【恋は雨上がりのように】一覧表 | ||||
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1巻 | 2巻 | 3巻 | 4巻 | 5巻 |
6巻 | 7巻 | 8巻 | 9巻 | 10巻 |
【恋は雨上がりのように】
- タイトル:【恋は雨上がりのように】
- 作者:眉月 じゅん(まゆづき じゅん)
- 掲載雑誌:ビッグコミックスピリッツ
- 発行元:小学館
- 配信開始日:2015年1月
橘あきら17歳、1年のときケガをして陸上部を退部。雨宿りに入ったcafeレストラン・ガーデンで店長・近藤の優しさに触れ、彼のことが好きになる。
JKから好かれる中年オジさんの戸惑う姿にほのぼの。高校生の切なくて甘酸っぱい青春物語。純粋な真っ直ぐさに心が洗われる。
【ポイント】
若い女性から好かれる中年オジさんの戸惑う姿に好感が持てる作品。高校生の切なくて甘酸っぱい恋と青春の物語。純粋な真っ直ぐさに心が洗われるような気持ちになります。
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画像:https://youtu.be/3FvIUcLGOsI
- 橘 あきら(たちばな あきら)…17歳高校2年生・長身でスレンダーな女の子。店長に憧れ「cafeレストラン・ガーデン」でバイト中。
- 近藤 正己(こんどう まさみ)…45歳、ファミレス「cafeレストラン・ガーデン」店長6年目。さえない中年オジさん。
- 久保 佳代子(くぼ かよこ)…「cafeレストラン・ガーデン」店長を叱る、別名・裏の店長。
- 吉澤 タカシ(よしざわ たかし)…橘に気がある同級生、「cafeレストラン・ガーデン」厨房でバイト。
- 西田 ユイ(にしだ ゆい)…明るい高校生、「cafeレストラン・ガーデン」バイト。
- 加瀬 亮介(かせ りょうすけ)…大学生、女癖が悪い。「cafeレストラン・ガーデン」厨房でバイト。
- 喜屋武 はるか(きゃん はるか)…橘の親友。中学時代から同じ陸上部に所属、同じ高校の同級生。
- 丘嶋 勇斗(おかじま ゆうと)…店長の子ども、小学生。両親は離婚、母と一緒に暮らす。
- 九条 ちひろ(くじょう ちひろ)…店長の大学時代の旧友。人気作家である。
- 石井(いしい)…橘の陸上部の後輩。
- 喜屋武 翔太(きやん しょうた)…はるかの弟、15歳中学3年生。姉をお前と呼ぶ。風(ふう)と空(くう)という双子の妹がいる。
- 加瀬 珠子(かせ たまこ)…弟・亮介思いの優しい姉、血縁関係はない。
- 倉田 みずき(くらた みずき)…南高(なんこう)一年生陸上部、橘に憧れている。中3のとき京都から転校、現在高1、新人戦200メートルの記録保持者。
- 丘嶋 みどり(おかじま みどり)…勇斗くんの母親で、店長・近藤の元妻。電車で橘に編み物を教えた陽気な女性。
- ともえ…あきらの叔母、34歳。母の妹。
- 山本(やまもと)…サッカー部のイケメンキャプテン・3年、喜屋武が気になる。
- 町田 すい(まちだ すい)…17歳でデビューしたベストセラー作家。本名は町田翠(あきら)、九条ちひろを尊敬している。
6巻 (第41話~第48話)
「第41話 雨の日に傘を差し出す」
倉田に言われた言葉で目覚めた橘、ケガをしたシーンが蘇る。
今日は店長が本社に行ってるので、顔を合わすことはなかった。帰りの夜道、雨が降り出す。いつもは折りたたみの傘を持っているだが、今日は忘れた。
