 爽への秋山と一真の怒り
イタリアにいる秋山へ連絡した爽。
瑠衣が交通事故に遭ったこと、出産したこと、爽と母・かすみで葵衣を育てていること…
動揺する秋山、帰国する飛行機の中で嘔吐が止まらない。
病院に着いた秋山は瑠衣の病室にいた。あとからやって来た爽にかみついた。
「なぜ教えてくれなかった!葵衣は誰の子なんだ?!…」「秋山を心配させたくなかったから…」瑠衣の兄と姉にあたる秋山と爽、そして元恋人同士の二人、言い合いに!看護師に注意され屋上へ。
少し冷静になった二人だが、秋山の怒りは収まらない。瑠衣が目覚めるまで日本にいると言い残し別れた。
葵衣を抱いて一真と会った爽、本当の母親のようだと言われる。
心の中を打ち明けたくなった爽、瑠衣と自分の間にあった出来事、流産したこと。…涙ながらに話す。「中絶しようとしていた瑠衣を説得、子どもを生んでくれと頼んだのは私。…」
バカ正直な爽に怒る一真「何でそんなこと言うんだよ!そんなこと聞きたくもなかった!…」
そこへ秋山からの電話、「瑠衣の意識が戻った!」と、そのまま病院へ。
葵衣を見て涙する瑠衣。爽と瑠衣の異母姉妹、憎み合っていたことが嘘のようだった。
この光景を見て安心した秋山に、「行っていいよ!お兄ちゃん…」声をかけた瑠衣。もう二度と歩けない身体になってしまった。…
59話 異母姉妹、爽と瑠衣の決裂!
子どもを産んで歩けない身体になって、他人に酷いことをして来たと反省する瑠衣。
秋山の元妻・美和子に謝罪したいと、秋山に申し出た。葵衣も連れて行った。
数々の嫌がらせ、結果的に蛍太から父親を奪ったことを謝罪するが、美和子は気にしていないと言う。もう過去のこと、今は新しい幸せがあるからと笑顔で接する。
「お名前は?」と聞かれた瑠衣、「葵衣(あおい)です。」と応える。葵衣を抱っこしていると、蛍太が嬉しそう~妹だと思ったようだ。
帰り際「日本に帰ってくるから。…」「これ以上、小高家の世話になる訳にはいかない。…」と言う秋山に、その通りだと頷く(うなずく)瑠衣。翌日、爽に伝えることになった。
瑠衣の突然の申し出に困惑する爽。
「秋山が瑠衣と葵衣の面倒を見ながら、仕事するのは無理だ」と反論する。
引き下がろうとしない爽に「あなたの家にいると息が詰まるのよ!」ダメ出しした瑠衣。
退院するまで面倒を見てもらうことになった。秋山は病室の外にいた。
葵衣の母親だと錯覚している爽。秋山の子どもを流産、もう子どもを産める身体ではない。このまま葵衣を奪われ、秋山も瑠衣に奪われたら。…良くない考えが頭を過った。
家に帰ると一真が夕食の準備をしている。ちょっと散歩に出ると言い残した爽。
「今日はお散歩じゃないの、ママと遠くにお出掛けでちゅよ。」…爽は何をするつもりなのか?
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【ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~】13巻
60話 爽の心の叫び!応えた秋山
葵衣を連れて家を出た日、ビジネスホテルに泊った爽 。
そこは秋山との思い出の場所。そして会社を辞めると編集長に電話した。
翌日、守屋は編集長から呼ばれるが、何も知っているはずはなく。若菜に連絡するが何も知るはずもなかった。
爽の母・かすみから会社へ連絡が入り、事情を知ることとなったが。…最悪のことを想定したかすみと一真、秋山と連絡をとった。
秋山は、病室を出ていく爽のようすが変だと思っていた。瑠衣の話から、爽と小高家の好意を拒絶したことを知った。
小高家を訪れた秋山に、泣きながら謝る爽の母・かすみ。「大丈夫ですから…」と慰めながら、秋山には爽の行きそうな場所に心当たりがあった。
爽と葵衣は海岸にいた。
「かわいいかくれんぼ」を口ずさみながら、秋山が来てくれるのを待っていたのだ。
「ば~か…」いつも正義の味方だった秋山登場!抱きしめられ涙が止まらない爽、もう離せないでしょうね。
カバーに初めて「笑顔の爽」いよいよクライマックスか!?
