何億人ものユーザーを持つApple社が、米4月20日(現地時間)に紛失防止タグ「AirTag」を発売。
「AirTag」を財布・カギ・バッグなどに付けると、「iPhone」GPS追跡・遠隔操作できるアプリ「探す」で、持ち物を探し出せます。
紛失防止タグ「MAMORIO」や「Tile Mate」の性能を完全に超越した!巨大ネットワークと技術力!Apple「AirTag」。
日本では、2021年4月23日21時から注文開始、30日発売。
紛失防止タグとは?
「スマートトラッカー」「スマートタグ」「 アイテムトラッカー」とも呼ばれ、財布・カギ・バッグなどに付けると、置き場所を忘れたときBluetooth機能(機器の間でのデータ通信。例:スマホと財布のタグなど。)を利用して探すことができます。
Bluetoothの通信有効距離は、約20m~70mぐらい。その範囲を越えると圏外で追跡できなくなります。GPSではありません。
外出してカギを落としてしまった場合、同じ紛失防止タグ(「MAMORIO」など)を利用している他のユーザーが通りかかれば、カギのある場所が自分のスマホに通知されます。
通りかかるユーザーの数が多ければ多いほど、見つかる可能性が高くなります。
「AirTag」4つの特徴
- ユーザーの数:世界中、約10億人のAppleユーザーの「探す」ネットワーク。iPhone「探す」アプリから「紛失モード」で、他のユーザーがAirTagを検知すると、通知が届く。製品を使っているユーザの数は、他の紛失防止タグとは比較にならない。
※「紛失モード」を有効にすると、AirTagを拾った人に自分の連絡先電話番号を伝えることができる。AirTagの拾い主は、NFC対応のスマホをかざすことで連絡先情報を確認できる。
- Androidでも探してもらえる:NFCを搭載したデバイスであれば、落とし主の連絡先電話番号を確認、コンタクトが取れるようになる。
※NFC(Near field communication)、近距離無線通信。NFCを搭載した機器を近づけると通信できる技術。カードをかざすだけで支払いができる、Suicaやクレジットカードが代表的。
- 通信距離が長い:iPhone 11から対応しているUWB(Ultra Wide Band)、超広帯域無線システム無線技術。到達距離が100m~200mと長く、Bluetoothのはるか上を行く。誤差も数10cmという正確な屋内測位技術。
- プライバシーを守る:AirTagの場所は、所有者しかわからない。音も鳴らさせる。デバイスは完全匿名、位置情報は暗号化されるので、すべてのユーザーのプライバシーは守られる。
画像:https://support.apple.com/en-us/HT212227
「AirTag」のプライバシー機能と盗難防止機能
「AirTag」は購入後、最初にスマホとペアリング設定をします。
例えば、妻がAirTagを購入、ペアリング。夫の行動を探るために、夫のカバンにAirTagを紛れ込ませたら。…夫のiPoneに「AirTagがあなたの近くで見つかりました」という通知が届きます。
この通知は、「AirTagが、持ち主(妻)から離れている」「AirTagが持ち主(妻)以外のiPoneの近くにある」という2つの条件を満たした場合に機能。また一定時間以上離れるとAirTagから音が鳴ります。
iPhoneの「探す」機能は、見知らぬAirTagや「探す」アプリ対応の紛失防止タグを発見したら、通知するようになっています。
「AirTag」で他人の位置情報を追跡したらバレます。
この通知を受け取った場合、通知をタップして[続行]を選択。→「サウンド再生」のオプションが表示され、音が鳴るとAirTagの場所を特定することもできます。
さらに「AirTag」のシリアル番号を調べれば、犯人を特定することもできます。
「AirTag」のシリアル番号が確認できる3つの方法
- iPhoneの「探す」アプリを開き、通知されたAirTagの名前をタップするとシリアル番号が表示される。
- AirTagの白い面をスマホの近くに持っていくと通知が届き、タップするとシリアル番号が表示される。
- AirTagのステンレス面を指で押し込みながら、ロックが外れるまで反時計回りにまわして、バッテリーカバーを取り外す。取り外したバッテリーには、シリアル番号が印字されている。
参考記事:https://www.cosmopolitan.com/jp/trends/society/a38764334/apple-airtags-tracking-device-dangers/
AirTagをあなたと誰かで共有している場合にのみ有効
iPhoneで「セーフティ通知」のページを表示 → 「続ける」をタップ → 「1日」または「無期限」に安全アラートをオフにするオプションが表示される。 → 選択することで音は鳴らない。
「AirTag」より安全に!機能を強化
2022年2月ストーカー対策のアップデート版
AirTagを勝手に仕掛けられ追跡された場合に鳴る警告音が以前よりも大きくなり、発見しやすくなります。「AirTagファームウェア更新」2022年5月13日までに、すべてのユーザーに自動アップデートされる予定。記事:https://www.macrumors.com/
「AirTag」が悪用されたことを危惧したアップル、「不要な追跡の防止などに関するアップデート」を2022年2月10日発表。
AirTagの初回設定時、AirTagは持ち物を追跡するためのものであること、他人を追跡することは犯罪であることなどのプライバシー警告を明示。
本体とアプリのアップデート要約
不要な追跡のアラートを受け取ったユーザーは、「正確な場所を見つける」機能で不明なAirTagを見つけることができる。
AirTagの近くにいるiPhoneなどユーザーのデバイスの音を鳴らす「音を鳴らしてアラートを表示」機能。
「不要な追跡アラートのロジックの改善」「警告するAirTagのアラーム音の調整」などのアップデートも行われる予定。
他社の紛失防止タグの先を行く「AirTag」、より安全に使えそうですね。
「AirTag」の製品仕様と発売について
ステンレススチール製で防水・防塵機能が高く、電池持ちも良い!
ループ・キーリング・ストラップ・バッグチャームなど豊富なアクセサリも魅力!高級で個性的な「AirTag」に変身!
- サイズ:直径31.9mm、500円玉より大きめのコイン型の紛失防止タグ
- 重さ:11g
- 防水・防塵機能:IP67規格準拠
- 電池:コイン電池「CR2032」1年以上動作
※電池「CR2032」はコンビニで買える。「AirTag」の裏蓋を反時計回りで取り外し、時計回りで入れ替え完了。電池交換できる紛失防止タグ、逸品です。
AirTag – Apple:https://www.apple.com/jp/airtag/
IP◯◯の数字:1番目の数字が「防塵レベル0~6」2番目の数字が「防水レベル0~8」。Xはテストしていない。
お風呂で使えるスマホの場合、IPX7以上の規格が必要とされます。30分以内なら、水没しても内部に水が侵入しないレベル。
IPX6以下は、少々の水滴や雨に濡れる程度の生活防水。水没には耐えられないと考えましょう。
日本では、2021年4月23日21時から注文開始、30日発売。1個3,800円(税込)、4個セットで12,929円(税込)。
AirTag 1個:https://www.amazon.co.jp/dp/B0936FGTX5
AirTag 4個セット:https://www.amazon.co.jp/dp/B093667BW5
AirTag – エレクトリックオレンジ:https://www.amazon.co.jp/dp/B09368T61Y