濡れながら歩いていると、後ろから傘を差し掛ける人が、店長だ。事務所で少し休んで乾かすことになった橘、店長がコーヒーを煎れてくれた。そしてズボンのポケットに入れた右手を開きミルクを差し出す。橘はブラックが飲めないのだ。
「店長は雨の日の私をいつも私を助けてくれる。」初めて出会った日のことを思い出す二人だった。…
店長が、忘れ物の傘を貸してくれた。
「第42話 マフラー」
翌日、店長に傘を返す橘。返さなくてイイのにと言われ、「誰かが傘を必要とするとき、ないと悲しいから。」心の優しい女の子だ。
ユイちゃんからクリスマスに向けてマフラーを編むと言われ、「あたしも編みたい!」毛糸選びに手芸店へ行く二人。
店長の好きな色はわからなかったが、「ロイヤルブルー」を選ぶ。晴れた空をイメージしたのだ。
好きになった理由を聞かれた橘。「落ち込んでるとき元気付けてくれた」と、応える顔がとてもうれしそう。
「第43話 店長の元奥さんに会った橘」
毛糸を買ってから、坂道を下っていく橘、毛糸を落としてしまう。下から練習中の喜屋武が、転がり落ちる毛糸を拾ってくれた。
マフラーを編むと言う橘、自身なさそうにしている。「誰でも編めるよ、教えてあげる。」励ます喜屋武に「ありがとう」と、礼を言う橘。久しぶりに話したようだ。
電車で本を見ながら編み始めた橘、「そこ違うよ。」隣の女性が教えてくれる。「初めての編み物で、プレゼント用です」と言うと、「オバサンも昔ヤッたことがある」ニコニコしながら話す女性、日吉駅で降りて電話をしている。「勇斗、今晩何食べたい?」
勇斗くんの母親、店長・近藤の別れた奥さんだった。
「第44話 ユイちゃんのマフラー」
事務所で休憩中の橘とユイちゃん。ユイちゃん、上手くいかないよ~と嘆きながら編み物をしていると、吉澤が入って来た。必死に隠すユイちゃん、「出てって」と、睨みつける橘。
結局、編み物してるのが吉澤にバレたユイちゃん。不器用だとまた嘆くと、編み物の達人を紹介すると言われる。連れて行かれた先は、吉澤のお婆ちゃんの家、惣菜屋さんだ。
自慢のコロッケを出され、話をする二人。「誰にあげるの?どんな人?ユイちゃんからもらったら嬉しいな~…」喋りが止まらない吉澤に、片思いだと微笑み返すユイちゃん。吉澤、悩殺され吹っ飛んだ。
「第45話 倉田の怒り」
一年前、初めて橘を見たシーンを思い返す倉田、ブッちぎりに早かった。
また、橘の走る姿が見たい倉田。風見高陸上部の関係者を探していると、中等部に喜屋武の弟・翔太がいること知り、問い詰める「なぜ?ヤメた?」。
アキレス腱のケガだと知った倉田、橘のバイト先へ駆け込む。「憧れていたのに、どうして走れへんのですか!」強い口調で詰め寄られた橘、「あんたにあたしの何がわかるの…」
「二年前、自分もアキレス腱断裂した」と傷口を見せる倉田、橘の心に火を点けた。
「第46話 橘のライバル」
翌日、倉田のことを喜屋武に尋ねる橘。
「中3のとき京都から転校、現在高1、新人戦200メートルの記録保持者、まだ橘の記録は抜かれてはいない。」
「cafeレストラン・ガーデン」お客さんが忘れ物をしたと、店長に報告する橘。以前走って追いかけケガしたことを思い出し「もう走らなくてイイんだよ。」店長に声を掛けられ、倉田の言葉を思い出す。「どうして走れへんのですか!」
「第47話 アキレス腱のケガからの復帰」
スポーツシューズ店、勇斗くんのスニーカーを買いに来ている店長、そこへ喜屋武がやって来る。
夏祭りで橘と一緒にいたことを思い出した喜屋武、じ~っと睨む。ゴミを見るような視線だと凹む店長に、話しかける。
陸上部なんでと、シューズのアドバイスをする喜屋武。「結婚されてるんですか?」バツイチだと言われる。店長は夏祭りで会ったことに気付いていないのか?