61話 泉川は生きていた!瑠衣の存在に怯える秋山と爽
泣きたいときはここに来ていた爽。ここは江ノ島海岸。
一真と爽の母・かすみもやって来た。葵衣を取り上げられると思い、二人を拒絶するが。…母・かすみを信じ家に連れ帰ってもらった。
秋山と二人で話をする爽。これまでの胸の内を吐き出す。
秋山の子どもをダメにしたことで、瑠衣が産んだ葵衣を育てることが嬉しかった。
瑠衣の存在によって、自分の人生がメチャクチャにされたから、子どもぐらいもらってもイイと思っていた。
瑠衣が事故に遭って、死んで欲しいとは思わなかったが。…目覚めた瑠衣は母親の顔をしていた。悔しいが自分は母親ではないと悟った爽。
そして、秋山は義兄として、瑠衣と葵衣を選んだ。何もかも上手くいかない自分が嫌になり、葵衣を連れ出した。泣きながら、自分が事故で死ねば良かったと言う。
ここから、これまでの人生を回想する二人。母も自分も結婚で人生が狂ったと。
結婚してから秋山のことは忘れた。一真の子どもが欲しかったが、瑠衣に一真を取られ。…仕事で秋山と再会したことで、過去の好きだという強い思いが蘇る。良くも悪くも瑠衣の存在だった。
「おまえは特別な存在だったが、高校のときは自分の心を裏切った」と言う秋山。
二人寄り添い「私のこと好き?」「好きじゃない、愛している!」と照れる秋山だが、ゴールはまだ見えない。
「爽に葵衣を取り上げられた。」怒りのような感情が湧き出てきた瑠衣、これまで拒絶していたリハビリを始めた。葵衣を取り返すと。
夫・雅人を亡くし、瑠衣のことを思い出す明奈。
そこへ泉川が現れた。死んではいなかった!薬が致死量に届かないように細工していたのだ。
母娘を愛した泉川、裏切られたことで激情、明奈を犯そうと襲いかかる。跳ねのけて「本当に気持ち悪い男」と詰る(なじる)明奈。
瑠衣が母親になったと聞かされたが、それ以上は聞けなかった。
「おまえが存在することで、周りの人間の人生を破壊する悪魔め!死ね」
明奈は、首を締めて殺された。110番する泉川「殺しました」…
明奈の死が瑠衣に及ぼす影響は?悪魔の娘は、やはり悪魔なのか?
62話 瑠衣は謝罪、秋山から自立へ
泉川が明奈を殺し自首したことが、ニュースで流れた。
瑠衣は誰とも会うことを拒絶、1ヶ月後無断で病院から姿を消した。秋山に手紙だけ残して。
爽と一真、二人だけで話せる時間がもてた。
父を恨み母を嫌い家を出た一真、実家に帰ることにしたと言う。爽と母・かすみを見ていて、家族と本気で向き合う決心をした。葵衣を連れ去るなんて酷いことをしたと反省する爽に、ちゃんと母親の代わりをしていたとフォローする一真。
瑠衣に会いたいと言う爽を、ある場所へ連れて行く。
実は、瑠衣から爽を連れて来て欲しいと頼まれていたのだ。葵衣を返してもらう前に、爽に返さなければいけないものがあると言われていた。
着いた場所は教会、瑠衣と秋山が待っていた。
お兄ちゃんを独り占めするため、爽を傷つけ苦しめたことを謝罪する。これまでお兄ちゃんに守られてきたが、自分の人生は自分で歩いて行くと決心した瑠衣。爽に肩を借り、松葉杖で必死に歩く。
マリア像の前で懺悔、涙を流す。「おかあさん!」母親・明奈に別れを告げ、新しい命を授かったことに感謝。
「お兄ちゃん!」「お姉ちゃん!」と呼びながら、抱き合いながら涙する3人だった。…
いよいよ!ハッピーエンドでクライマックスでしょうかね?
63話 みんな幸せ!
作者の丘上あいさんは、みんなを幸せにしようと書いた最終回。
一年後、それぞれ新しい人生に向けて歩き出した。
爽と秋山は正式に結婚、花屋を開業した。
葵衣の育児に日々奮闘中の瑠衣、在宅で勤務する。今日も爽がおかずを持ってやって来た、優しくありがとうと言えるようになった。
一真は苦しめた妻・弥生の墓を訪れた。結といる弥生の弟・睦月に自分の息子・駿を託した。
爽の母かすみは、ボランティアで知り合った男性に恋をした。
爽の親友・若菜は、爽の同期・守屋と付き合っている。
秋山の前妻・美和子と蛍太には、父親のような親しい男ができた。
爽が「あなたへ」というタイトルで雑誌に記事を書いています。興味のある方は、ぜひご覧になって見てください。
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