第114話 水無瀬ストーカー復活!藍子ホストにハマる
ボーイから「2時間3,000円飲み放題」システムの説明を受ける藍子。
1人あたり10分交代で接客、一番気に入ったホストを送り指名(帰りのエレベーター前まで見送るホスト)できる。
初めてのホストクラブにドキドキ、写真を見ながらイケメン風の3人のホストを選ぶ。送り指名には、キャッチで声をかけてきたホストの「亜蘭」を指名した。
最初に現れたナスビのような顔の男に失望、2番目は横顔のぶくん似の「レオ」に心が踊り出す。3番目は本命「亜蘭」が登場。
「亜蘭」は藍子に親しげに接近、それに嫉妬した風の「レオ」、自分はモテていると勘違いしている藍子。
暢を思い出しながら、次第にホストの罠にハマって行くのでした。…
暢のアシスタントして働く梢。引越しと保育園の転園のため休みをとっていた。
引越し先が水無瀬にバレるのを恐れ警察に相談したと、暢へLINEを送る。
突然、警察が来たことに驚く水無瀬、ストーカー行為への厳重注意をされた。
警察が帰った後、「せっかく、きれいに諦めようと思っていたのに…警察かよ!犯罪者扱いかよ!」梢を逆恨み、暢への嫉妬心に火が付いた。
カッターを手に梢の写真をザクッザクッ!と切り刻み出した水無瀬。ストーカー男が復活した!過激な行動に走る予感が…
第115話 藍子メロメロ、梢勘違い
送り指名に選んだ亜蘭「俺ら絶対、相性いいよね…」耳元で囁かれ興奮状態の藍子。
連絡先を交換、あっという間に120分が経ち帰る時間に。他のホストの名刺をバッグに入れようとした瞬間、手首をつかまれ、「俺のだけでイイでしょ!姫…」真顔で迫られた。
そのまま手を握られエレベーターへ。別れ際、ドアが閉まる直前「藍子ちゃん!俺、久しぶりに恋しちゃっ…」
亜蘭の営業トークにもうメロメロ~藍子のホスト通いが始まる。
引越しが落ち着き、暢のオフィスに出社した梢。
「法人化するので、これからは正社員として俺のそばにいてくれませんか?」
プロポーズだと勘違いした梢、真っ赤になりながら、「カフェのお仕事を休職しているし…」「仕事のパートナーとして…」と言いかえた暢。
ふと茉拓のことを思い出し、複雑な心境になる梢でした。
第116話 暴走する水無瀬
正社員の件をカフェの店長に話した梢。
「カフェのことは気にせず、より良い条件で仕事した方が良い。」と言われ決心したが。…
友だちとして梢を見ていた奥さん、この話に泣き出した。親切にしてもらった梢も思わずもらい泣き、近所にできたハンバーガー屋さんで再会を約束、別れた。
閉店後、家路につく二人。それを見ていた水無瀬。
二人が見えなくなると、ドアをハンマーで打ち破り店に侵入。出入り禁止になっていたのだ。
梢との思い出に浸る水無瀬、すぐに梢の手がかりがないか?物色し始めた。
すると、机の上に残された一枚のメモ。梢の住所が書かれていた。梢とのつながりを信じ大喜びの水無瀬、写メを撮った。
そこへ忘れ物を取りに戻った奥さん。ドアが破壊され、店内の水無瀬に驚く!
「葵、これは犯罪だよ」「うるさい!!」と怒鳴り、聞く耳を持たない水無瀬。
「変な気起こさないで!!」腕を掴んで必死に説得しようとする奥さん。
腕を振りほどき逃げようとする水無瀬、入り口の階段から奥さんを突き落とした。…
とうとう犯罪者になった水無瀬、梢への家に向かう。再び危険に晒される梢、暢を呼べるのか?…
第117話 水無瀬逃亡!梢を拉致か?
水無瀬は逃げた!