購入して先に出た喜屋武、店長と勇斗くん走って追って来る。「えっ!」恐怖にかられ逃げる喜屋武、さすがに陸上部。勇斗くんが何とか追いつき、落とし物だとキーホルダーを渡す。橘からもらったモノだ。
「アキレス腱をケガすると、前と同じように走れないのですか?」質問する店長に、「そんなことないですよ。」と、応える喜屋武。笑顔になる店長、うれしそうだ。
「第48話 まだ踏み出せない橘」
脚のケガは順調に回復している橘だが、まだ陸上に復帰する気はないらしい。
店長が本社に行く日、ファイルを忘れた。持って追いかける橘、走るが間に合わなかった。頭と身体に走るイメージが広がる。
11月のシフト希望を店長に出す橘。「バイトよりやりたいことに時間とってイイよ。」と言われ、「他にやりたいことありません。」ロッカーを手で叩きつける。
驚く店長、内心ではまた陸上を始めて欲しいと願っているのである。…
7巻 (第49話~第56話)
「第49話 近藤を羨ましがる九条」
九条、店長・近藤の家にやって来る。
最近の人気作家・町田 すい(まちだ すい)の本が理解できないと嘆く、業界から取り残され自分が古びていくのを感じているらしい。「流行とか気にしないのか?」フーンって応える店長。
抜き散らかされた服、ハムスター、原稿が散らかった書斎を見て囁く九条、「近藤ってさ、正直な人生だよなァ。」すまんと謝る近藤である。
無理に飾ることをしないのが店長・近藤の良さなんですね。
「第50話 橘の葛藤」
バイトの休み、昼まで寝ている橘。起きて来て、紙袋をゴミだと母に渡す。中には陸上のウェアーとスパイクが。「本当に要らないの?」聞き返す母に怒鳴る「うるさいなあッ!いらないって言ってんじゃん!」陸上を続けるかどうか葛藤している橘、道具を捨てて未練を断とうとしている。
そこへ来客が、母の妹・ともえだ。温泉に誘うためにやって来た。
露天風呂に浸かりながら、ともえ「姉はあきらちゃんのことになると、心配性だ。…」。ケガをしたとき、必死に駆け込んで来た母のことを思い出したあきら。スパイクは捨てないと母に静かに話す。
「第51話 ハロウィン」
ハロウィンだと、白い布を被って変装した勇斗くんがやって来た。
橘の休憩中、宿題をしているふりして隣で迷路を書いて遊んでいる。面白い話をしてと言われた店長「あるところに白い犬がいました。その犬は真っ白でした。…」余りのつまらなさに言葉が出なくなる二人、固まる。
橘の帰り、希望通りシフトを組んだと渡す店長に「ありがとうございます。」店長、他に何か期待していたようだ?
「第52話 勇斗くんの誕生日」
パソコンでゲームを探している店長、今度の水曜日は勇斗くんの10歳の誕生日だと言う。母親が仕事で俺が預かるので。…すかさず橘、シフト入ってないので手伝うという、大喜びの店長である。
誕生日当日、橘が飾り付けをする。そして二人で予約したケーキを取りに行く、その帰り店長の誕生日は1月だと知る。
誕生日を祝いながら、自分の子ども時代の誕生日を思い出す橘。父親らしい行いが出来たと涙ぐむ店長であった。
「第53話 喜屋武と倉田」
風見沢高校陸上部、新キャプテンに就任した喜屋武、今日は南高(なんこう)との合同練習。
倉田、喜屋武に挨拶してから「橘先輩はヤメたのか」と、食って掛かる。喜屋武からどこで橘と会ったかを聞かれ、元住吉近くの「cafeレストラン・ガーデン」だと応える。秘密だった橘のバイト先が、後輩たちに知れ渡る。
練習が始まると、倉田の速さに驚く、風見沢高校陸上部員たち。アキレス腱断裂のケガから復帰後に速くなったと、石井から聞いた喜屋武である。
子どもの頃から走るのが速かった橘を思い出す。走るのが好きだと言っていたことを、また戻って来ることを疑わなかった。
「第54話 他人への憧れ」
小説「波の窓辺」の映画化が決まり、おめでとうと電話する店長・近藤に嫉妬している九条。こんな作品、クソだ怒る。自由に書いている近藤が羨ましいのだ。近藤のように再び原稿用紙に書き始める。
勇斗くんの誕生日に手伝ってくれた橘に、お礼をしたいと言う店長。海に行きたいと言われ三人で行く。
若く元気な橘と勇斗くんを見ながら、日々年老いて行く自分を感じている店長。彼らの若さが美しく、羨ましく感じていた。
「第55話 サッカー部キャプテン山本」
サッカー部のイケメンキャプテン・3年山本、橘のことを喜屋武に聞いてくる。「最近見かけないけど?…」これは、喜屋武に近付くための口実らしい。
後日、図書館で顔を合わせた二人。橘はケガしてから部活に来なくなって心配していると話す喜屋武。アスリートしての考えを話し始める山本、「ケガした本人にしかわからないことがある。ケガの再発の恐怖、まわりの期待、本人の理想…」
帰り際、気にするなと言う山本。「俺が気になってるのは喜屋武はるかの方だから…」「えっ!」絶句する喜屋武だった。
「第56話 店長の思いやり」
雨が降り寒い日、部活が休みだと陸上部の後輩たちが「cafeレストラン・ガーデン」に、やって来た。
驚く橘、倉田に聞いたことを隠す後輩たち。
これを見ていた店長、先日の倉田のことを思い出し、担当を変わるからと気遣う。聞かれて困ることもあるだろうと。
お互いに照れる二人、やっぱり好きなんだと自覚する店長だった。…
8巻 (第57話~第64話)
「第57話 橘のことで眠れない」
今日から12月。不眠で悩む店長、加瀬から弄られる。「恋煩いですか?」毎夜、寝ようとすると橘の姿が浮かんで来るのだ。
気分転換だと現れた九条、店長・近藤をパチンコ屋などへ連れ回す。ハンバーガー屋、橘にメールしようとした所を見つかり、To「橘あきら」。店の男性社員だと言い訳するが、すぐにバレた。女だ女だ!と大声を出す。
子どものように燥ぐ(はしゃぐ)九条、「学生時代みたいで楽しいな~」人が良いから、断れない近藤である。
「第58話 喜屋武の想い」
後輩たちが橘のバイト先に行ったこと知った喜屋武「もうダメっ!」叱る。橘のメンタルを心配している。
そして、心を決めた喜屋武「cafeレストラン・ガーデン」へ。
「戻っておいでよ。あきらのこと待ってるから。」…単刀直入に言葉を放ち、足早に去って行った。
「第59話 ドン引きする店長」
勇斗くんが体育の授業で走って転んだと、事務所にやって来た。
早く走る方法を教えてと、橘にせがむ。店長はストレスになるから、ダメだと言うが、橘は快く引き受けた。すぐ教わったフォームを覚え速く走れるようになる。
子どもは容量の空きがあるから、すぐ覚える。この年になると、容量イッパイイッパイで新しいモノが入らない。…
タバコの煙を吐く店長の顔の見つめる橘「新しいもの、入らないんですか?」真剣な眼差しに、ドン引きする店長だった。
「第60話 店長のマフラーを睨む」
翌日から、よそよそしい態度で橘に接する店長。「あたしのこと避けてますよね。落ち込むんですけど!」
怒られて謝る店長、毛糸のマフラーを巻いている。元妻が編んだマフラーか?
とても気になる橘、店長のために編んでるマフラーもうすぐ出来上がるのに。店長とマフラーを睨みつける。
「第61話 倉田を見に南高へ」
バス停で橘と会った喜屋武、妹のクリスマスプレゼントを買いに弟・翔太と待ち合わせで、南高に行くと言う。
誘われた橘、倉田を見に行く。突然現れた橘に動揺する倉田、自分の走りが出来ず悔しがる。
「第62話 勇斗くんの事故」
勇斗くんが自転車と接触、 元妻・みどりから病院に呼ばれた店長、慌てる。ちょうど橘がコーヒーを淹れてきたばかりのとき。
速く走れるようになり、試していたらしい、ケガは軽い捻挫ですんだ。元妻と久しぶりに再会した。橘に編み物を教えてくれた元気な女性である。
事務所に戻り、橘に報告する店長。責任を感じている橘に大丈夫だからと謝る。「コーヒー冷めちゃいましたね。」と淹れ直す橘だった。
「第63話 店長のニオイ」
ユイちゃんマフラー完成。吉澤に告白する前に、新しいヘアピンを買いたいと言われ一緒に出かける橘。
ヘアトニックのニオイに反応するユイちゃん、店長のクサイやつだと言う。すぐ買いたい橘だが、ユイちゃんがトイレに行った隙に購入。
翌日つけてみると、久保に注意される。
「ニオイ強すぎ、もっと女性らしい香りにしなさい。」家に帰り一人むくれる橘「いいニオイなのに…」。
「第64話 ユイちゃんの告白」
吉澤に告白したいユイちゃん。いつもカットモデルになってもらっているお礼だと、デートに誘う。
吉澤の薦めでスケート場にやって来た二人。初めてだと言う彼女の手を引いて滑る吉澤に、興奮するユイちゃん、幸せそうだ。
夕方暗くなり、トイレで身だしなみを整えるユイちゃん。シーサイドでマフラーを手に告白するが。…「ごめんなさい。」
9巻 (第65話~第73話)
「第65話 クリスマス・イヴ」
今日はクリスマス・イヴ、喜屋武に誘われ、京都で開催される全国高等学校駅伝競争大会を見に行く橘。