救急車を呼んだのは店長、帰らぬ奥さんを心配して店に戻った。
病院で丸一日眠り続け目覚めた奥さん、「梢さんと警察に連絡して!」
17時に梢が帰宅、19時半見知らぬ番号から暢に電話、梢の保育園からだった。梢がまだ来ていない、連絡も取れないと知らされた暢。
慌てて、友人のたみくんへ電話「たっくんを保育園に迎えに行くから、力を貸してくれ!」「梢さんに何も変わったことはなかった…」「また明日…」。
話しながら、過去の嫌な記憶が頭を過ぎった。茉拓も「また明日…」と言って事故に遭ったのだ。
動揺して階段から落ちた暢、「落ち着け!大丈夫だから。たっくんを守れるのはお前だけなんだから!」
たみくんから励まされ、我に返った暢。急いで保育園へ向かう。…
水無瀬、梢を拉致、誘拐か?
第118話 藍子は追い出された、梢は山奥の小屋に!
亜蘭からの毎日の電話に心踊る藍子。
妹の萌子の店で働いているが、向いてないし~と愚痴りながら、店の前で亜蘭と話す藍子。それを睨む萌子。
相変わらず客に悪態をつく藍子、それをニコニコしながら喜ぶお客がいる。
乳首を強くつねられたことに感激、萌子に辞めさせないでと頼むが。「うちはそういうお店じゃない!」と一喝、藍子とともに放り出された。
一週間以内に荷物を取りに来なかったら燃やすからと言われ、「妹なのに酷いよ…」
「もう誰も助けてくれないから、自分の力で立て直せ!」とダメ出しする萌子に、まったく反省するようすもない藍子。
脳天気にも亜蘭のお店に向かった。
たっくんを迎えに行った暢 、たみくん、梢が働いていたカフェで警察の到着を待っていた。
「GPS位置情報を特定してくれれば、…」警察に期待する暢。
水無瀬の母親に電話、事情を説明、心当たりを探してほしいと頼む店長。
とある山奥の小屋で、梢は縛られていた。
何度も鳴る梢のスマホ、暢からの着信だ。「やっぱり好きなんだ~」高笑いするストーカー水無瀬。梢をどうするのか?
警察が先か?はたまた予想もしない惨劇が待っているのか?
第119話 山小屋特定!藍子カラダが疼き出す
カフェの店長の話に動揺しながら、息子の部屋に入った水無瀬の母親。
壁に貼られた梢の写真を見て謝る。
パソコンを開こうとするが、パスワードがわからず、店長に電話。
奥さんから、梢の誕生日「0213」ではないかと?するとログイン、検索履歴から貸し別荘のネット予約のページを発見。
昔、家族旅行で行ったことのある山小屋だった。
いても立ってもいられない暢、「もう二度と失いたくない…好きになった人を!…」たみくんに気持ちを吐き出す。
ここから2時間ぐらいかかる山小屋、一緒に車で向かう。
店には行かず、ネットカフェで亜蘭を待つ藍子。
何度もLINEを送るが、未読スルー?既読にならない。
他の女と飲んでることに苛立ち始める藍子。さらに隣の部屋から聞こえてくる喘ぎ声に、カラダが疼き出す。
「最近、セックスしてないな~」と、過去の男を振り返る肉食系女。
そこへ亜蘭からのLINE「今日の売上5万足りないから、シャンパン1本だけお願い!あとで返すから。」…藍子、心もカラダも止まらない。
暢を恋敵(こいがたき)と位置付ける水無瀬、何をするのか?心配だ…
第120話 ホストの罠にハマった藍子
亜蘭に呼び出されて店へ向かった藍子。
入り口で大勢のホストに歓迎され、また来たことを後悔しながら、亜蘭を指名。
すぐに亜蘭がやって来た、藍子が選んだネクタイをしている。「ありがとう!うれしいよ。」キラキラした瞳で見つめられ、もうドキドキの藍子。
頭をなでなでされ、決めゼリフは「店が終わったら藍子に脱がせて欲しい。…」亜蘭は次の指名客のもとへ。
イライラしていると、横顔のぶくん似のレオがやって来た。
送り指名されなかったことを愚痴りながら、甘い声で「僕を指名して欲しいな~」と藍子の腰に手を回すレオ。
セックスの快感を思い出し、このまま抱かれたいと思った藍子。レオも次の指名客のもとへ。
またイライラしていると、ナスのようなお顔の野菜男が登場。
帰りたくなるが、「藍子は特別な女!」亜蘭からのメッセージを伝えられると、亜蘭のためにシャンパンを入れたくなる藍子。
「一番安いのでいくら?」ホストたちの罠に飲み込まれていく。
山小屋に到着した暢とたみくん。
入り口から強行突破しようとする暢に、落ち着かせようとするたみくん。
裏口からバットを持って侵入する二人。…
果たして、梢と水無瀬は中にいるのか?