旅行好きの叔母のともえも参加。新幹線でビールを飲みながら、九条ちひろの「波の窓辺」を読んでいる。店長が借りた本だと気づく橘、ともえが面白いと言うので、借りることにした。
京都に着いて、さっそく駅伝会場へ向かうと、倉田たちの南高グループもいる。先日急に橘が来たので、実力を出せなかったと興奮しながら喋る倉田。どうやら、橘と走ることを期待している。
温泉に入りながら、喜屋武「マフラー渡さないの?」と聞かれた橘、迷っているようだ。
さらに「陸上好きでしょ。」と聞かれ「ダメなの?」問答が続きのぼせた二人、ブッ倒れた。
「第66話 ユイちゃん奮起する」
長距離が大好きな喜屋武、血が騒いだ。翌日駅伝コースを走ってみる。
失恋したユイちゃん、部屋で塞ぎ込んでいる。そこへ姉が、活を入れる。「美容師は元気を与える仕事なの!元気を出しなさい!」
目が覚めたユイちゃん、姉に髪を切ってもらいデート用に買った新しいヘアピンをして、「cafeレストラン・ガーデン」へ。
心配していた橘に、フラれたと笑う。
でも、髪を切ってもらったら元気になった。だから美容師になると力強く宣言する。力づけられる橘だった。
「第67話 ツバメ」
店長に、京都のお土産にしおりを買って来た。ツバメの絵が書いてある。以前ツバメの巣があって、1羽だけ飛べなかったけど、何とか飛んだと話し出す店長。
橘「ツバメが飛び立てなかったら、どうなるのでしょうか?」
店長「飛べない理由が、諦めだったら、毎日空を見上げることになる…永遠に」。自分のことを比喩したのであろう。家に帰り黙々と書き続ける店長である。
「第68話 九条、cafeレストラン・ガーデンへ」
眠れないこともあって、徹夜で書き続けた店長。目にクマをつくりながら、今日は朝から本社へ。
店長不在時、九条が現れた。ハイボールを飲みながら「橘あきらくんっている?」
「”橘あきらちゃん”ならいます。」応えるユイちゃん。17歳だと聞き、驚きのあまり両手で顔を隠す。作家の「九条ちひろ」だとバレる。
その夜、出版社の謝恩会に出席した九条、新人作家「町田すい」を紹介される。彼も17歳、まだ学生服を着ているのだ。17歳に圧倒された一日だった。
店長が戻り、九条と同級生だ聞き驚く従業員たち、そして早稲田大学卒業にも。
「第69話 糸電話」
足の捻挫が治り、勇斗くんがやって来た。店長が銀行に行くと、糸電話をしようと橘を誘う。
勇斗くん、第一声「うんこ」。眉間にシワを寄せる橘に「何か質問ありますか?」橘「お父さんの誕生日は1月の何日ですか?」
勇斗くん「知りません。」そこへ店長「僕の誕生日は1月5日ですよ」。驚く橘に、「橘さんの誕生日は?」「6月21日です。」
事務所に戻った店長「雨の多い季節に生まれたんだね」。家に帰り、手帳に記す橘、何か表情は複雑そう~。マフラーを渡すべきかで悩んでいる。
「第70話 九条と町田」
ファミレスでお茶する九条と町田。奢るからと言われ、さらに九条の本は全部読んだと言われ、主導権をとられ大人としての面目が丸つぶれの九条。
17歳の町田の夢を聞きながら、将来を語るには年を取りすぎたと嘆く九条に、ひとつのことに打ち込んでいる九条を美しいと褒める町田。
”すい”はペンネームで、本名は翠(あきら)だと明かす。すっかり気に入った九条、友達になる。
いつもの定期検診を受けた橘、いよいよリハビリに動き出す。
「第71話 一年前の夏」
一年前の夏、陸上部の練習を思い出している橘。流れる夏の空気が心地よく、今日も喜屋武と一緒に練習後のかき氷。食べ終えると座ったまま寝ていた。
「第72話 ユイちゃんバイト辞める」
ユイちゃんが「cafeレストラン・ガーデン」を、辞めることになった。バイト禁止の学校だと知らず続けていたことが、生活指導の先生にバレたらしい。
先日接骨院の先生から言われたことを思い出している橘、「今からリハビリすれば春頃には走れるようになる…」。
そのとき、お客さんがスマホを忘れ外に出た。心は走れと叫ぶが、思いとどまった。
「第73話 忘年会の鉄拳」
加瀬の姉・珠子、また男に振られ加瀬のアパートで飲んでいる。「ダメなお姉ちゃんだ、…もう来ないから…」と、くだを巻く。今日も土砂降りだ。
12月31日大晦日「cafeレストラン・ガーデン」閉店後、年越し忘年会が開催される。ユイちゃんの送別会も兼ねて。
姉のことで不機嫌になっている加瀬、ユイちゃんに毒づく。「彼氏出来ないから辞めるんじゃねーの」。年越しへのカウントダウン5・4・3・2・1!ハッピーニューイヤー!
10巻 (第74話~最終・第82話)
「第74話 元旦」
1月1日元旦、大雪。書き続ける店長、疲れたので風呂へ。そこへ橘、ピーンポーンするが聞こえないようだ。
メールもしていたが気付かれず、マフラーと手紙を置いて寂しく帰る。
やっとメールを見た店長、走って追いかける。間に合った、会えて良かったと部屋に入れる。「ちょっと早いけど、お誕生日おめでとうございます。」
「第75話 コーヒーと手品」
橘を雪女に例える店長、やはり心を奪われるのか?
「雪の日は何で静かなのですか?」と質問する橘に、「雪の結晶は音を吸収するからなんだ。」と、教える店長。
コーヒーを淹れて、仲良くコタツに入ってうれしそう。
ブラックが飲めないことを思い出し、手品で角砂糖を出す店長、雪の日の特別バージョンだと。うれしそうな橘、輝いている。
「第76話 二人が同級生だったら」
「店長・近藤と橘が同級生だったら」
大会の写真を近藤に渡す橘。近藤は新聞部部員、ショートストーリーも連載している。今日は雨、陸上部の練習は中止。近藤のいる図書館にやって来た橘、「静かだな~雨早くやまないかな~」雨がやんだら、もう橘に会えないような気がしている近藤。…もしかして、店長の小説なのかな?
「第77話 雨の日も悪くない」
ハムスターの”つぶ”のおやつの時間、今は散らかった部屋に置かれている。小説や原稿が散らばっている。
小説はいつから書いているかを尋ねられた店長、中2ぐらいかなと。
「店長・近藤と橘が同級生だったら」
陸上部の記事を掲載するから、橘にインタビューさせてくれと頼む近藤。しかし、練習やら後輩のことで忙しくてなかなか時間がとれない橘。雨の日の今日は練習休み、走って近藤のいる図書館へ。「図書館似合わね~」とバカにされ、たまに雨の日も悪くないと囁く橘、近藤が気になりだす。…
「第78話 手編みのマフラー」
橘にお腹すいたと言われ、カップ焼きそばと卵をアレンジして料理した店長。美味しいとよろこんでもらう。
手編みのマフラーに感動する店長、「本当に橘さんが編んだの?」一言余計な店長である。
店長が先日していた毛糸のマフラーを見つけ睨む橘、邪魔だと言わんばかりに、猫の砂かけのポーズで端っこに追いやる。
加瀬を殴ったことを聞かれ、どうしても許せなかったと応える橘。かつて、自分もそういう時代があったことを思い出す店長。彼女の真っ直ぐさに惹かれて行く。
「第79話 大雪」
勇斗くんを速く走れるようにしてくれたので、お礼を用意したけど、今度渡すと言う店長。車に積んだままだ。
大雪だから暗くならないうちに帰った方がイイと、橘を駅まで送る。その途中、二人で近くの神社で初詣をするが、電車が止まったという情報が。
よろこぶ橘、「家に戻りましょう!ー」橘の腕を掴む店長、戻ったら帰せなくなることを自覚していた。
思わず口に出た言葉「橘さんは、もう走らないの?」
「第80話 橘を撥ね付ける店長」
車で送ると言う店長を、駄々っ子のように拒否し続ける橘「嫌です。あたし帰りたくありません!」。
「もうこれ以上、橘さんに出来ることはない。」撥ね付ける店長、悲しくなる橘。
「あの部屋で待っているのは、待たせたままの俺の夢だけ。」「君にもあるでしょ!待たせたままのことが…」
涙が溢れる橘「走りたい…」
「第81話 雨やどり」
雪から雨に変わり、店長の車で送ってもらっている車内。羅生門の問題の答えをどう書いたか聞かれた橘「下人の勇気が、今後彼の人生にプラスに働けばいいなと思います。」
「ゲッ!」と吹き出す店長、文学を捨てる勇気がなかったと言う。「捨てなかった勇気があるじゃないですか。」そう言われ、そういう所が好きだと言われ照れる橘。