第121話 亜蘭とレオに貪られる藍子
シャンパンを入れることになった藍子。すべて亜蘭とレオの作戦である。
開店前、レオと亜蘭の会話。レオ「亜蘭に乗り換えたい客を譲るから。」交換条件として亜蘭「藍子をグチャグチャにしてイイよ。」
そして、初めてのシャンパンコール。大勢のホストたちに囲まれ、興奮している藍子。
亜蘭に腰を抱かれ、頭を撫でられ、耳元に「ここから離れないよ…」モー真っ赤っか。…
そこへ隣のメンヘラ風の女、腕にはリストカットの痕。亜蘭へのシャンパンコールで割り込む、「亜蘭に安い酒を飲ませるな!」
自分の男に手を出されたと勘違いの藍子、高い酒を注文し始める。
これも作戦だったのか?
「会計28万6000円」青ざめる藍子。
5万しか持っていない、亜蘭に小声で「あとで返すから。」って言ったよね。確認できた藍子、仕方なくカード5回払い。
「今日はありがとう!嬉しかったよ。」亜蘭の声が耳に入らない藍子、ショックだった。
店外まで見送られると、抱擁されて熱い口づけ。また真っ赤になる藍子、「続きは後で、…」亜蘭の言葉を信じている。
エレベーターに乗り込んだ亜蘭、ハンカチで口元を吹きながら囁く「どれだけカネになるかな~」
第122話 梢を犯そうとする水無瀬
突入しようと、窓から中の様子を伺う暢とたみくん。
梢のバッグを発見、中にいることを確信。たみくんは入り口に、暢は裏へまわった。
梢と暢からストーカー扱いされたことを逆恨み、梢を誘拐してしまった水無瀬。
最初は梢を殺すつもりで、スタンガンで気絶させ縛ったが。…ベットで眠る美しい梢の姿を眺めていると、支配したいという欲望が目を覚ます。
興奮しながら自分の服を脱ぎ捨て、梢の服を脱がそうとボタンを一つずつ外していく。
そこへ車の音が。慌てて服を着た水無瀬、入り口へ向かう。
人の気配を感じ、ドアを開けるとバットを持って震えるたみくんの姿。襲いかかり、スタンガンで気絶させた。…一人になった暢、梢を救出できるのか?
そろそろ警察が到着、水無瀬は逮捕でしょうかね?
第123話 藍子、レオにヤラれて快感が止まらない!
亜蘭の言葉を信じてコンビニで待機する藍子だが。…
亜蘭は、自分のエース(ホストにとって自分の売り上げに一番貢献してくれるお客様)ミヤビの家へアフターへ。
あっさりドタキャンされて、路上でやけ酒中の藍子。「28万も使ってキスしかしてくれない亜蘭なんて最低!~」と叫んでいる。
そこを通りかかったレオ、アフターを予定していた客の娘が熱を出し暇だった。
藍子の後ろ姿に欲情、飲み直そうと藍子を家に誘った。
慰めてくれるレオの優しさを勘違い、簡単にカラダを許してしまった。いつものパターンですね(笑)
暢似のイケメン・レオのベッドテクニックの凄さに、もう快感が止まらない藍子、しっかりとホストたちの罠にハメられた。……
お金がない藍子、ホストクラブに通うには、風俗堕ち?売られるのかな?
第124話 「ぶっ殺す!」暢ブチギレ!
スタンガンで気絶させられ、縛られているたみくん、ベットには、半裸にされた梢。
入り口のドア付近で身構える水無瀬、入り口の外にはバッドを持った暢。
説特しようと水無瀬に話しかける「もうすぐ警察が来るから、逃げられない。自主してほしい。」「君は本当は悪い人じゃないんだ、…」
ふと我に返った水無瀬、自主すると暢に伝えようとした瞬間、目を覚ましたたみくんが暴れだした。
「暢、助けてー!梢さんは服を脱がされている!」
この声にブチギレた暢、バットで窓ガラスを叩き割り中へ突入。
半裸にされた梢、愛する人が犯されそうになった。…「警察が来る前に、お前をぶっ殺すー!」
驚いた水無瀬、スタンガンを持って身構える。…二人はこのまま戦うのか?
第125話 水無瀬は逮捕、愛を語る暢
暢がバッドで殴りかかろうとした瞬間、パトカーのサイレンの音が!警察が来た。
ドアを開け外へ出た水無瀬、走って逃げるがあっという間に逮捕、警官に手錠をかけられた。
病院に運ばれた梢は眠ったまま、心配そうに付きそう暢。
スタンガンで気絶させられた後、睡眠薬を飲まされたのだ。悪意に満ちた水無瀬の計画的な犯行に憤る。
そこへ警察の事情聴取を終えたたみくんがやって来て、暴行された形跡はなく未遂だったと報告する。
安心した暢に「告白するのか?」と問うと。…「今は彼女をサポート、梢さんとたっくんを愛していることに変わりはない。…」
真剣に語る暢に、ほんわかしたたみくん、しっかりと口止めされたが。…二人に背を向け寝ていた梢、実は聞こえていた。頬が熱く真っ赤に染まって行く。
暢と梢の間の障害はなくなった、ハッピーエンドへ突き進むのか!?
第126話 あばずれ女「藍子」
レオのベッドテクニックにすっかりハマった藍子。一晩に3回してもらった、相変わらずの肉食女である。
すっかり疲れ果てたレオ、朝はいつも通り寝ていた。隣にいる藍子が目覚めると、「藍子、俺は寝ているから好きにしてイイよ。」と言われ、レオの彼女になった気分の勘違い女・藍子。
シャワーを浴びてから、部屋の探索を始める。レオに女はいるのだろうか?歯ブラシはひとつ、化粧品は?イヤリングは?…なかった。
どうやら女はいないと判断した藍子、目覚めたレオに告白する「ちゃんと付き合いたい…」。和正、龍志、こんどはレオ、セックスが良ければ誰でもイイあばずれ女である。
さり気なく「イイよ!」と応えるレオ。「ホストという仕事をわかってくれるなら、彼女になってよ藍子」…ホストの怖さをまだ知らない。
第127話 水無瀬は懲役5年
梢を拉致誘拐して警察に逮捕された「水無瀬 葵」、刑務所に服役している。
カフェへ不法侵入、室内を物色、奥さんを階段から突き落とした。梢にストーカー行為、誘拐、睡眠薬を飲ませわいせつな行為をした。たみくん(久民浩平)にケガをさせるなど、多くの罪を犯し懲役5年の判決となった。
しばらくしてから、面会に行った暢。反省し謝罪する水無瀬に、やさしく語りかけた。「和正と離婚するまで、梢さんとたっくんを支えた水無瀬君はイイ人だよ。…」
この言葉に思わず涙、自分が犯した罪の重さを思い知った水無瀬だった。
相思相愛にもかかわらず、相手を思いやるあまり、愛に発展させようとしない暢と梢。
そんな二人の職場に、突然の訪問者が?
- タイトル:【サレタガワのブルー】
- 作者:セモトちか
- 出版社:集英社
- 発売日:2018年12月
暢は在宅ワーカー兼主夫、妻・藍子、会社員。優しい暢を騙しながら、上司の和正と不倫している肉食女。暢と和正の妻・梢に不倫がバレ始まるバトル。
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