今日のことは絶対に忘れないと口を揃える二人である。
そして、
ガーデンでコーヒーをサービスしてくれたことを忘れてたとムキになる橘だった。
家の近くで降ろす店長、車に積んでいたと勇斗くんのお礼を渡す。折り畳みの傘だ!興奮してよろこぶ橘、「またガーデンで!」
家に帰った橘、どこに行ってたの?と聞かれ
「雨やどりしてただけ。もう大丈夫!」良いフレーズですね。
「第82話・最終話 橘の復活」
リハビリを重ねながら陸上部に復帰した橘、県大会200m走に出場する。心配で心配で気絶しそうな喜屋武、後輩の石井が面倒を見る。
ライバルは、もちろん倉田。不安を胸にスタートラインにつく橘、自問自答を続ける。「走れるのか?怖い…けど、店長に勇気をもらったから!」。
「パーン」スタート、勢い良く飛び出す倉田先行する、追う橘抜き去る、見事一位でゴールイン、新記録だ!駆け寄る風見沢高校陸上部部員たち、みんな笑顔で涙がとまらない。…
「cafeレストラン・ガーデン」、ユイちゃんと橘が辞めてから人員の補充ができず、 久保から文句を言われている店長。
夏の暑い日、ふと思い出す。橘から渡された手紙は、読んでいない。もう知る必要はないと、自分に言い聞かせながら、忘れようとしている。…
その頃、風見沢高校陸上部、暑すぎて練習を途中で切り上げる。
今日は、青い夏の雨上がりの空。「これ日傘なの」うれしそうに傘をさす女の子。橘あきら、まだ恋してる。…
「アウトロダクション」
ユイちゃん、喜屋武、橘、三人一緒に会うのは初めて。ケガで一度挫折したが復活したとニヤつく橘、18歳になった。
橘が復活した記事を眺めている九条、挫折したことあるか?と町田に聞く。お互いにないらしいが、つまづいたら、「立ち上がればいいのさ!」
【恋は雨上がりのように】を読んだ感想
物語にすっかりのめり込んでしまい、読んでいて思わず涙が溢れ、とても感動しました。
純粋に真っ直ぐに、ひとつのことに打ち込むエネルギーやパワーって凄い。青春ってやはり何ものにも代え難い時代なんですね。過ぎて、無為に過ごしたことを後悔しています。
年々枯れゆく身体と心、とても良い刺激を受け心が洗われ、新しいことにチャレンジしてみたくなりました。
「恋は雨上がりのように」まさにベストセラー!ぜひ読んでみたい一冊、おすすめ致します。
今更ですが、マンガって素晴らしい!
- タイトル:【恋は雨上がりのように】
- 作者:眉月 じゅん(まゆづき じゅん)
- 掲載雑誌:ビッグコミックスピリッツ
- 発行元:小学館
- 配信開始日:2015年1月
橘あきら17歳、1年のときケガをして陸上部を退部。雨宿りに入ったcafeレストラン・ガーデンで店長・近藤の優しさに触れ、彼のことが好きになる。
JKから好かれる中年オジさんの戸惑う姿にほのぼの。高校生の切なくて甘酸っぱい青春物語。純粋な真っ直ぐさに心が洗われる。
【ポイント】
若い女性から好かれる中年オジさんの戸惑う姿に好感が持てる作品。高校生の切なくて甘酸っぱい恋と青春の物語。純粋な真っ直ぐさに心が洗われるような気持ちになります。
お得感No.1「まんが王国」 マンガ多すぎ「シーモア」 無料で読むなら!人気ライバル2社で無料完璧! お得がいっぱい! ぜひお試しください。
人を疑わず真面目で優しいオジさん・45歳の佐々木、24歳の若い女性・田山に好かれている。きっかけは、8年前スーパーで働き始めた頃、クレームの標的にされていた田山を救ったことだった。田山に弄られ、ほのぼのしていて笑えますよ。
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